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<455系 交直流急行形電車(仙台)>

(撮影:S-2編成 「快速・3236M/郡山」  会津豊川〜姥堂  2007/3/3)
【解説】

 仙台車両センターの455系は、1985年3月のダイヤ改正から急行列車の廃止等に伴い普通列車用に転用されました。運用の効率化を図るため全編成が3両編成となり、クハ455形の不足を補うために、165系・169系などからクハ455形に改造された車両も存在しました。1985年9月からは東北色とよばれるクリーム地に緑のストライプの車両が登場し、グリーンライナーとして親しまれるようになりました。JR化後は、一部車両は車体の更新が行われ、内装を一新するとともにヘッドライトが角型のものに交換されるなど、大規模な修繕を受けました。全車とも車内は近郊化改造がされており、扉付近はロングシートとなっていますが、寒冷地を走行するためデッキは残されています。デッキがあるため、同区間を走行する他の車両とは異なりドア開閉押しボタンは設置されず、自動でドアが開閉します。また、2004年からは前面の行先表示のLED化も進められました。
 磐越西線を主として走行する車両は、磐梯山をイメージし赤と白を基調にした塗色となっており、全車両が車体更新車ですが、S40編成を除き前面の行先表示はLED化されていません。このS40編成は座席をリクライニングシートに取替えをしたクロハ455形(グリーン席12席、普通席36席)を連結しています。
 平成18年に廃車となったS1編成(訓練車)は交直流急行色で、各形式のトップナンバー車が連結されており現在このうちの1両が鉄道博物館に展示されています。
 701系の増備により年々数を減らしていましたが、平成19年からE721系の導入で、417系・717系とともに全廃され、廃車となりました。
【運用】

 平成19年2月のE721系投入により、東北本線系統の運用からは基本的に撤退し、3月のダイヤ改正で常磐線(いわき〜原ノ町)はE531系の投入で余剰となった415系1500番台に置き換えられました。7月には、磐越西線(郡山〜会津若松・喜多方)の普通・快速列車が719系に置き換えられ、11月をもって常磐線・東北本線に残っていた一部の運用が置き換えられ、定期運用は消滅しました。

(撮影:S-25編成 「快速・3237M/会津若松」  翁島〜磐梯町  2007/3/3)

(撮影:S-17編成 「快速・9234M/郡山」  会津豊川〜姥堂  2006/8/19)

(撮影:S-37編成 「快速・3232M/郡山」  磐梯町〜翁島  2006/8/20)

(撮影:S-6編成 「快速・3237M/会津若松」  川桁〜猪苗代  2006/8/20)

(撮影:S-40編成他 「快速・1212M/郡山」  磐梯町〜翁島  2006/8/20)

(撮影:S-33編成他 「普通・244M/原ノ町」  館腰〜岩沼  2006/8/5)

(撮影:S-4編成他 「普通・521M/一ノ関」  品井沼〜鹿島台  2006/8/6)

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