このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<183系 直流特急形電車(JR東日本)

(撮影:千マリ32編成 「天理臨・9133M/天理」  由比〜興津  2006/7/29)
【解説】

 昭和47年7月に内房・外房線の電化による房総方面の特急用として0番台が登場しました。短区間の輸送を目的としているため、扉が従来の特急形車両より増設され片側2扉になりました。先頭車も貫通形となり定員が増加されるとともに、分割・併合の運転も可能となりました。普通車の座席は初めて簡易リクライニングシートが採用されました。また、東京駅の地下ホームに乗り入れをするためにATCを搭載しています。中央本線、信越本線への運転も考慮されていたために低屋根構造になっています。
 1000番代は、昭和48年に上越線の特急「とき」の181系が老朽化により故障が続出したため、急遽製造されることになった車両です。寒冷地での使用のため耐寒・耐雪の設備が追加されました。そのため先頭部は非貫通となって、ATC設備は省略されました(のちに搭載工事を受けたものは1500番代に改番)。各機器についてもヒーター付の保温箱に収められたり、防水対策が行われています。電動車は大幅な改良が行われましたが、0番代との併結も可能となっています。昭和53年からは、1000番台が特急「あずさ」に投入され、松本運転所に配置されました。昭和62年からは高速バスに対抗するためなどの目的でアコモ改善、ハイデッカー化、側窓の大型化などの改造を施したグレードアップ車が登場しました。
【運用】

 平成13年〜14年にかけE257系0番台が投入され、中央本線の特急「あずさ」・「かいじ」の定期運用がなくなり、平成16年10月のE257系500番台の投入に伴うダイヤ改正で房総特急の新型車両への置き換えが完了したことで、定期特急列車の運用がなくなりました。
現在は、中央ライナーで定期運用が残るのみで、他は修学旅行や各種臨時列車、団体列車に運用されています。
 長野地区の189系は、平成27年3月のダイヤ改正まで信越本線の(快速)「妙高リレー」号(長野〜直江津)で使用されていました。

(撮影:長ナノN102編成 「3324M・妙高4号/長野」  二本木〜関山  2007/9/16)

(撮影:千マリ13編成 「特急さざなみ9号/千歳」 君津駅 2001/3/19)

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