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<7000系 「パノラマカー」>

(撮影:7001F 「準急/河和」  羽場〜鵜沼宿  2008/3/21)
【解説】

 7000系は「パノラマカー」の愛称で昭和36年(1961年)に登場しました。日本で初めての運転台を2階に設け、前面展望を可能にした車両です。連続窓、ミュージックホーン、デジタル式速度計、空気バネ台車、スカーレット一色の外部色など、当時の最新技術を結集した車両で注目を集めました。昭和37年には鉄道友の会からブルーリボン賞を受賞しました。昭和50年(1975年)の9次車まで長期にわたり増備され、最盛期は116両もの大所帯になりました。登場以来40年以上が経過していますが、外観デザインなどは現在でも見劣りすることがありません。
 車内は、扉付近を除き2人掛けの転換クロスシートが並んでいます。最近ではラッシュ対策として扉よりの1列を撤去した編成もあります。旧特急仕様車はモケット色がオレンジ+ブラウンでヘッドレスト付のものを装備しています。また、展望室の両端には緩衡器を備え、時速70キロでトラックと衝突しても安全性が確保される構造になっています。
 7000系は14年余りに渡り製造が続けられたので、年度により特徴があります。外観上では、3次車からダイヤフラム式空気バネ台車化と冷房装置の変更で天井がフラット化され、5次車から運転室ワイパーが2連化、7次車から冷房装置の集約分散化、最終の9次車では両開扉化などがされています。
 平成20年からは、1000系の機器を流用して登場した5000系に置き換えられる形で廃車が進行し、平成21年に最後まで残った7011Fの廃車をもって、完全に形式消滅しました。なお、トップナンバーであるモ7001・モ7002型は、舞木検車場にて登場時の姿に整備の上、保存されています。

【運用】

 
本線特急から支線区の普通列車まで、多岐に渡る運用に充当されてきましたが、平成20年12月をもって定期運用から離脱しました。平成21年は、団体臨時列車などで運用されましたが、同年8月30日をもって全ての営業運転を終了し、翌月には最後まで残った7011F編成の廃車回送が行われました。

(撮影:7003F 「普通/河和」  西可児〜善師野  2008/3/21)

(撮影:7003F 「準急/中部国際空港」  羽場〜鵜沼宿  2008/3/21)

(撮影:7003F 「普通/新可児」  富岡前〜善師野  2008/3/21)

(撮影:7005F 「準急/伊奈」  豊明〜富士松  2007/3/29)

(撮影:7005F 「急行/豊川稲荷」  本宿〜名電長沢  2007/9/28)

(撮影:7005F 「普通/中部国際空港」  羽場〜鵜沼宿  2008/3/21)

(撮影:7005F 「急行/豊川稲荷」  富士松〜一ツ木  2007/3/29)

(撮影:7007F 「快速急行/豊橋」  本宿〜富士松  2008/3/13)

(撮影:7007F 「普通/河和」  羽場〜鵜沼宿  2008/3/21)

(撮影:7009F 「普通/新可児」  善師野〜西可児  2008/3/21)

(撮影:7009F 「普通/内海」  善師野〜富岡前  2008/3/21)

(撮影:7011F+5310F 「快速急行/豊橋」  豊明〜富士松  2008/3/21)

(撮影:7013F 「快速急行/豊橋」  豊明〜富士松  2007/3/29)

(撮影:7019F 「普通/犬山」  羽場〜鵜沼宿  2008/3/21)

(撮影:7025F 「急行/豊川稲荷」  豊明〜富士松  2004/12/12)

(撮影:7027F 「普通/新岐阜」  細畑〜田神  2001/7/23)

(撮影:7033F 「準急/知立」  富士松〜一ツ木  2005/4/2)

(撮影:7035F 「普通/東岡崎」  豊明〜富士松  2004/12/11)

(撮影:7035F他 「急行/新鵜沼」  一ツ木〜富士松  2007/3/29)

(撮影:7035F他 「急行/新鵜沼」  一ツ木〜富士松  2008/3/13)

(撮影:7037F旧白帯車 「普通/東岡崎」  豊明〜富士松  2005/2/20)

(撮影:7041F 「普通/東岡崎」  豊明〜富士松  2007/3/29)

(撮影:7041F 「普通/東岡崎」  豊明〜富士松  2005/1/2)

(撮影:7043F他 「急行/新鵜沼」  一ツ木〜富士松  2007/9/28)

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