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旅日記16 一都六県電車一周の旅

130円で一都六県一周



平井駅で購入したきっぷ いよいよ夏になってどこかへ出かけようと思い、いろいろネットで調べていたところ、正規の乗車方法ながら最低運賃で首都圏のJRを乗り回すことを紹介するページを見つけました。これはJRのきっぷの運賃計算上可能となっているもので、いくつか決められたルールさえ守れば自由なルートで乗車することができます。そのルールの内いくつか代表的なものを挙げると、①東京近郊区間内のみ乗車する場合、実際にどの経路(ルート)を通っても最低運賃で計算される。②同一の駅、区間を通過することはできない。③途中下車(駅の外に出る)ことができない。④きっぷの有効期限が当日のみなので、当日中に旅程を完了させる必要がある、といったものです。これらのルールを守れない場合は実際に下車した駅までの運賃が請求されますので注意が必要です。この様に文章で書くと少々難しいルールですが、例えるならば、東京駅から新宿駅まで行く場合、①中央線、②山手線の外周り、③同じく山手線の内回り、④山手線内回りで秋葉原駅へ行き、中央・総武線各駅に乗り換え、というルートが手短なところでは選択可能な訳です。またちょっと面倒なパターンでは東京駅から武蔵野線で西船橋経由で西国分寺駅まで行き、そこから中央線で新宿駅に戻ってもOKな訳です。ただし、山手線内回りで東京駅から秋葉原駅へ行き、そこから中央・総武線各駅で御茶ノ水へ、そして中央線で東京駅に戻って山手線外回りで新宿駅へ行くのはNGです。これは同じ路線は通っていないものの、東京駅=神田間を2度通っているためです。厳密に言えば、山手線で一周するのも東京駅を2度通ることになるのでルール上NG、ということになります。
 世の中には最大乗車キロ数を競っている人々もいるようですが、私はとりあえず回ってみたいだけなので、あまり無理はしないように計画を立てました。2008年7月12日、いよいよ計画実行です。朝5:40頃に家を出て歩いて平井駅へと向かいました。そして平井駅に到着後隣の新小岩駅までの区間である130円のきっぷを購入。通常通りに総武線で行けばたった3分で到着する区間ですが、今回は首都圏を大回りしてきます。

上記運賃計算等の説明はJR東日本のホームページ( http://www.jreast.co.jp/kippu/1103.html )参照。



平井駅の駅名標 平井駅はJR総武線の駅で快速は停車しません。これから始まる行程への期待と、途中で車掌が検札に来た際の受け答えへの不安を抱きながら電車を待ちました。一応車掌への説明のためにJR東日本のホームページを印刷し、乗車予定の区間に色を塗って持ってきました。



中央・総武線各駅 6:23に定刻通りに中央・総武線が平井駅に入線してきました。土曜日の朝ですが乗客は結構いるようです。



御茶ノ水駅の駅名標 終点の御茶ノ水駅には6:37に到着しました。早朝や深夜の時間は総武線は中央線に乗り入れせずに御茶ノ水止まりなんですよね。御茶ノ水駅は総武線、中央線と東京メトロ丸ノ内線が通っています。



中央線 6:41に新宿方面からやってきた中央線が入線してきたので乗り込みました。総武線よりもこちらのほうがやや混雑していました。



東京駅の駅名標 中央線終点の東京駅には6:45に到着しました。東京駅は東海道、東北、上越新幹線をはじめ、たくさんの列車が乗り入れています。まだ7時前だというのに駅の構内は人がたくさんいました。



山手線 6:51に本日3路線目の山手線に乗り込みました。



京浜東北線 東京駅を発車するとすぐに有楽町駅に到着しました。有楽町駅の駅名標を撮影し忘れたのですが、左の画像で屋上に丸い回転展望レストランがある、東京交通会館のビルが見えるので有楽町駅の証明としてください。下りたホームの反対側から本日4路線の京浜東北線に6:53に乗りました。



新橋駅の駅名標 6:55に次の新橋駅に到着しました。新橋駅では地下ホームへと移動しました。



新橋駅地下ホーム 新橋駅の地下ホームは電車が近づくとホームに埋め込まれたランプが光ります。



横須賀線 7:00に入線した来た横須賀線に乗り込みました。本日5路線目です。



品川駅の駅名標 横須賀線は地下を走っていましたが、品川駅直前で地上に上がってホームに入ります。7:07に品川駅に到着しました。品川駅では横須賀線から東海道線に乗り換えますが、駅ナカのお店がたくさんあって、とても賑やかになっていますね。



東海道線 ホームに向かう階段を下りるとすぐに7:10発の東海道線が入線してきました。結構乗り込む人が多かったのですが、空席がありましたので座ることができました。これからしばらくこの列車に乗るので、コーラを飲んで喉を潤しました。途中の駅では少しずつ乗車する人が増えてきて横浜駅では立っている人がいるほどでした。東海道線で東京を脱出し神奈川県に入りました。



