このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<383系 直流特急形電車>

(撮影:A3編成他 「特急しなの3号/長野」  大桑〜須原  2007/8/4)
【解説】

 
381系の置き換え用として登場した特急形振り子式車両です。平成6年に試作車6両のみが製造され、平成8年に量産車が登場しました。次世代車両として新しい技術を積極的に採り入れ、急曲線の中央線・篠ノ井線でのスピードアップを図るため、レールへの負担力軽減として、車両の軽量化と自己操舵台車を採用しました。振り子機能にも381系で採用されていた自然振り子の乗り心地を改善するため、制御付き振り子を採用しています。さらに低重心化を図るためシングルアーム式パンタグラフや従来の860mmから50mm小径化した810mmの車輪を採用しました。最高速度は130km/h(名古屋〜多治見)で、加速性能も2.1km/h/sになりました。メンテナンスフリー化のため、211系等で採用されているステンレス車体・ボルスタレス台車やVVVF制御装置・静止形電源装置(SIV)などの最新機器の採用や摩耗部品の長寿命化を図るとともに、運転台には、運転支援モニター装置が取り付けられました。ブレーキ装置にはT車優先遅れ込め式を採用し、M車とT車がユニットを組む方式としています。
 基本編成は、長野方よりTsc-M-T-M-T-Mcの6両で、9本が在籍しています。4両編成はTsc-M-T-Mcで3本、2両編成はTc-Mcで5本が神領車両区に在籍しています。Tsc車は2種類あり、6両編成は非貫通のパノラマ型で、4両編成はクモハ383形と同様の貫通型となっています。側扉は、1両につき1箇所となっていますが、名古屋方の2両は自由席として使用し、混雑緩和・乗降時間短縮を図るため1両につき2箇所としています。座席は、グリーン車が1200mmピッチ、普通車が1000mmピッチの回転式リクライニングシートを採用しています。
【運用】

 名古屋〜長野間の特急「(ワイドビュー)しなの」号に使用されています。9・16号は東海道線を経由して大阪発着で運行されます。基本的に6両編成が使用されますが、車両運用の都合により4+2両等での運行もあり、多客期は8両・10両でも運行されます。また、中央線の「ホームライナー」にも運用されています。

(撮影:A4編成 「特急しなの12号/名古屋」  武並〜釜戸  2006/9/24)

(撮影:A1編成 「特急しなの16号/名古屋」  木曽平沢〜奈良井 2005/12/30)

(撮影:A4編成 「特急しなの9号/長野」  岐阜〜木曽川  2005/4/9)

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