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旅日記14 道東B級グルメの旅

2日目 納沙布岬とエスカロップ



釧路駅の電子案内板 さて2日目です。本日は釧路から足を伸ばして最東端の納沙布岬まで行きます。釧路から根室へは根室本線に乗れば着きますが、根室まで行く列車は一日に7本しかありません。しかも根室まで2時間以上かかることや、納沙布岬まで行くバスへの乗り換えタイミングを考慮して朝一で行くことにしました。
 前日は22:00前に寝たこともあり、4:00の目覚ましにはすんなりと起きることができました。のんびりとシャワーを浴びたりしながら身支度をして5:30頃にチェックアウトしました。この時間はホテルの朝食もレストランが営業開始前なので食べることができないので、根室まで食事はおあずけです。ホテルから釧路駅まで歩きましたが、さすがに氷点下10度以下と思われる寒さで顔や耳が痛く感じました。5:45頃に釧路駅に到着し根室までの切符を購入。運賃表を見ると根室までなんと2420円。さすがに長距離の移動になると運賃が高いですね。ちなみに東京から東海道本線に乗って静岡県の富士まで乗ると2520円なんですよ。いかに釧路−根室間が遠いかがわかります。




快速はなさき 自動改札を通りホームへ行くと、すでに列車が止まっていました。これから乗るのは各駅停車の普通列車ではなく、快速はなさきです。根室までは途中5駅しか停車しません。



車内の様子 車内に入ると3人ほどしか座っていませんでした。さすがに日曜日の早朝ということがあるからでしょうね。外の景色がよく見える席に座って待っていると、5:50を過ぎて隣のホームに昨晩23:08に札幌を出発した特急まりもが入線してきました。するとその特急の乗客が数人こちらの列車に乗り込んできました。見た感じ旅行中の人が多かったです。
 快速はなさきは定刻通り5:55に釧路駅を出発しました。



厚岸駅 列車は東釧路に停車した後、日の出前の暗い中を約40分間走り続けました。周辺が明るくなった後、6:38に2つ目の停車駅である厚岸駅に到着しました。厚岸駅では約9分の停車です。隣のホームには釧路方面の始発電車が停車していました。下車して煙草を吸っている乗客が多かったです。ホーム上では列車が停止している場所よりも釧路側に雪が積もっていました。厚岸といえば牡蠣が有名ですね。ただ私は牡蠣が苦手ですのでここはスルーです(笑)。



厚岸湖から見える朝日 6:47に厚岸駅を出発した後、列車が厚岸湖の畔を通ると朝日を見ることができました。画像を撮ろうとして気付いたのですが、窓が2枚になっているので車内では寒さを感じなかったのですね。都内の電車で小さい窓が複数あるタイプだと、すきま風が入ってきて寒かったりします。



納沙布岬行きのバス 途中ウトウトと眠りながら終点の根室には8:13に到着しました。バスの出発まで時間がないので急いで駅から出て、左手にあるバスターミナルへと行きました。そこで納沙布岬行きのバス往復券を買おうとしたのですが、受付のねーちゃんが長々と電話をしています。しばらくしてバスが入ってくると、慌てて電話を切って窓口の小窓を開けてくれました。まったく、客が目の前にいるのに(くだらないと思われる)話をずっとしているんだか。まぁ無事往復券を購入できたので腹を立てずにおいて、さっそくバスへと乗り込みました。



釧路空港 バス8:20に根室バスセンターを出発しました。私の他に乗客は4人でした。しかも途中で2人が降車したため終点の納沙布岬まで乗っていたのは私ともう一人だけでした。納沙布岬には8:55頃に到着しました。バス停はもう納沙布岬の目の前で、反対側には平和の塔が建っていました。本日はとてもいい天気ですが、さすがに風が冷たく手袋がないとちょっと辛かったです。
(画像は出発側のバス停と平和の塔)



納沙布岬の碑 バス停から海岸の方へ向かうとよくテレビやネットで見る納沙布岬の碑がありました。ここは年始の初日の出が早く見られるということで有名ですね。遠くに北方領土となっている島々がかすかに見ることができます。



納沙布岬の碑その2 近くを歩くと根室市が建てたと思われる碑がありました。



きぼうの鐘 さらに歩くときぼうの鐘がありました。さすがに鳴らしませんでしたが北方領土返還への思いが伝わってくる気がしました。



四島のかけはしと祈りの火 今度は四島のかけはしへと歩いていきました。先ほど見たときは中央にある祈りの火が灯っていなかったのですが、9:00を過ぎると灯るようです。



納沙布岬の先端? 最初に見た納沙布岬の碑の先にはさらに続きがあるんですね。しかもその先にもちいさな島?がありますね。どうでもいいことですが、その島をよ〜く見ると上に鳥が留まっているみたいですね。北海道最東端に立つ鳥ってことですかね(笑)。拡大画像