茅ヶ崎駅の駅名標 途中寝たりしましたが7:57に茅ヶ崎駅で降りました。茅ヶ崎駅では相模線に乗り換えですが、さすがにお腹が空いてきたので、売店でパンを購入しました。実は何日か前から舌の裏に口内炎ができていて、食べたり喋ったりするたびに炎症部分が歯に当たって痛むので、駅のベンチに座ってゆっくりと食べました。



相模線 茅ヶ崎駅からは相模線に乗ります。相模線に乗るのは初めてです。列車は画像の通りホームに止まっていて中にも乗客がいるのですが、ドアが閉まっています。そう、この列車はドアの脇にあるボタンを押さないとドアが開かないのです。こういうボタンは何度か見たことがあるのですが、初めて押して中に入りました。列車は8:07に発車しましたが、すぐに単線になってしまいました。まさかこんなところに単線の列車があったとは・・・。車内は空席もなく少々混んでいました。



橋本駅の駅名標 終点の橋本駅には9:05に到着しました。相模線の車内では景色を見るためずっと立っていたのでちょっと疲れました。



横浜線 橋本駅からは横浜線に乗り換えです。横浜線のホームに行くと、列車を待つ人がたくさん並んでいました。さすがに9:00を過ぎて出かける人が増えてきましたね。9:10にやってきた横浜線に乗り込みました。これで本日8路線目ですね。車内は掴まるところを見つけるのが難しいほど混雑していました。橋本を出て神奈川県から再び東京都へ入りました。



八王子駅の駅名標 9:21に終点の八王子駅に到着しました。八王子駅は中央線が乗り入れていることもあってホームを行き来する人が多かったです。



八高線その1 今度は9路線目の八高線に乗ります。八高線もボタンを押してドアを開けるタイプです。車両自体は中央線と同じですが、車両に黄緑色のラインがあるのが特徴ですね。都内を走っている列車ですが、なかなか使う機会がないですね。八高線は9:26に発車しました。そして箱根ヶ崎を過ぎて東京都から埼玉県に入りました。



高麗川駅の駅名標 終点の高麗川には10:12に到着しました。高麗川は「こまがわ」とちょっと難しい読み方なので、恥ずかしながら最近まで私も「こうれいがわ」と読んでいました。高麗川駅では同じく八高線に乗り換えますが、1分しか乗り換え時間がないため、皆急いで移動していました。



八高線その2 これから乗る車両は先ほどと同じ八高線ながら本日初めてのディーゼル列車です。先程まで乗ってきた乗客がほとんど乗り込んだこともあり、また私ものんびり撮影していたせいか座る席がなくしばらく立つ羽目になってしまいました。列車は10:13をちょっと過ぎて出発しました。
 途中寄居駅では停車中に秩父線のSLの汽笛が聞こえました。関東地方でも数少ないSLなのでいつかは乗ってみたいですね。また丹荘駅を過ぎて埼玉県から群馬県へと入りました。



両毛線 終点の高崎駅には11:45に到着しました。高崎駅ではトイレに行くことができました。そして両毛線のホームへ行くとすでに列車は停車していました。中はガラガラでしたので、楽に席に座ることができました。そして列車は11:59に高崎駅を出発しました。
(また駅名標を撮影し忘れました・・・)



おにぎり弁当 列車が発車してから高崎駅で購入したおにぎり弁当を食べました。おにぎり弁当は撮影するのを忘れましたが、鮭と梅干しのおにぎり2つと煮物、おしんこが入ってなんと350円という安さ。口内炎さえなければだるま弁当とか食べたかったのですが、気軽に食べられるお弁当があってよかったです。おにぎりに巻いてあった海苔がしっとりしておいしかったです。たまにはこういうおにぎりもいいですね。
 両毛線はちょっと前まで超ギャンブル路線でした。それは高崎(競馬:廃止)から始まって前橋(競輪)、伊勢崎(オート)、桐生(競艇)、足利(競馬:廃止)と、公営ギャンブルの施設がたくさん沿線にある路線ということで有名でした。
 車内ではお弁当を食べた後、寝たりしながら過ごしましたが、途中学校が多いせいか多くの学生が乗り降りしていました。桐生を過ぎて群馬県から栃木県へと入りました。



小山駅の駅名標 終点の小山駅には13:48に到着しました。外は暑く20分近く待ち時間があるのでアイスでも食べたかったのですが、口内炎のため断念しました。



水戸線 今度乗るのは水戸線です。外は暑かったのでトイレに行った後さっさと列車に乗り込みました。車内はクーラーが効いていたので、自販機で買ったお茶を飲みながら涼みました。列車は14:09に出発し、すぐに栃木県から茨城県へと入りました。列車の中でポケットに入れていた眼鏡を見るとレンズ表面のコーティングが大きくはがれている・・・。仕事でも使うのに何ともツイてない感じですね。
(後日眼鏡店に行ったところ、そろそろコーティングの寿命であったことを言われましたが、熱にも弱くジーンズのポケットに入れておいたのも良くありませんでした。当たり前か・・・)



