このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<789系 交流特急形電車>

(撮影:HE301編成他 「特急スーパー白鳥22号/八戸」  蟹田〜瀬辺地  2008/9/11)
【解説】

 
789系は、東北新幹線八戸延伸開業に合わせて投入された車両で、平成14年8月に登場しました。従来の快速「海峡」は50系客車列車での運転でしたが、電車化により速度も向上し、車内設備も優等列車にふさわしいものとなったので、特急列車として運転されることになりました。平成19年には、札幌〜旭川間の「ライラック」用781系置き換えのため、1000番台が製造されています。

<0番台>
 車体は、キハ261系を基本としており、前照灯はハロゲンに加えHIDが採用されました。外板はステンレス製ですが、前頭部(鋼製)・乗降扉付近は明るい黄緑色に塗色され、鮮やかなスタイルとなっています。乗降扉は、先頭車が片側2箇所、中間車は片側1箇所の配置です。
 
座席は、近年の特急形車両で主流のフリーストップ式リクライニングシートです。普通車は座席モケットの色を偶数号車は赤色、奇数号車は緑色とし、一部に青色をランダムに配置する構成としています。グリーン車の座席は横 1+2 列の3列配置で、表地は青の牛革張り、大型の肘掛には難燃加工木材を採用しています。
 車両編成は、函館方から、クロハ789-100・モハ788-100・サハ789-100・モハ788-200・モハ789-200・クハ789-200の6両が基本編成で、繁忙期にはモハ788-300・クハ789-300を青森方に連結し8両編成となります。サハ789-100、モハ788-200、モハ788-300には簡易運転台を設けています。
 主回路は、交流回生ブレーキ付PWMコンバーター、インバーター式主変換装置を用いたVVVFインバーター制御で、最高速度は145km/h、最大起動加速度は2.5km/h/sです。ブレーキには、T車遅れ込め制御付の回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキを採用しています。

<1000番台>
 0番台から変更された箇所は、前頭部では貫通扉を廃止し乗務員用扉を設けて、塗色もシルバーメタリックとなっています。乗降扉は各車両とも片側2箇所とされ、愛称表示器・行先表示器にはフルカラーLED式が採用されました。
 増結・解放をしないため、5両の固定編成が組まれており、中間運転台は設置されていません。制御方式・台車は0番台と同一ですが、歯車比と主回路の構成を変更し、2M3Tとなっています。
【運用】

 
0番台は、青森〜函館の特急「スーパー白鳥」に6・8両編成で運用されています。1000番台は、785系と共通運用で、特急「スーパーカムイ」・快速「エアポート」(旭川〜札幌〜新千歳空港)、特急「すずらん」(札幌〜東室蘭・室蘭)に5両編成で運用されています。

(撮影:HE103編成他 「特急スーパー白鳥9号/函館」  瀬辺地〜蟹田  2008/9/11)
 
(撮影:HL-1001編成 「特急スーパーカムイ1号/旭川」  大麻〜野幌  2014/6/2)

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