このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<5500系 急行用電車>

(撮影:5515F+7101F 「急行/碧南」  豊明〜富士松  2004/12/12)
【解説】

 昭和34年に日本で初めて特別料金を必要としない大衆冷房車として登場しました。昭和34年3月に1次車16両(4両編成×3本、2両編成×2本)、12月には2次車14両(中間車ユニット×2本、2両編成×5本)が製造されました。今では当たり前となった、通勤冷房車の先駆けとなりました。当時は、関東・関西の私鉄でも冷房車がほとんどなかった時代だけに大好評でした。7000系「パノラマカー」の影に隠れて地味な存在でありましたが、均整のとれたスタイルであったため、全国のさまざまな私鉄でこの車両のデザインが採用されました。
 片側2扉の転換クロスシート車で、昭和55年から58年にかけて特別整備(更新工事)が施され扉付近の一部をロングシートにして、ラッシュ時の混雑緩和をはかっていました。登場後40年以上も経った平成11年まで全30両が健在しましたが、同年9月の東海豪雨により新川検車区で5505Fが水没し残念ながら廃車され、その後も廃車が進み、2005年1月のダイヤ改正で新型の3150系・3300系の増備により約46年の歴史に幕を下ろしました。
 平成15年7月には、「蘇る5500系」イベント第1弾として5517Fが登場時のマルーンピンク+チョコレートのツートンカラーに復元されました。8月の第2弾では5513Fがストロークリームに赤帯に、9月の第3弾では5515Fがスカーレットに白帯に復元されました。3編成がそろった同年10月には鉄道の日記念イベントで、3編成を連結した6両編成の列車が「新岐阜〜豊川稲荷」で運行されました。
【運用】

 登場時は特急として活躍していましたが、新型車両の増備により活躍の場が狭められ、晩年は急行の増結用や支線の普通電車などに5300系・5700系や7000系と連結されて運用されていました。現在は全車廃車となりました。

(撮影:5311F+5517F 「急行/碧南」(後追い)  豊明〜富士松  2005/1/22)


(撮影:5513F 「普通/犬山」  富士松〜豊明  2005/1/22)


(撮影:5517F+5515F+5513F 布袋駅 2005/1/30)

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