このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

<モ780形 路面電車>

(撮影:モ783 「ワンマン普通/黒野」  真桑〜政田  2005/3/21)
【解説】

 平成9年4月5日のダイヤ改正で市内線直通の揖斐線列車を2本から4本へ増やすため製造された770形の後継車種で両運転台型です。3両までを連結して市内線を走行することもできますが、複圧装置を搭載していないため1500V線区に乗り入れることはできませんでした。車体色は今までにない配色で、裾部に名鉄のシンボルカラーのスカーレットを配しています。この車両の登場により550形とク2320形が廃車となり、770形もこの車両と同じ塗色に変更されました。
 車体は、側窓を大きくとり、出入り口扉は中央寄りを両引戸、車端寄りを3枚構成の折戸として、中央扉を後へ移したことにより、ワンマン時の乗降をスムーズにしています。また各出入り口には乗り降りを容易にするために、ホームのある鉄道部で使用する引き出し式ステップと、路面から乗降する軌道部で使用する折たたみ式ステップの2種類の可動ステップが各扉下に収容されています。車内はオールロングシートで、ワンマン運転に対応した音声合成放送装置、LED方式の駅名表示付運賃表示器、設定器に入力するだけの集中制御方式の整理券発行器が備えられています。
 制御装置は誘導電動機(60kW×4)を使用した回生ブレーキ付VVVFインバータ制御(GTOサイリスタ)で、補助電源装置はIPMを使った静止形インバータを採用して低騒音化がされています。警笛は、空気笛の他に軌道で使用する音色の優しいタイプの電気笛も設けられています。
【運用】

 平成17年3月まで1両×7本が在籍しており、市内線〜揖斐線直通列車「新岐阜駅前〜黒野」間のワンマン普通・急行列車に使用されていましたが、平成17年3月31日で路面電車が廃止となったため全車が豊橋鉄道に渡りました。

(撮影:モ785 「ワンマン急行/新岐阜駅前」  下方〜政田  2005/3/21)

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