このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

旅日記15 北海道プロ野球とばんえい競馬観戦の旅

2〜3日目 ばんえい競馬と帯広グルメ



朝のテレビ塔 2日目です。本日は今回の旅のメインである帯広まで移動します。のんびり朝食を食べてから出発したいところですが、帯広での予定が詰まっているため、朝一の特急で向かうことにしました。
 前日は3時間ほどの睡眠で出発したため、夜は一瞬で寝てしまいました。朝になって4:30に起床し、シャワーを浴びたりしながら出発準備をしました。ホテルの朝食の開始時間までに出発しなければならないため、札幌駅で軽く朝食を食べることにしました。6:15頃にホテルをチェックアウトし、札幌駅まで歩くことにしました。大通公園に出ると、昨日見たテレビ塔が朝日に照らされていました。日曜日の早朝ということもありますが、周りに歩いている人も少なくちょっと寂しい感じです。




シックス・ワンハーフの朝食 札幌駅には6:30頃に到着しました。駅の中は列車を待つ人が結構いました。札幌駅のWebで調べたところ、駅の北通路にあるドトールコーヒーが6:30開店ということで向かったのですが、まだ開いていません。お店の案内をよく見ると7:00開店ではありませんか。駅の売店でおにぎりでも買って電車の中で食べることも考えながら改札を通ると、5番・6番線に上がる階段の脇に「シックス・ワンハーフ」というカフェがあって開店しているではないですか。案内板を見ると、おにぎりを提供しているようなので、さっそく店内へ。店内はドトールなどと同じ通常のカフェスタイルで、落ち着いた感じでした。カウンターでBセット(本日のおにぎり2つと豚汁のセット:450円)とオプションのコーヒー(追加料金は失念)を注文し、奥の引き渡し場所でおにぎりを受け取りました。
 開いている席に座ってデジカメで画像を撮っていると、隣に座っていたおねーちゃんが声を掛けてきました。おねーちゃん「ブログでも作っているんですか?」、私「いやいや、そんなたいそうなものは作ってないです、何を食べたか記録しているだけなんですよ。」なんていうたわいない会話をしました。列車の出発まで時間がなくちょっと急いで食べなければならなかったので、話を続けることができませんでしたが、こういうちょっとしたふれあいは旅をしていてうれしいものですね。ところで、おにぎりは鮭と鶏だった気がします。それと熱々のけんちん汁が付いていてお腹がいっぱいになりました。お米は北海道産の「ななつぼし」を使用しているそうで、結構おいしかったです。朝6:30から開店していることや、おにぎり1個のセットなら350円というお手軽な値段なので、通勤・通学だけでなく旅行でも便利なお店ですね。
 コーヒーまで飲んで6:55になりましたので、急いでホームへと上がりました。ちょっと時間が足りなくて最後は流し込む形になってしまったので、コーヒーは余計だったのかも知れません(笑)。

【店情報】
店名シックス・ワンハーフ
住所北海道札幌市北区北6条西3丁目 JR札幌駅構内
営業時間6:30〜17:00(おむすびカフェ)、17:00〜22:30(エキナカビアホール)
定休日なし




札幌駅の駅名標 札幌駅は言わずと知れた北海道最大の駅で、道内各地へ特急が出ています。隣のそうえん(桑園)は以前訪れた札幌競馬場の最寄り駅で、反対のなえぼ(苗穂)はサッポロビール園が近くにあります。本日向かう帯広は苗穂方面となります。



スーパーおおぞら 帯広までは特急スーパーおおぞらで向かいます。スーパーおおぞらは札幌から稚内まで走っているスーパー宗谷と並んで北海道でも豪華な特急として有名ですね。札幌から釧路まで結んでいることもあってビジネスで利用されることも多く、グリーン車から売れることもあるそうです。



グリーン車の中の様子 さっそくグリーン車に乗り込みました。グリーン車は横が2席と1席の3席しかない余裕のある配置となっています。その3席は真ん中を境に1-2と2-1の配置が変わっています。
 列車は札幌駅を7:03に出発しました。



グリーン車の座席 座席はかなり大きくゆったりと座ることができます。頭部のあたりにある枕っぽいものは上下に動かすことができるので、ちょうどよい場所に頭を乗せることができるようなっています。前後の間隔があるので、前の席が後に倒しても全然圧迫感はありません。



コントロールパネル 座席にはコントロールパネルが付いていて、すべて電動で操作をすることができます。レッグレストを上げると足を浮かすことができるので、リクライニングと合わせてリラックスができます。私も楽でつい途中でうとうとと寝てしまいました。



