このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

475系 交直流急行形電車(金沢総合車両所)

(撮影:A19+A16編成 「普通・227M/金沢」  芦原温泉〜細呂木  2009/9/21)
【解説】

 昭和37年に、153系をベースに60Hz用の交流機器を追加した471系が登場しました。その471系を出力アップして登場した473系を経て、昭和40年に50/60Hz共用で抑速ブレーキを備えた475系が登場しました。車両の性能は直流の165系と同じで、MT54形モーター(120kW)、CS15形主制御器(抑速ブレーキ付)を採用しています。JR西日本・金沢総合車両所には前照灯が原型の通称「デカ目」の車両も多く、471系や8両しか製造されなかったサハ455形も配置されていました。
 車体は直流急行形の165系とほぼ同じで、高運転台、上段下降・下段上昇のユニット窓(グリーン車は1段下降式)です。但し、地方などの低いホームで乗り降りがしやすいように出入り台にステップがあります。座席は普通車が固定式クロスシート(ボックスシート)、グリーン車が回転式リクライニングシートでした。しかし、現存する車両は全車両客室の近郊化改造がされており、電動車の便所と洗面所が撤去され、扉付近がロングシートになっています。デッキが撤去された車両は半自動式の扉に改造されています。

  同車両所には475系と混用されて471系も所属していました。この471系は、475系との併結を考慮して、主電動機が475系と同じMT54に取り替えられました。クハ455形の一部には、413系の米原方に組み込まれている編成もあります。また、米原方よりサハ455形・モハ456形・クモハ457形と編成をするものがあり、この編成は片側がサハ455形となり運転台を持たないので、朝夕の増結用として使用されました。
【運用】

 相次ぐ電車急行の廃止で、晩年は北陸本線を中心とした普通列車に運用されていました。平成18年10月の湖西線(近江今津〜近江塩津)、北陸本線(長浜〜敦賀)の直流電化、平成23年3月ダイヤ改正による521系の増備により廃車が進行し、北陸新幹線開業による平成27年3月ダイヤ改正で全ての運行を終了しました。

(撮影:A13編成 「普通・434M/金沢」  高岡〜西高岡  2010/6/4)

(撮影:A05編成 「普通・428M/金沢」(後追い)  呉羽〜小杉  2010/6/4)

(撮影:A10編成 「普通・556M/富山」  泊〜入善  2010/6/3)

(撮影:A19編成他 「普通・348M/敦賀」  芦原温泉〜丸岡  2009/9/21)

(撮影:A16+A19編成 「急行・くずりゅう号/米原」  長浜〜田村  2006/9/23)

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