岬から見た納沙布岬灯台 根室駅へ向かうバスの出発時刻までまだ時間があるので納沙布岬灯台まで行くことにしました。納沙布岬灯台は北海道で最古の灯台です。



納沙布岬灯台 灯台まで来ました。岬の碑からはちょっと遠いかなと思いましたが、5分もあれば着く距離だった気がします。灯台の中に入ることはできません。特に何もすることがないので近くにあるいろいろな案内を見ました。この日のように天気がいい日ではなく、霧が立ちこめることがあると、岬が船から見えなくなるため霧笛を鳴らすそうです。その霧笛の音は船に届くようとても大きいそうです。



灯台から見た北方領土 灯台からも北方領土(水晶島?)がよく見えますね。島の手前である珸瑶瑁(ごようまい)水道に横に長く見える白い線がありますが、どうやらこれは波ではなく流氷のようです。



北方館 再び岬に戻ってきました。ここには北方館という建物があり、中には自由に入ることができます。ここの2階にはいくつかの望遠鏡が設置してあって無料で北方領土を見ることができます。



日本最東端の公衆トイレ そろそろ根室駅へ向かうバスの出発時刻になるのでバス停へと向かいました。途中日本最東端の公衆トイレがありました。先ほど北方館で用を足してしまったので中には入りませんでした。
 バスは定刻通り9:45にやってきました。今回乗車するのは私を含めて3人でした。そして私は納沙布岬を後にしました。



東根室駅外観 バスは途中で乗客を増やし、10人以上になりました。乗ってくる人々がみな知り合いのようで「おはようございます」と声を掛け合っていました。
 私は根室駅前まで乗らず、途中の月ヶ丘分岐点で下車しました。そして歩いて向かったのは東根室駅です。



東根室駅入口 東根室駅は日本最東端の駅なのです。東根室駅は無人駅で屋根もありません。有人駅として最東端なのは隣の終点・根室駅だそうです。



ホームにて ホームに上るとそこにも日本最東端の駅である碑が建っていました。5分ほど待つと花咲方面から普通列車がやってきました。



根室駅へ向かう 普通列車に乗って根室駅へと向かいました。列車は10:40に終点の根室駅に到着しました。



どりあん これから待ちに待った食事へと向かいます。ここまで起床してちょっと水を飲んでからは飲まず食わずでちょっと辛かったです。市役所の先の交差点を左に入り、坂道を下って行きましたが、歩道は雪が凍っていて危険と感じたので車道を歩きました。もうすぐ目的地というところで後から車が近づいてきて停車したので、脇によけようとしたところ、スッテーン!!
 やってしまいました。坂道の上、凍っていた氷が融けて滑りやすくなっていたため尻もちをついてしまいました。あの車さえよけてくれたら・・・。体制を立て直し、身の回りをチェックすると服に汚れはついていませんでした。そしてようやく目的のお店、どりあんへ到着しました。



エスカロップ 店内へ入ると誰も客はいませんでした。一番奥の席に座ってエスカロップを注文しました。そして帰りの飛行機の情報を携帯で調べてみると、なんと羽田空港が雪のため混乱しており、千歳から羽田へ向かう飛行機も欠航や天候調査中の便が並んでいました。家に確認したところまだ結構雪が降っており、この後も降り続くとのこと。明日朝から会議があるのにちゃんと帰れるか心配です。
 しばらくすると、エスカロップが出てきました。エスカロップとは、バターライスの上にカツが乗り、そのカツの上からデミグラスソースを掛けたものだそうです。デミグラスソースがカツやライスとマッチしていておいしかったです。ボリュームも結構あるので大満足です。エスカロップは根室では北海道でも有名な御当地グルメで、最近は札幌でも出すお店があるそうです。メニューにはエスカロップの他にオリエンタルライスというものもあり、どんなものか気になりました。お店の雰囲気もなかなかよかったですし、お店の方も明るくまたこの根室に来る機会があればぜひ寄りたいお店です。
 よく考えてみたら昨日の朝も夜もカツ食べたっけな・・・。

【店情報】
店名どりあん
住所北海道根室市常磐町2-7-2
営業時間8:00〜21:00
定休日火曜日




根室本線終点の碑 どりあんを後にして根室駅方面へ戻り、さらに西方面へ歩いて行くと、線路の終端にたどり着きました。そこには根室本線終点の碑が建てられておりました。滝川駅から444km、つまり根室本線の全長は444kmなんですね。さらに札幌まで484kmですか。これだと道内は飛行機を利用することも仕方ないですね。



