このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<モ510形 路面電車>

(撮影:モ513+モ514 「77周年喜寿記念号/新岐阜」 新関 2003/5/10)
【解説】

 美濃町線の前身である美濃電気軌道が大正15年に製造した車両で、長い間美濃町線で活躍していましたが、昭和42年揖斐線と岐阜市内線の直通運転を実施するのを機に、直通用車両として揖斐線へ転属しました。最大の特徴は正面5枚窓の流線型と楕円型の戸袋窓で、白熱灯を用いた大きなグローブ付車内灯やヨロイ戸式の日よけと合わせて、大正の雰囲気を今に伝えています。昭和63年にはエバーグリーン賞を受賞して、その際に塗色を赤一色から市内線直通運転開始時の赤と白のツートンカラーに変更されました。車内には、1+2人掛けの転換式クロスシートが並んでいました。晩年は、モ512・モ513・モ514の3両が残りました。モ512号は平成12年に
旧美濃駅に、モ513号は平成18年に岐阜市金公園で、モ514も同年に旧谷汲駅で保存されることになりました。
【運用】

 モ780形が投入されてからは、定期運用もなく車庫に留置されて検査時の代走で使用されることがほとんどでしたが、2003年に喜寿77年を記念して美濃町線などで運行されました。他にも各種の団体列車やモ780形検査時の代走用として使用されていましたが、2005年3月20日の団体運行を最後に、600V線区全廃とともに引退しました。

トップページに戻る 名鉄の車両のページに戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください