このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
基本的な考え方は、これまでの「ターンテーブル+電池式レイアウト」の2層構造から、「ターンテーブル+電源取得部+レイアウト」の3層構造へ変更する、という方向で考えました。 右の写真の、左上が、レイアウト基盤とターンテーブル、左下が既存のレイアウト、右下が電源取得部用の線路付き円盤です。これは、通常のNゲージ鉄道模型の電源供給方式(線路から車両に台車を通して供給する)と同じ原理を、逆方向に使って、パワーパックからの電源を台車に与えて線路へ渡そうという発想です。 まずターンテーブルからコードを出して、左周り・右回りの切り替えができるように、外に出したスイッチ(赤色で飛び出しているところ)と接続できるようにしました。 また、ターンテーブルがレイアウト基盤のちょうど真ん中にあることが、後述する電源取得部の安定動作に必要であるため、スタイロフォームでガイドをつけました。(ターンテーブルの周りの白い部分) レイアウト基盤の周囲が赤色っぽいのは、インテリアの壁紙補修等用として売っていた木目調シート(45cm×2m、\880円也)で、裏面のり付きだったので、簡単な作業で高級感を出すことができましたのでお奨めです。 なお、レイアウト基盤の中の4箇所の丸い筒状のものは、後述の電源取得部の「やじろべえ台車」のやじろべえ錘部分を差し込む場所です。 | |
電源を外部から、回転するレイアウトまで与えるための経路は、パワーパック→「やじろべえ台車」→電源取得部円盤上の線路→レイアウト内の電池ボックスコネクタ(→レイアウト上のスイッチ→レイアウト上の線路)とすることにしました。 右の写真が「やじろべえ台車」の写真です。 原理としては、外からの電源コードを、電源が通せる台車(今回はKATOのカニ24か何かのASSYパーツを使いました)に繋いで、台車から線路へと電流を流せればよいのですが、コードが台車に与える力が意外と大きく、電流を安定させるまでには、かなりの試行錯誤を必要としました。 途中、台車2個をコードで繋いだ形なども試しましたが、結局のところ、 ・コードが台車に与える力を相殺するために、+とーの一本ずつを左右から持ってきて、さらに、台車を通り過ぎるような形のダミーの線を伸ばして、相手のコードと接着した。 ・電流の安定供給や、台車の脱線防止のため、相当の重量の錘が必要のため、やじろべえ型に組んでナットを錘として使用した。(現在は写真よりもさらに数を増やしています) ・錘の荷重を台車の四隅に均等にかかるように針金で土台を作り、やじろべえ部と台車とを接着して固定した。 という右の写真の形まで行き着きましたが、まだ時々電源供給が途切れる状態でした。 では、ということで、同様の物をもう1組作成して、台車→線路を2系統化したところ、ほぼ安定して電源供給ができるようになりました。 | |
電源取得用の線路付き円盤をターンテーブルの上にセットし、「やじろべえ台車」2組を線路上に置いた状態です。 線路のすぐ内側の壁は、やじろべえ台車やその配線と、線路からレイアウトへの配線とが干渉しないために設けています。 写真にはありませんが、線路付き円盤の下部はターンテーブルの上部の縁にぴったりはまるサイズの板を貼っています。 やじろべえ部はレイアウト基盤の円筒の中に入れており、これによって、電源取得用の線路付き円盤が回転している間、「やじろべえ台車」が大体同じ位置に居ることになります。 なお、2個のやじろべえ台車の位置が対称になっていないのは、適当に作ってたまたまこうなっただけで他意はないのですが、敢えて対称から少しずれているのが良い結果になっているような気がしないでもないところです。 蛇足ですが、やじろべえの向きを間違えるとショートするので注意!ですね。 | |
レイアウトを、電源取得用の線路付き円盤の上に載せて、試しに回転させて回転中心があまりずれないよう調整し(元のレイアウトの土台が中心からずれているため。なお、回転台のところは接着剤で固定してしまいました)、直径30cmの黄土色のリングと塩ビ半球を載せて準備完了です。 以前は操作するためには塩ビ半球をどける必要がありましたが、今はターンテーブル・車両とも塩ビ半球を載せたまま外から操作できます。 この原稿を書いている間(約2時間)動かしっぱなしにしていますが、一応ちゃんと動いています。 動作説明の動画はこちらに投稿しています。 ↓ ちっちゃい ”回る”Nゲージレイアウト 京阪電鉄風 (改造版) http://www. youtube.com/watch?v=7zGgWU66G_E |
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