このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<2000系 特急形気動車>


(撮影:2009非貫通型他3両 「特急南風11号/中村」 讃岐塩屋〜多度津 2005/8/6)

【解説】

 民営化後も、国鉄末期に登場した キハ185系 を増備していましたが、急速に高速道路網が整備され、スピードの面でさらなる向上を図る必要があり、キハ185系ではスピードアップが期待できなかったため、平成元年に2000系の試作車3両が登場しました。この試作車はTSEと呼ばれ、鉄道総研との共同開発で、世界初の制御式振り子気動車となりました。振り子を採用したため、曲線区間が多い四国島内での大幅なスピードアップを図ることができるようになりました。
 TSEでの各種試験を経て、平成2年から量産車が製造され、キハ181系・185系を置き換えました。非貫通型と貫通型の2種類の先頭車があり、車体には軽量化と塗装コスト削減のためステンレスが採用され、側面行先表示器にはLED表示が導入されています。土佐くろしお鉄道にも2000系が4両在籍し、JR四国の列車に混じり運行されています。平成7年と9年の増備車は130km/hに最高速度が上げられ、平成9年式については車体デザインも変更されことから N2000系 として区分されています。近年は、高知県出身のやなせたかしさんの作品である、アンパンマンのキャラクターを用いた「アンパンマン列車」としても運行されて子供に人気を集めています。また、平成17年3月に起きた宿毛駅の列車衝突事故により、2008と2218は廃車となっています。

【運用】

 高松運転所・松山運転所・高知運転所に61両が所属しています。運行列車は、高徳線・特急「うずしお」(高松〜徳島)、土讃線・特急「南風」(岡山〜高知・中村・宿毛)・特急「しまんと」(高松〜高知・宿毛)・特急「あしずり」(高知〜中村)、予讃線・特急「しおかぜ」(宇和島〜岡山)・特急「いしずち」(高松〜宇和島)・特急「宇和海」(松山〜宇和島)・特急「ミッドナイトEXP高松」(高松〜伊予西条)などです。また、N2000系と共通運用のため、N2000系と編成を組むこともあります。


(撮影:2121貫通型他3両 「特急南風17号/東宿毛」 黒川〜讃岐財田 2005/8/6 


(撮影:2030他3両アンパンマン列車 「特急南風7号/高知」 琴平〜塩入 2005/8/7


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