このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<キハ58系 急行形気動車(盛岡)>

(撮影:キハ58 1525+58 1528+58 1504+58 1524 「快速八幡平・3930D/盛岡」  東大更〜好摩  2006/9/2)
【解説】

 
平成19年3月までは、JR東日本・盛岡車両センターに23両のキハ58・28形車両が配置されていました。23両の内訳は、一般車18両(キハ58 739、キハ58 1504、キハ58 1506、キハ58 1507、キハ58 1509、キハ58 1512、キハ58 1513、キハ58 1514、キハ58 1515、キハ58 1520、キハ58 1523、キハ58 1524、キハ58 1525、キハ58 1528、キハ58 1529、キハ58 1530、キハ58 1531、キハ58 1533)、ジョイフルトレイン「kenji」3両(キハ58 650、キハ58 1505、キハ28 2010)、訓練車2両(キハ58 75、キヤ28 1)です。また、全車ともエンジンの載せ換えが行われ、最大出力330馬力のエンジンを変速機等の関係で250馬力に落として使われいます。
 一般車は18両も配置されており、最近になってこれだけまとまった数のキハ58形が在籍するのは貴重でした。このうち7両(1504、1509、1512、1514、1528、1530、1531)は更新工事が施工され、車内のデッキ付近の座席がロングシート化され、車体前面上部の塗装が赤くなった「赤鬼」塗装になっていました。また、6両(1504、1513、1523、1524、1525、1528)は、国鉄急行色に塗り替えられていました。その他の車両は、白地に赤帯の盛岡支社色となっていました。一般車は全車両が非冷房で、デフロスタも装着されていません。ほとんどの車両がパノラマミックウィンドーの後期型ですが、739の1両のみは貴重な平窓車です。
 ジョイフルトレイン「kenji」は3両編成で、両端のキハ58形が展望室構造になった改造車両です。平成4年に、昭和63年に火災事故のため休車となっていた「アルカディア」のうち、被災せずに残った2両を土崎工場で、残りの1両は盛岡客車区で改造を行いました。当初は白と薄緑の塗り分けでしたが、現在は緑色一色の塗装になっています。訓練車は、国鉄急行色に白帯を巻いたスタイルで、車内は一部の座席が撤去されています。
 平成19年の水戸線へE130系投入に伴う余剰車両(キハ110系)の転入により、花輪線・山田線の運用が置き換えられ、現在はジョイフルトレイン「kenji」を除き全車が廃車となりました。
【運用】

 
晩年、盛岡車両センターのキハ58形一般車は、東北本線(盛岡〜日詰)・花輪線・山田線・岩泉線・奥羽本線(弘前〜鷹ノ巣)・IGRいわて銀河鉄道(盛岡〜好摩)の普通列車や、快速「八幡平」・「リアス」などに、 キハ52形 と共通運用で幅広く運用されていました。平成19年3月の改正で花輪線系統、10月に山田線の運用がキハ110系に置き換えられ、運用を終了しました。現在は、ジョイフルトレイン「kenji」が盛岡地区の臨時列車に使用されています。

(撮影:キハ58 1525+58 1528+52 151 「普通・1928D/盛岡」  東大更〜好摩  2006/9/3)

(撮影:キハ58 1514+58 739+52 147 「普通・1929D/大館」  大滝温泉〜扇田  2006/9/1)

(撮影:キハ58 1515+58 1533 「普通・1936D/盛岡」  十二所〜沢尻  2006/9/1)

(撮影:キハ58 739+58 1514 「普通・1931D/大館」  好摩〜東大更  2006/9/2)

(撮影:キハ58 650+28 2010+58 1505 「快速さんりくトレイン・9646D/宮古」  山岸〜上米内  2006/9/3)

(撮影:キハ58 1528+58 1525 「快速リアス・3648D/宮古」  上米内〜大志田  2006/9/3)

(撮影:キハ58 1533+58 1515 「普通・1931D/大館」  沢尻〜十二所  2006/9/1)

トップページに戻る 急行形車両のページに戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください