<キハ11形 一般形気動車> |
(撮影:キハ11-123他 「普通・3713D/美濃太田」
坂祝〜美濃太田
2011/11/13) |
【解説】
昭和63年、高山線や伊勢地区の老朽化したキハ58系置換えと両運転台車両の増強(短編成化)の目的で投入された新潟鉄工所製のNDCシリーズの軽快形気動車です。暖地仕様の0番台、寒冷地仕様の100番台、東海交通事業所属の200番台、出力を増強したステンレス車体の300番台があり、いずれもカミンズ製のC-DMF14HZ系列のエンジンを搭載しています。
全車両がワンマン運転対応で、車内に整理券発行機・運賃箱・運賃表示機の設置がされています。300番台は製造時から車椅子スペース・ドアチャイムがついていましたが、他の車両はついていなかったため、改造工事が施工されました。2扉・セミクロスシート・トイレなしですが、平成10年に増備された300番台はステンレス車体になり、トイレ設備追加等の仕様変更がありました。各番台とも、ATS-PT装置の搭載改造がされています。
晩年は、美濃太田車両区に100番台17両・200番台2両、伊勢車両区に0番台9両(1両事故廃車)・100番台6両・300番台6両が配置されていました。平成27年3月のダイヤ改正によるキハ75形の転入及びキハ25形の増備に伴い、美濃太田車両区の車両は運用を外れました。平成27年8月にはキハ25形に置き換えられる形で伊勢車両区の0・100番台も基本的に運用が消滅しました。その後、300番台6両のうち301と302の2両が東海交通事業(城北線)へ譲渡されたため、平成28年3月のダイヤ改正からは300番台4両のみが名古屋車両区に配置されています。 |
【運用】
美濃太田車両区の車両は、太多線(多治見〜美濃太田)・高山本線(白川口〜岐阜)で運行されていました。
伊勢車両区の車両は、参宮線(多気〜鳥羽)・名松線(松阪〜家城)・紀勢本線(亀山〜新宮)で運用されていましたが、平成27年8月以降は基本的に300番台のみの運用となり、平成28年3月のダイヤ改正からは名松線(松阪〜伊勢奥津)で運用されています。
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(撮影:キハ11-304他 「普通・925C/鳥羽」
池の浦シーサイド〜鳥羽
2016/3/3) |