ミュージックコントロールパネル シートコントロールパネルの反対側には、音楽用のコントロールパネルが付いています。新幹線に付いている物と同じですね。



パソコン用電源 このスーパーおおぞらにもパソコン用電源が壁に付いています。携帯の充電なんかに使えるのでとても便利です。
 グリーン車にはグリーンアテンダントが乗車しており、紙製のおしぼりの配布やドリンクサービス(私はコーヒーを飲みました)、そして乗客の降車駅が近づいた際には降車駅のお知らせと挨拶がありました。あまりこうゆう挨拶になれていない自分としてはちょっと恥ずかしかったのですが、寝過ごすことがないので安心して休めますね。



帯広駅の駅名標 帯広駅には定刻の9:19に到着しました。帯広駅は根室本線の駅で、隣のはくりんだい(柏林台)が札幌方面、さつない(札内)が釧路方面です。
 ホームの階段を下りて改札を出ると、通路の向こうにもう一つの改札がありました。帯広駅も宮崎駅と同じで駅構内の通路に向かい合わせの形で改札があり、方面別で改札が異なるタイプのようです。乗車する際は入口を間違えないように注意が必要ですね。次に乗るバスの時間まで一時間近くあるので、駅構内の待合室で座ったのですが、携帯のサイトで次の目的地までタクシーで移動した場合の概算料金を調べたところ、3500円くらいだったことや、待ち時間がもったいないこともあったので、駅前からタクシーに乗ることにしました。



旧愛国駅 まず最初にタクシーで向かったのは旧愛国駅です。ここまで小型車のタクシーで2930円でした。愛国駅は「愛の国から幸福へ」で有名となった旧広尾線の駅で、1987年の広尾線廃止によりこの駅も廃止になりました。廃止後は交通記念館として駅舎が残されております。



昔の客車 愛国駅の手前には昔の客車と思われるものがありました。何かで使用していたのか、内部はちょっと荒れていて座席とかはありませんでした。



たくさんの名刺 駅舎の中に入ると、廃止前に使われていたものなどがたくさん展示されていました。壁にはここに来た人たちが記念に残していった無数の名刺や切符、飛行機の搭乗券などが貼り付けてありました。



運賃表と時刻表 運賃表と時刻表も当時のまま残っていました。一日に6本しかなく1本逃すと次の列車がくるまで何時間も待たなければならなかったのですね。



何かの機材 廃止前に使われていた機材。何に使用していた物かはわかりません(笑)。



展示品 展示された物の中でも「広尾線のあらまし」「思い出の鉄道用具」は興味深く、時間を掛けて見入ってしまいました。ただ後から車で来た人たちや、地元の子供がちょっとうるさかったのが残念です。



切符など 鉄道用具の中で一番目を引くのは切符売り場で使われていた用具ですね。いろいろな切符が保管されていました。



切符型の石碑 駅舎の外に出て駅舎の右隣には切符型の石碑が建っていました。



愛国駅の駅名標 愛国駅の駅名標です。きたあいこく(北愛国)が帯広方面、たいしょう(大正)が広尾方面です。大正は"TAISHO"や"TAISYO"とかではないのですね。



愛国駅と国鉄広尾線のあゆみ 「愛国駅と国鉄広尾線のあゆみ」です。読んでいると廃止前に来たかったなぁと思いますね。廃止当時は学生でとても北海道にまで来るお金がありませんでした。



愛国駅と9600型蒸気機関車 線路には9600型蒸気機関車が静態保存されています。ホームに9600型蒸気機関車の説明があったのですが、製造年月日はなんと大正7年3月28日だそうです。90年も前に製造されたものなんですね。



蒸気機関車の運転席 蒸気機関車の運転席部分です。ここも保存されている物はみな状態が良く、とてもよく手入れされているのがわかりますね。



愛国停留所 10:30を過ぎたので、バス停へと向かいました。バス停にある時刻表を見ると、現在は一日10本以上運行されていることから、広尾線が廃止された当時よりも実は地元の方にとっては便利になっているのかもしれません。
 しばらくすると、当初ここまで乗ってくる予定だったバスがやってきました。バスに乗り込んで次は旧幸福駅へと向かいます。時間的には15分ほどなのですが、愛国を出てすぐに大正9号、大正10号と大正地区に入ったことはわかったのですが、11号・12号・・・・19号・20号といつになっても着きません。そして大正23号を過ぎたあたりで何か不安な物を感じずにはいられませんでした(笑)。大正27号を過ぎてようやく幸福という案内があり安心することができました。



