このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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鉄道模型おきらく研究室:レイアウトと列車のページ
曲線での牽引力低下
はじめに
曲線で牽引力が低下するとよく耳にします.そこで測定してみました.
79618やEF58に顕著な牽引力低下があらわれました.
測定車両
形式 | 画像 | メーカー |
EF58 | | KATO |
DD51 | | KATO |
EF66 | | TOMIX |
79618 | | MaicroAce |
このほか,2軸でホイルベースが長い車両としてレールバスも測定しようとしましたがうまくいきませんでした.
測定法
単機で登坂可能な勾配を求めました.
線路はTOMIXを使いました.半径は次のとおりです.
・直線
・R354
・R317
・R243
試験風景です
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板の傾きを変えてスリップしないで登れる最大の勾配(登坂可能勾配)を測定しました.
上の画像のレールバスは音が大きく,スリップしているかどうわからないため測定をやめました.
さて,登坂可能勾配では,坂に沿って車両をひっぱろうとする重力と,牽引力とが釣り合っています.
したがって,勾配の角度をα(rad)とすると
α=駆動力/重量
の関係があります.ただし,平坦での牽引力とは異なる場合があります.
結果
登坂可能勾配はこのような結果になりました.曲率が大きい(半径が小さい)ほど,牽引力が低下しています.
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次に,この登坂可能勾配から,牽引力の低下率を求めました.計算式は
牽引力低下率=1−(曲線における登坂可能勾配)/(直線における登坂可能勾配)
です.計算結果をしめします.
上の図から,牽引力の低下率,つまり曲線での抵抗の増加の順は
79618 > EF58 >DD51 ≒ EF66になりました.
79618 や EF58 はR300で牽引力が約3割低下します.
ここで,固定駆動軸の数(DLやELでは1台車あたりの軸数)は次のとおりです(私が書かなくてもご存知の方がほとんどだと思いますが・・・).
形式 | 固定軸数 |
79618 | 4 |
EF58 | 3 |
DD51 | 2 |
EF66 | 2 |
固定軸数が多いほど曲線抵抗が大きいのかもしれないと私は勝手な邪推をしています.
ほかに測定された方からのご教示を頂ければさいわいです.
ところで,急勾配と急カーブとの組み合わせのレイアウトをお持ちの方は79618(MA)やEF58(KATO)は避けたほうが良いかもしてませんね.
私場合は,割り切ってレイアウトに勾配はつけていません.
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