このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

鉄道模型おきらく研究室:レイアウトと列車のページ


低速性能の実験的研究

〜フライホイルの効果が抜群〜

はじめに

 模型を発進させるときに,いきなり飛び出すように発車すると興ざめですよね.そこで,発進するときの速度は実車換算でどのぐらいなのかを測定してみました.


計測車両

下表の9台です.
表 供試車両(順不同)

車種
画像
メーカー
備考
EF58EF58画像KATOフライホイール
EF64−1000EF64-1000画像KATOフライホイール
EF64−1010EF64-1010画像TOMIX
EF66−100EF66-100画像TOMIX
DD51DD51画像KATO
DE10DE10画像KATO
DD54DD54画像TOMIX
D51−78D51画像MICROACE
C55流改九州型(テンダーのみ)ワールド工芸C55ワールド工芸


計測設備

パワーパック:TOMIXのDU-202を使いました.この常点灯用アジャスターで電圧を調整し,付属の電圧計で電圧を読みました.

線路:私のレイアウトの直線部分560mmを使いました.


 測定方法

第1段階:起動電圧の測定

車両を静止させてから,ゆっくりと電圧を増やしていきます.そして車両が起動したときの電圧を読みます.これを5回繰り返します.その平均値を「起動電圧」とします.

第2段階:停止電圧の測定

車両を走行させてから,ゆっくりと電圧を減らします.そして車両が停止したときの電圧を読みます.これを5回繰り返します.その平均値を「停止電圧」とします,

第3段階:起動速度の測定

起動電圧で走行させ,560mm区間の走行時間を求めます.これを5回繰り返し,実車相当に換算した速度を「起動速度」とします.この速度威が低いほど,ゆっくりと動き出すことになります.

第4段階:停止速度の測定

停止するときも,ゆっくりと止まってほしいものです.本当は停止電圧での速度をこの指標にしたいのですが,停止電圧では車両が止まってしまいます.そこで,起動電圧と停止電圧との平均電圧での速度を起動速度同様に求め,「停止速度」とします.

測定結果

下図に測定結果をしめします.


低速性能のグラフ
図 低速性能実験結果


考察

最も起動・停止(以下「低速性能」)が優秀だったのはフライホイール装備車でした.実車換算4km/h以下ですので,歩くよりも遅い速度です.2両とも低速性能が優秀でしたのでフライホイールの効果は安定しているようです.一方,フライホイールを装備していない車両はバラついています.DL(DD51,DD54,DE10)が優秀なのは偶然でしょうね?(減速比が大きいとか・・・).また,TOMIXの電機がDD54に比べて今ひとつでした.減速比の影響でしょうか.

(以下2003年11月3日追記)なお,トミックスのDD51にフライホイールが装備されるそうです.楽しみですが,ボンネットにフライホイールを入れるとすると,直径が確保できるのでしょうか?フライホイールは駆動系の慣性モーメントを増やすために設けますが,慣性モーメントは直径の4乗に比例します.たとえば,直径10mmの場合と直径11mmの場合では,慣性モーメントは4割違います.したがって,わずかの直径の違いでも,効果は大違いなどという事態も考えられますので,少し心配しています.

今後

電車なども測定してみたいと思います.



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