旧幸福駅 幸福のバス停は4〜5分ほど歩いたところに旧幸福駅があります。バス停からは離れてはいますが、バス停からは駅舎や車両が見えていますので、迷うことはありません。
 この幸福駅も先ほど見てきた愛国駅と同じで「愛の国から幸福へ」で有名になった駅です。駅舎は現在も当時のままの状態で残されており、また駅周辺は鉄道公園として車両が静態保存されていて、愛国駅よりも観光客が多かったです。駅舎の外まで名刺などが貼ってありますね。



旧幸福駅の駅舎内 駅舎の中は愛国駅とは比べものにならないくらい、おびただしい数の名刺が貼ってありました。



ハッピーベル 駅舎の裏にはハッピーベルが設置してあって、多くの観光客が鳴らしていました。



駅舎の裏側 駅のホーム側からみた駅舎です。向こう側にはお土産屋が2軒あり、レプリカの切符や幸福駅にちなんだお土産がたくさん売っていました。私もレプリカの切符を購入する気でいたのですが、何人も客が注文していて待っている内に何だか違う気がしてきて、買うのをやめてしまいました。



遠くに見える日高山脈 駅からホーム側へ行くと、遠くに日高山脈が見えました。青い空と白く雪が積もった山で綺麗でした。



幸福駅の駅名標 幸福駅の駅名標です。こちらの大正は"TAISHO"なんですね。



駅のホームと列車 幸福駅にはホームと列車が保存されています。これだけ見るととても廃止になっているようには見えませんね。



幸福駅のホーム ホーム上から見た列車です。今にも動き出しそうです。



列車の内部 列車の内部は使用されていた座席がそのまま残っていました。車窓からの眺めがいいですね。



もうひとつの車両 ホームの手前にもう一両の車両が保存されいます。こちらは窓まで高さがあるので内部まで見ることができませんでした。



幸福簡易郵便局 幸福駅の側には幸福簡易郵便局がありました。訪れたのが日曜日でしたので営業はしていませんでした。またこの郵便局のすぐそばに帯広空港へ向かうバスの停留所があります。



幸福バス停付近 幸福バス停付近に戻ってきました。標識を見ると帯広からは21キロも離れた場所だったのですね。帯広駅前へ向かうバスまで時間があるので、右奥に見える待合所に入って待ちました。バス停は左に見える車の右にあります。帰宅してから気付いたのですが、幸福神社という神社があったんですね。30分近く待っていたので行ってもよかったです。



豚丼のぱんちょう バスは定刻よりもやや遅れて12:50頃に幸福のバス停へやってきました。そのバスに乗り込み帯広駅へ向かっていると、今度は西12条40丁目というバス停が。40丁目って何丁目まであるねん!って感じですね(笑)。
 帯広駅前には13:30過ぎに到着しました。ようやくお昼ご飯にします。帯広駅からすぐのところにある元祖豚丼の「ぱんちょう」へ向かいました。すると7人ほど並んでいました。10分ほど待つとようやく中に入ることができ、私の前に並んでいた学生5人と相席となりました。



豚丼梅 さっそく豚丼の梅を注文しました。こちらのお店は豚肉の量に応じて松竹梅と華の4つのランクがあるのですが、松→竹→梅→華という順番で量が多くなります。本来であれば松の方が梅よりも上位なのですが、こちらのお店の女将さんの名前が梅さんだったことから梅の方が上位なんだそうです。
 豚丼が出てきたのでさっそく食べてみると、タレがまるで鰻にかけるタレの味に近く、とても食べやすかったです。地元で食べた某牛丼屋チェーンの豚丼はそれなりにはおいしかったのですが、まったくイメージが違いますね。お腹が空いていたこともありますが、一気に食べきってしまいました。なかなかおいしかったです。

【店情報】
店名ぱんちょう
住所北海道帯広市西一条南11-19
営業時間11:00〜19:00
定休日月曜・第1、第3火曜(祝日の場合営業、翌日休)




帯広競馬場入口の銅像 帯広駅前からバスに乗って今度は帯広競馬場へと向かいました。競馬場前のバス停で降りると、目の前に帯広競馬場のスタンドがありました。14:20を過ぎているのですが、この時間でも来場者が多かったです。なぜか競馬場に来ると早足になってしまうんですよね(笑)。



