このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



車両の塗色とレイアウトとの相性(小画像版)

〜レイアウト映えする車両の4つの法則〜



1 はじめに
表紙のページの冒頭のように私は蒸気機関車+旧型客車が大好きです.でもレイアウト(風景付線路)では,ついついディーゼルカーなどを走らせる機会が多いのです.また,大好きなので購入した車両達の中でも,稼動率が随分と違います.これは「レイアウト映えする車両」を走行させることが多くなるからだと思います.そこで,「レイアウト映えする車両」の塗色を調べてみましょう.「レイアウト映え」とは「車両の存在が一目でわかり,しかもその形態がはっきり分かること」と定義します.

なお,車両は当鉄道に在籍しているものを使う都合上,形態を統一することができないため, 厳密な比較ではないことを予めお断りしておきます.
また田舎の風景を前提にしていますので, 大都会のビル街のレイアウトではどう見えるかなどについては言及できません.
部屋の証明は40Wの蛍光灯2本ですので,一般的な明るさだと思います.ただし,撮影には暗いかも知れません.


2 明るさ

明い
SVO
暗い
旧客

  形態は別として,明るい色のほうがレイアウトの上ではっきりと形態がわかる(≡レイアウト映えしている)と思いませんか?
  そこで,

  法則1:明るい色がレイアウト映えする


3 暖色 VS 寒色

暖色系の塗色と寒色系の塗色を比べてみましょう.

暖色
寒色
285
583
DC
旧国

暖色系のほうが浮かび上がって見えますよね.
  
  形態は別として,暖色系のほうがレイアウト映えしていると思いませんか?
  そこで,

法則2:暖色系がレイアウト映えする





4 幕・腰部 VS 窓周り 明度対決

  色はだいたい同じで塗り分けが反対のものを比較してみましょう.

窓まわりが明るい
窓周りが暗い
DCキハ58
旧国583


  番外編です.窓まわりが明るい系の代表としてE1MAX(水色),その逆として1階の窓まわりが暗いE4MAX(下半身が濃紺)の比較です(E4の2階と1階との比較もしてみてください).
E4 MAX
   
    窓まわりが明るいほうが,窓がくっきりしているので,出来栄えがよくみえませんか?

法則3:窓周りが明るい色だとレイアウト映えする


5 アイラインの効果

窓周りの塗色が暗い場合の窓周りの縁取りの色(アイライン)についてみてみましょう.
第1試合:サッシ VS Hゴム VS スッピン
青い客車3両で比較してみます.


窓周りがスッピンの一番右の客車のレイアウト映えが一番劣るというのは衆目一致するところだと思います.

  第2試合:バトルロイヤルです.
 
アイラインあり
アイラインなし
20系
A
スハ42
D
12系
B
オハ35系
E
ナハ系
C
オハ31
F

アイラインのおかげで,画像Aでは2両の違いが一目でわかります.画像BやCもアイラインのおかげで窓の形の違いが一目でわかります.ところが,アイラインがない画像Dだと2両の違いはよくわかりません.画像EやFでは,1両は荷物室があるのですが,その存在はよくわかりません.そこで・・・・・

法則4:窓まわりが暗いとき,明るい色のアイラインがあるとレイアウト映えする


6 検証

以上の法則から言えば,色が明るくて,暖色系で,窓周りが明るい車両が見栄えがするはずです.そこで,当鉄道の在籍車両の中でこの条件に一番近そうな国鉄時代のディーゼルカーをお示しします.
キハ20

いかがでしょうか.形態などはともかく,レイアウト映えしているとおもいませんか.特に,気動車のほうは,色々な車種が混ざっているのが一目でわかりますよね(本当は,キハ52で清一編成を組みたかったのですが,当鉄道には存在せず,やむなく寄せ集めたものです).


7 おわりに


以上4つの法則を提案しました.雑誌の写真では,茶色の旧型客車だって格好良いのになぜレイアウトに乗せると映えないのでしょうか.
私にはよくわかりませんが,おそらくは
雑誌の写真を撮影するときは,
1)明るいところで撮影する
2)背景が無地である
ことが影響しているものと考えています.

最後にひとこと.ここで上げた4つの法則は,あくまで「田舎風景レイアウトに映える」ことについてであり,モデルの価値とは一切関係ありません(レイアウト映えしない例のモデル車両も私の大事な車両達です).花月園などに持ち込むときの車両選定などの ご参考になれば幸いです.


率直なご意見をお聞かせ下さい.鉄道模型をなさってない方の意見も大歓迎です.ゲストブック 兼 掲示板は こちら  です.



おきらく研究室:レイアウトと車両のページ by  はいで 

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