このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<14系 特急形客車(JR東海)>

(撮影:スハフ14-1他 美濃太田運輸区撮影会)
【解説】

 14系座席車は、1972年に急行用の12系をベースにし、車内は183系特急型電車に準じた車両として登場しました。座席車と寝台車が製造され12系と同様に分散電源方式となりました。側窓は二重の固定窓で、座席車の座席は簡易リクライニングシートです。北陸トンネル列車火災事故以降、一時製造が中止されましたが、自動消火装置の開発や難燃強化などが行なわれ、寝台車の14系15形が増備されました。14系15形のB寝台は2段寝台となりました。
 JR東海には座席車が継承され、名古屋車両区に配置されていましたが、晩年は美濃太田車両区の配属となっています。写真の一般車の他、塗色を「ユーロライナー」に合わせ、座席も改良した、14系700番台の「ユーロピア」と呼ばれる車両もいました。

【運用】

 14系は、波動輸送用で、団体・臨時列車のみの運用でした。熊野花火大会や鈴鹿F1などには平成16年まで毎年使用されていました。しかし、老朽化などにより廃車が進行し、平成17年5月にトップナンバー車を含む4両がJR四国に譲渡のため回送されたのを最後に、JR東海からは消滅しました。(JR四国への譲渡車は、平成28年9月に東武鉄道へ譲渡)
 
(撮影:スハフ14-1 簡易リクライニングシートの原型車内)
 
(撮影:スハフ14-1他 ユーロピア+一般連結部)
 
(撮影:スハフ14-1 車掌室操作盤)

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