スタンド入り口 スタンドの入口です。壁にあるパネルですが、ものすごい迫力ですね。手前のやきとり屋に行列ができていました。なんだか気になりますが昼ご飯を食べたばかりですし、夕飯まで時間がないので諦めました。



ばんえい版の競馬新聞 ばんえい競馬にも競馬新聞があります。今回購入したのは競馬ブックです。競馬ブックはJRA版のものをいつも購入しているのでレイアウトは見やすかったです。でも成績欄の右に短評がないですね。



スタート直前 帯広競馬場はばんえい競馬専用の競馬場で、コースがすぐ近くにありとても見やすいですね。以前はばんえい競馬だけではなく、平地競走のホッカイドウ競馬も開催されていました。そのためYahoo!やGoogleの衛星写真を見ると、楕円形の平地競走のコース跡が見ることができます。
 馬券発売締め切りの音楽が鳴り止み、ちょうど第7レースがスタートする所でしたので見てみましたが、レースの迫力や観客の熱気が平地の競馬よりも感じられました。



本馬場入場 観客がいる場所とコースの間に出走馬が本馬場入場する通路があって、観客は目の前に出走馬を見ることができます。ばんえい競馬はそりを引いてレースを行うため、馬には鞍がなく、騎手はパドックと本馬場入場の時だけ直接ばんばに跨ります。
 (画像は最終第11レースの本馬場入場の様子)



スタンド内部の様子 スタンドの中に入ってみました。来場者が多かったのでスタンドの中は混み合っていました。馬券の販売所が少ないので購入するためにはかなり並ばないといけないほどでした。そういえばスタンドの中ではストーブ?のような暖房があちこちに置いてありました。
 (画像は第7レース終了直後なので馬券発売所は空いていましたが、しばらくすると人が通れなくなるほど混雑していました)



第8レースの馬券 第8レースの馬券を購入しました。近走1着と2着が続いていて走破時計が優秀な(1)ミサキスペシャルが本命で馬単の軸に。前走の昇級戦を4着に好走した3番人気の(8)ホッカイヒカルと前走1番人気を裏切ってしまった2番人気の(10)コーネルフジを相手にしました。さて、初めて買ったばんえい競馬の馬券は当たるのでしょうか?



第8レースの結果 第8レースがスタートして最初の障害に向かって全馬ダッシュをしましたが、風がスタート地点からゴールへ向かって吹いていたため砂煙でよく見えませんでした。  一応レースは第2障害を先頭で上りきった人気の(1)ミサキスペシャルがそのまま逃げ切り1着、2番手で下りた(10)コーネルフジと3番手で下りた(8)ホッカイヒカルがゴール前追い詰めて2、3着に。結果的には人気サイドで決着しました。配当は1-10で7.0番でした。最初のレースで的中。幸先の良いスタートですね。



イベントでの須田鷹雄氏 第9レースの馬券を検討して購入後スタンドを出ると、パドック横でイベントが始まっていました。イベントは本日行われるばんえい記念のトークショーで、第6レース終了後と第8レース終了後の二回行われるとのことでした。二回目の今回は競馬評論家の須田鷹雄氏とテレビ東京の競馬中継でおなじみの矢野吉彦氏がトークしていました。既に人垣ができていて遠目にしか見ることができませんでしたが、なんとか須田氏の顔を見ることができました。



矢野吉彦氏 こちらは矢野氏ですね。ちなみにイベントはばんえい記念の勝ち馬予想トークだったのですが、本命を何にしていたのかわかりませんでした(笑)。



第8レースの馬券 さて第9レースの馬券ですが、3走前に今回よりも重い負担重量で勝っていて前走も2着の1番人気(3)メダマが本命。前々走チャンピオンカップで実力馬カネサブラックと本日のばんえい記念で人気になっているナリタボブサップを破っている3番人気(5)ツジノコウフクが対抗。それと前々走でやはり今回よりも重い負担重量で勝っていてパドックで美しい尾花栗毛の馬体をひときわ輝かせていた2番人気の(10)コーネルを相手にしました。前走でメダマを破っていて今回一気に負担重量が増える(9)ホクショウダイヤも切った割には気になりますが・・・。