根室駅外観 根室駅へ戻ってきました。バスターミナルの建物は画像の右側にあります。根室中標津空港へ向かうバスが来るまで40分以上ありますので、乗車券を購入した後バスターミナルの中で休むことにしました。根室中標津空港までの乗車券は何と1830円。他の空港連絡バスは1000円前後のところが多いのでちょっと驚きました。売店で根室土産として有名なオランダせんべいを購入しようと思ったのですが、意外と大きかったので諦めました。



根室駅外観 バスはほぼ定刻の12:15に駅前バスターミナルを出発しました。そしてオホーツク海が見えるところへ出ると、そこには流氷で真っ白な景色が広がっていました。納沙布岬ではあまり流氷が見えなかったので諦めていたのですが、根室駅周辺ではこんなに綺麗に見ることができたんですね。待ち時間に見に行けば良かったです。
 途中左側の草原?から道路へ出ようとするエゾシカの群れがいたため、バスが停車したりしました。一瞬の停車だったので画像に収められなかったのが残念です。



根室中標津空港 バスは途中厚床駅、別海町、中春別、そして中標津を経由して終点の根室中標津空港へ到着しました。根室駅前から1時間40分かかりました。後で調べてみると距離にして80kmぐらいあるようです。どうりでバスの運賃が高かったわけですね。



空港内の案内 空港内に入ると人がカウンターにたくさん人が並んでいました。案内板を見ると13:50に出発予定の羽田行きの便が雪の影響により15:30に遅延すると表示されています。実は根室で東根室駅とエスカロップ、どちらかを諦めればこの羽田行きの連絡バスに間に合ったのですよね。結局この時間でも間に合うことになるとはちょっと複雑な気分です。それに今から羽田行きの便にすると普通運賃となってしまうため諦めざるを得ません。こういうときには特典航空券だと不便ではありますね。ANAの株主優待券を持ってくれば良かったです。



ボーイング737-500 千歳へ向かうANA4922便は定刻通りの出発です。ボーディングブリッジからこれから乗る飛行機が見えました。機種はボーイング737-500です。エアーニッポンの運行となります。飛行機はほぼ定刻通りの15:30頃に新千歳空港に着陸しましたが、羽田空港の影響でこちらも混乱しており、入る予定のスポットにまだ前に出発する便が入っていいたため、スポット手前で10分ほど待たされました。



新千歳空港の案内 私は17:00発のJAL528便を予約していたのですが、搭乗手続きを中止していることもあるのでのんびりとお土産を購入しました。父親にサッポロビールクラシックを購入したのですが、500mlの6本入りだったので重かったです・・・。



出発案内 お土産を買った後、カウンターへ行って一番早く出発できる便に変更を申し出たのですが、予約してあった便が50分遅れになりつつも一番早く出発になるとのことでしたので、そのまま株主優待割引で航空券購入とチェックインの手続きをしました。



出発ゲート 手荷物検査場を通過してサクララウンジで時間を潰すことにしました。ラウンジ内はやはり混雑していましたが、運良く空席がありましたので座ることができました。17:30になったのでゲートへ向かうと搭乗開始の案内が17:40頃になるとのことでしたので、ゲートの近くで立って待ちました。ゲートの周辺はかなり人が多かったです。そして事前改札後にワンワールド・エメラルド会員の優先搭乗案内がありましたのでゲートを通過しました。荷物も重たかったので、こういう混雑時に優先搭乗できて荷物入れを確保できるのも非常に助かりますね。ワンワールド・エメラルド会員なのもあと1年ですが・・・。
(ゲートに立っている担当者もどことなく疲れている表情に見えました)



ボーイング777-200 これから羽田へ向かう飛行機はボーイング777-200です。



座席モニター 搭乗した飛行機は満席で後から入ってきた乗客は荷物を入れるのにかなり苦労しているようでした。搭乗した飛行機は旧JASの機体で普通席にも前にモニターが付いています。機外カメラの画像は見ることができませんでしたが、ルートマップを見ることができました。羽田には19:20頃に到着しました。これで今回の旅は終了です。
 今回の旅は真冬の北海道ということで厳しい寒さを経験しましたが、道東ということもあって雪も少なく歩きやすかったです。オフシーズンでしたのでホテルの宿泊費も安くどこも人が少なかったのも個人的にはよかったです。ただ今回は、根室付近で流氷を見に行かなかったこと、エゾシカの画像を撮れなかったこと、ANAの株主優待券を持って行かなかったことが悔やまれます。でもとても楽しい旅でしたので個人的には大満足です。流氷はまた来年の楽しみにしたいと思います。
 実はまた3月に道東ではありませんが北海道へ行こうかと考えています。どんなおいしいものが食べられるか今から楽しみです。[終わり]



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