パドックで美しい尾花栗毛の馬体を披露していたコーネルの画像です。コーネルの馬体



第9レースの結果 レースは第2障害まで横一線でしたが、先に上りきった(5)ツジノコウフクを下り坂で一気に抜き去った(3)メダマがその後も差を広げて楽勝。(5)ツジノコウフクが2番手を守りきって2着。3着には追い込んだ(9)ホクショウダイヤが入りました。残念ながら対抗に推した(10)コーネルは着外に敗れてしまいました。配当は3-5で10.9倍でした。共に人気サイドとはいえ2レース連続で的中。これはやはりビギナーズラックなんですかね。


残念ながら着外に敗れてしまいましたが、コーネルの顔です。大きな流星(額から鼻にかけてある白斑)が見事ですね。コーネルの顔



トモエパワー さぁ、いよいよメインレースのばんえい記念です。ばんえい記念は ばんえい競馬最大のレースで、出走馬は何と1000キロ(牝馬は980キロ)の重量もあるそりを引く過酷なレースなんです。パドックはすでに混雑していましたので、馬券の検討に集中しました。さすがにメインレースだけあって馬券売り場は大混雑。馬券を買うまでに10分くらいかかった気がします。馬券購入後は第1障害付近に陣取って本馬場入場を待ちました。
 しばらくして出走馬の本馬場入場が始まりました。コースの近くでスタンドに向かって陸上自衛隊の演奏が始まったのですが、あまりにも大きな音楽だったため、出走馬が興奮して暴れたりしていました。コース付近の観客は皆文句を言ってました。
 まず先頭で来たのは1番人気の(1)トモエパワーです。昨年のこのレースの覇者で今年度の岩見沢記念を制しています。近走は不振が目立ちますが、本日のような重い馬場や負担重量でのパワー勝負ならばということで、人気を集めていました。



ナリタボブサップ 2番人気の(5)ナリタボブサップです。今年度重賞では北見記念と900キロの重量で帯広記念を制しており、1200キロの馬体で今回の重量もこなすことができるだろうと人気を集めました。近走の成績も安定していることもありますし、今回打倒トモエパワーの一番手として期待されていました。



アンローズ 3番人気の(8)アンローズです。3歳時にはばんえいオークスと牝馬ながらばんえいダービーを制し、古馬になってからも重賞の北見記念と岩見沢記念を2度ずつ勝つなど、牡馬顔負けの女傑です。今年度は重賞の勝利はありませんがここ2走特別戦を連勝していて復調気味ということや、このレースで引退ということもあって熱心に声を掛けるファンが多数いました。



ミサイルテンリュウ 4番人気の(9)ミサイルテンリュウです。3歳時から4歳時は条件戦を走っていましたが、徐々に力を付けて5歳になってオープン入り、7歳になって113戦目にようやく帯広記念で重賞勝ちを収めた超晩成型の馬です。その後も旭川記念や北斗賞を制するなど常に上位に顔を出す堅実さが認められています。



シンエイキンカイ 5番人気の(6)シンエイキンカイです。3歳時のはなます賞で後にこのばんえい記念を4連覇してばんえい競馬最強馬と言われたスーパーペガサスを破り初重賞制覇、その後もスーパーペガサスやミサキスーパーら強豪馬と好勝負を演じて来ました。11歳馬ということで今年度の重賞ではよいところはありませんでしたが、昨年のばんえい記念はトモエパワーの2着と好走しており、今回も上位争いに食い込むことが期待されました。



ばんえい記念の馬券 さて馬券ですが、人気・実力的に昨年の覇者(1)トモエパワーを中心にしたいところですが、近走の不振ぶりがどうしても気になって本命にすることができませんでした。そこで思い切って昨年の3着馬で近走の安定している(9)ミサイルテンリュウを本命として、相手に帯広記念を制してパワー勝負に期待が掛かる(5)ナリタボブサップが対抗。そして押さえにやはり(1)トモエパワーと昨年の2着馬シンエイキンカイを押さえとしました。



スタート直前のスタンド スタート直前のスタンドの様子です。すごい人の数ですね。



第1障害通過後 レースのスタート時刻を過ぎてしばらくして再び陸上自衛隊による演奏があり、重賞のファンファーレが流れました。レースがスタートすると、さすがに1000キロという重量や馬場の水分量が0.6%という過酷な条件であることから、かなりゆっくりしたレース運びとなりました。第1障害は(5)ナリタボブサップが先頭で通過しました。



第2障害手前 このレースも砂煙で見にくくなりました。第2障害手前で内から(1)トモエパワーがじわじわと上がってきました。そして外からは(7)スターエンジェルと(9)ミサイルテンリュウが先頭争いです。第2障害はほぼ横一線でどの馬も苦戦をしていましたが、観客が皆大きな声で応援していました。



ばんえい記念の結果 (1)トモエパワーが先頭で第2障害を通過して抜け出すとそのまま押し切って連覇を果たしました。2番手で第2障害を超えた(9)ミサイルテンリュウが2着を確保。そして3番手で第2障害を超えた牝馬(7)スターエンジェルが3着でした。上位がゴールしてからも観客はゴールに向かってくる出走馬に歓声を送っていました。とりわけ(8)アンローズには大声援がありました。そして最後になってしまった(10)ダイニハクリュウはかなり遅れてゴールして結果的に失格となってしまいましたが、大声援と拍手でゴールに迎え入れていました。
 レースの勝ちタイム5分35秒8はばんえい記念史上、最も遅いタイムということで、それだけ今回のレースが過酷なものであったことがわかります。配当は1-9で6.9倍でした。馬券は外れてしまいましたが、出走馬に向けて私も声援を送りましたし、トモエパワーがゴールするまで手に汗を握るほど興奮しました。レース後涙を流す人もいて本当にいいレースでした。



第10レースの馬券 ばんえい記念の興奮冷めやらぬまま、最終レースの馬券を検討しなければなりません。最終レースは200万円未満条件という下級条件戦で実力が拮抗して難解な一戦です。
 馬券はこのクラスで近走連対を繰り返し安定感がある2番人気の(2)エナジークンシが本命。前走昇級戦で(2)エナジークンシの2着になった1番人気の(7)クロフネオーザンが上昇度を加味して対抗に。あとは馬場が重いので追い込みに期待して4番人気(10)ダイヤイーグルと前走3着の3番人気(4)キンサマを押さえとしました。



第10レーススタート メインレースが終わって多くの観客が帰ってしまったのでスタンドもやや閑散としていました。その中第10レースがスタートしました。負担重量が軽めのせいか引っ張るというよりもダッシュしています。



第1障害 第1障害も一気に通過していきました。どんどんダッシュしていくためこちらも走らないと追いつかないほどでした。




第10レースの結果 レースは第2障害を最初にクリアーした5番人気の(3)アアモンドヤワラがそのまま逃げ切り1着。砂煙で見にくかったのですが、第2障害を2番手で下りた(4)キンサマが2着に入り、最後に伸びてきた(2)エナジークンシが3着に入りました。配当は3-4で40.1倍と波乱となりました。メインレースに続いてこのレースも外してしまいました。1着に自分の本命が来ないと今ひとつ盛り上がりませんね・・・。
 結果的には8000円の購入に対して8950円の払い戻しで950円のプラスとなりました。競馬新聞の購入代(500円)を加味するとほぼプラマイゼロですが、楽しめたのでとてもよかったです。ばんえい競馬は第2障害を超える際に力が必要なため見ている方としてもかなり力を入れて見てしまうことや、歩いて見ることができるのでとても楽しいですね。また観戦に来たいです。



レストランまなべ 最終レース終了後は的中馬券を払い戻しをしたのですが、払い戻しの機械が少ないので10分ぐらいかかってしまいました。その後駅の方に戻らなければならなかったのですが、バスの時間が合わず、また駅から夕食の場所に行くにもバスの時間が合わなかったので、約4キロを歩いていくことにしました。夕食場所はレストランまなべです。レストランまなべはステーキハウスなのですが、味はもちろんのこと比較的リーズナブルな価格のため地元でも人気のレストランです。18:30頃に到着したのですが、すでに満席で25分ほど待つことになってしまいました。



生ハム まなべではステーキなどが中心ですが、このお店でしか提供していない、十勝牛の特製サガリステーキ(250g)を注文しました。しばらくしてサガリステーキに付いている生ハムが出てきました。生ハムはさっぱりしていておいしかったです。



特製サガリステーキ 生ハムを食べていると、サラダと特製サガリステーキが出てきました。サガリとは横隔膜の一部でハラミよりも肋骨に近い部位だということです。勢いで250gを注文したのですが、ボリュームが思ったよりも大きかったです。お肉はナイフでなかなか切れなかったのですが、簡単にちぎれるほど柔らかいのです。画像の右奥に写っているソースを掛けて食べるのですが、お肉は噛み応えがあっておいしかったです。お腹も一杯になりました。

【店情報】
店名レストラン まなべ
住所北海道帯広市東九条南10-35-2
営業時間11:30〜15:00 17:00〜22:00
定休日不明




北海道ホテルのスーペリアツインルーム 夕食を食べた後はレストランの近くからタクシーを拾ってホテルへと向かいました。本日宿泊するのは北海道ホテルです。その中で選んだのはスーペリアツインルームです。部屋自体はそれほど広くはないのですが、開放的で大きな窓がついているのが特徴です。右の画像ではカーテンが閉まっています。また通路へ出るドアの他に部屋にもドアが付いているので、防音効果があります。



バスルーム バスルームはトイレと一緒になってはいますが、ほぼ独立した感じになっているので広々と使えますね。
 この日も朝早かったこともあって疲れましたので、22:00過ぎに寝てしまいました。これで二日目が終了です。



バードウォッチカフェの朝食 三日目です。本日で最終日となります。5:30に起きてシャワーを浴びたりしながら支度をして、7:30頃1階にあるバードウォッチカフェへと向かいました。朝食は和定食・洋定食を選択できるのですが、私は洋定食を注文しました。洋定食では卵料理と付け合わせをそれぞれ3つから選択でき、私は目玉焼きと無添加ボイルベーコンにしました。目玉焼きは甘みがあり、ベーコンと合わせて食べるとこれまたおいしかったです。それと右の画像で左に写っているパン3種(おかわり自由)もおいしく、大変満足できました。



部屋からの眺め 最終日は残念ながら天気が下り坂で午後から雨が降るとのことで、朝から曇っていました。天気が良ければ部屋から日高山脈が見えるそうなのですが、モヤってよく見えませんでした。テレビを見ていたら眠たくなってきたのでベッドで1時間ぐらい寝てしまいました。目を覚ますと外は細かい霧雨が降っていて道が濡れていました。予報よりも早い降り始めでちょっと困りました。



六郎のとんとろろ丼 ホテルのチェックアウト時間である11:00になりましたので、チェックアウトの手続きを済ませ、向かったのはホテル内の和食レストラン六郎です。なぜこのホテル内のレストランにしたかといいますと、この六郎の料理人の方が考案した「とんとろろ丼」が十勝の料理コンクールで見事優勝し、豚丼に続くご当地グルメとして注目されているとのことで、ぜひその「とんとろろ丼」を食べてみたかったからです。
 注文してしばらくすると、お膳に載せられたとんとろろ丼が出てきました。丼のフタを取るとわさびの香りがツーンと感じられ食欲をかき立てます。とんとろろ丼はその名前の通り角煮にした豚肉にとろろがかかっているもので、それ以外にさきほど香ったわさびやネギなどが乗っています。私は脂身が多いと苦しくなるのですが、とろろがさっぱりしているのでさらさらと食べきることができました。食後にコーヒーが付いてサービス料・消費税込みで1200円とちょっと値が張りますが、たまにはこんな贅沢もよいのではないでしょうか。

【店情報】
店名和食 六郎
住所北海道帯広市西七条南19-1 北海道ホテル
営業時間11:00〜14:00 17:00〜22:00
定休日無休




ホテルの外観 ホテルの外に出るとほとんど雨が降っていませんでしたので、傘を必要ありませんでした。振り返ってホテルの外観を見ましたが、意外と派手な模様だったんですね。そういえばこのホテルにはモール温泉が出て浴場で楽しめるそうです。タオルなども浴場に完備してあるそうで、手ぶらでも大丈夫だということだそうです。朝食前にちょっと行ってもよかったかな。



帯広駅外観 帯広駅に戻ってきました。ちょっと1階の待合室で座りながらこの後どうするか考えました。



六花亭本店 まずはお菓子で有名な六花亭へと行くことにしました。六花亭は北海道土産でも代表的な「マルセイバターサンド」を作っているお菓子屋さんで、本店がここ帯広にあるのです。1階はお菓子売り場で2階に喫茶室を併設しています。



サクサクパイ 売り場へ行くとありました、「サクサクパイ」(125円)。サクサクパイは本店と西三条店でしか販売していないレアなお菓子で、賞味期限はなんと3時間。そのため空港などでお土産として販売できないそうです。実はここ本店では売り場横に無料のコーヒーコーナーが設置してあって、売り場で買ったお菓子を食べながらコーヒーが飲めるのです。私もサクサクパイを買って食べてみました。確かにパイはサクサクとしていて中のクリームは甘さ控えめでホワっとしていておいしかったです。

【店情報】
店名六花亭 本店
住所北海道帯広市西二条南9-6
営業時間9:00〜20:00 [喫茶室] 10:30〜18:00
定休日無休




クランベリー本店 六花亭の次はさらに駅からは遠くなりますが、クランベリー本店へと向かいました。クランベリーと言えばスイートポテトが有名ですね。



スイートポテトセット クランベリーではスイートポテトを販売しているのですが、大きさが一定でないためグラム単位の量り売りとなっています。ただ売り場に併設してある喫茶コーナーでスイートポテトとドリンクがセットになった「スイートポテトセット」(450円)をいただくことができるのです。数量限定なので売り切れの可能性がありますが、私の様にちょっと試してみたいといった人にとってはうれしい限りです。
 スイートポテトセットはさつまいもの味がしっかりとして、甘さ控えめの上品な味に感じました。セットにしたコーヒーと合っていてとてもおいしくいただけました。でもあれですね、月曜日ということで一般の方が仕事をしている中、こんな風にのんびりと過ごしているのはなんとも言えない贅沢ですね。

【店情報】
店名クランベリー 本店
住所北海道帯広市西二条南6-2-5
営業時間9:00〜21:00
定休日無休




帯広駅前の温度計 クランベリーを出て帯広駅へと戻ってきました。北口に設置してある温度計を見ると・・・たった3度!?北海道に来てから昼間は10度以上まで上がっていたのに、急に冷え込みすぎです。でも朝新聞を見たときにこの時期平年の最高気温は5度前後ということなので昨日までが上がりすぎだったんですね。確かに昨年この時期に函館へ行った際には雪が降ったりしましたからね。



とかち帯広空港外観 帯広駅前のバスターミナルを14:00に出発する空港連絡バスに乗って帯広空港へと向かいました。当初の予定ではこの日に幸福駅に寄ってからこのバスに乗る予定でしたが、この寒くてすっきりしない天気ではちょっと辛かったかもしれませんね。
 帯広空港は故黒川紀章氏の設計で目立ちすぎない、落ち着いた感じでいいですね。そういえば画像手前の右から2台目の車ですが、ナンバープレートが鹿児島なんです。帯広にあるのはちょっと驚きですね。



ばんばの模型 空港の入口を通ると目の前にばんばの模型が目に入ってきます。やっぱり馬体重が1トンもあるばんばは大きいですよね。



空港の案内板 空港内の案内板です。帯広からの定期便は東京(羽田)と名古屋(小牧)行きがあります。17:30に台湾・高雄へ向かうチャイナエアラインのチャーター便がありますね。



エアバスA300-600R 15:35発の羽田行きはエアバスA300-600Rです。展望台から近くに見ることができました。展望室から売店へ行きお土産を買いました。サッポロクラシックや六花亭の「雪やこんこ」などなど。そして手荷物検査場を通過してみると、搭乗待ちの人で一杯でした。今回はクラスJの最前列(81A)を予約していたので最後の方に乗り込もうかと考えていたのですが、お土産を入れる座席の上の荷物入れを確保したかったことから、つい優先搭乗をしてしまいました。
 (画像に私が写り込んでいますが気にしないでください・・・)



いか松葉のおせんべい JAL1156便は定刻の15:35に出発しました。上昇中は雲が多かったので揺れましたが、雲の上に出ると大きな揺れはありませんでした。
 ドリンクサービスが始まると、クラスJでは茶菓が出され王様堂本店の「いか松葉」が配られました。ドリンクはコーヒーを頼みましたが、ちょっと今日はコーヒーを飲み過ぎですね。おせんべいはいかが原料に入っているので、いかの香りがしました。



上空の様子 飛行機はずっと雲の上を飛んでいました。機内誌を読んだりちょっと寝たりしながら過ごしました。羽田へ近づくと雲の中を通って下降したので機体はちょっと揺れました。そして羽田空港には17:05頃第一ターミナル側の34L滑走路に着陸しました。これで今回の旅は終了です。
 今回の旅は最大の目的であったばんえい競馬を観戦し、その臨場感や迫力に興奮し楽しむことができました。また豚丼やサガリステーキなどの十勝グルメも堪能したり、六花亭のお菓子などのスイーツも楽しめました。天気も最初の2日間が良く、また最終日も帯広で本格的に降る前に出発し、東京では雨がやんだ後に到着と傘を持って行かなかったので助かりました。今回は時間の関係から襟裳岬などの日高地方へ行けませんので、いつかは行ってみたいと思います。今年は仕事の関係で夏休みが取れるかどうか微妙な感じですが、またちょくちょくと出かけたいと思います。さて、次はどこに行こうかな。[終わり]



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