友部駅の駅名標 終点の友部駅には15:14に到着しました。友部駅では次への乗り換えまで時間がないので急いでホームの階段を上って常磐線ホームへと向かいました。



土浦駅での連結風景 15:17に友部駅を出発した常磐線は15:47に土浦駅に到着しました。土浦駅では後続のスーパーひたちの追い抜きと後方車両の連結があり、14分もの待ち時間があります。スーパーひたちが出発した後すぐに連結する車両が入線してきて連結を行いました。



成田線その1 土浦駅を16:01に出発し、取手駅を過ぎて茨城県から千葉県へと入りました。これで関東一都六県は一応制覇です。でもまだ家までは遠いぞ・・・。そして我孫子駅には16:32に到着しました。我孫子駅には立ち食いそばの弥生軒があり、そこには「からあげそば」という有名なメニューがあるのですが、例の口内炎のため乗り換え時間に間に合わないのでまたしても断念・・・。とりあえず16:46発の成田線に乗り込みました。
(またしても駅名標を撮影し忘れ・・・)



外は夕立 布佐駅あたりで外が暗くなってきたと思ったら、ものすごい夕立で外がまったく見えなくなってしまいました。雷も鳴ってすごい雨の降り方でした。まだこのあとも予定が詰まっているから止まらないでおくれ・・・。



成田駅の駅名標 ひどい夕立の中定刻の17:27に成田駅へ到着しました。しばらく雨に濡れない改札付近で待っていると、雨が上がってきました。なんとかこの後も無事進めそうです。



成田線その2 次に乗る列車の発車時間が近づいてきたのでホームへ下りて待っていると、ビショビショに濡れた女子学生らが人の近くに寄ってきて整列して点呼とか始めました。おめぇら、先に人が待っているんだから迷惑なんだよ、とは口が裂けても言えません。弱気な私は乗る場所を変えてしばらくすると、総武本線直通の成田線が入線してきました。またものんびりしていたせいで席には座れませんでした。そして17:47に成田駅を出発しました。てっきり千葉−成田間は総武本線かと思っていたら、佐倉−成田は成田線だったんですね。



佐倉駅の駅名標 佐倉駅には18:00に到着しました。そして成東方面の列車を待っている間携帯で交通情報を見ると、なんとこの先乗車予定の東金−大網間で運転見合わせの情報が。正確な理由はわかりませんが、考えられることとしては人身事故か先ほどの夕立が原因でしょうか。このまま突き進んでもいいのですが、落雷が原因だった場合は復旧に時間が掛かるため、とりあえず18:27発の総武本線で千葉駅へ行くことにしました。(車両の画像取り忘れ)



万葉茶屋かつ万の味噌かつ定食 千葉駅には18:43に到着しました。千葉駅の構内では東金−大網間が落雷によって運転見合わせで復旧時間が未定であると放送が流れていました。もし特攻していたら今日中に帰れなかったかも知れません。このあとの予定をどうするか決めなければなりませんが、とりあえずお腹が空いてきた気がするので、何か食べることにしました。しばらく構内を歩いて万葉茶屋かつ万に入ることにしました。かつ万はとんかつのお店でいろいろメニューがあるのですが、関東地方ではめずらしい「味噌かつ定食」があったのでそれを注文しました。待っている間時間帯のせいか続々とお客が入ってきたり、テイクアウトのお客が来たり、結構人気があるお店のようです。そして味噌かつ定食が運ばれてきました。口内炎が痛むため、ずいぶんゆっくりと食べましたが、結構おいしかったです。



千葉駅の駅名標 かつ定食を食べた後は駅構内にあるドトールで、コーヒーを飲みながらこの後の計画を考えました。当初の計画では佐倉→成東→大網→蘇我→南船橋→西船橋→市川→新小岩と行く予定でしたので、千葉から蘇我へ行って途中から計画通りに進むか検討しました。しかしちょっと疲れも出てきていることと、京葉線関連の乗り継ぎがあまりよくないこと、そしてあとは何度も乗っている路線ばかりなので面白みもないことから総武線快速で一気に新小岩駅に向かうこととしました。



総武線快速 ドトールを出て構内に出ていた売店でせんべいやら、ひじきご飯の素やら買い込んでホームへ行って待っていると、上総一ノ宮からやってきた総武線快速が入線してきました。そして車内に入って座席を見ると・・・羽アリ?の様な虫がたくさんいる。列車が発車して場所を移動してみてもおびただしい虫があちらこちらに。手すりやつり革はもちろん、天井から壁からものすごい数です。乗っていた乗客もぎゃぁぎゃぁと騒いでいました。まさか最後にこんなトラブルがあるなんて・・・。



新小岩駅の駅名標 大量の虫を気にしつつ、列車は市川を過ぎて千葉県から東京都に入り21:06にようやく最終目的地の新小岩駅へと到着しました。千葉駅でかなり時間を潰したとはいえ、たった3分で乗り終える区間を15時間近くも掛けて回ってきました、改札は自動改札が使えない(自動改札で入って数時間で出られなくなるそうな)ので、駅員に渡しました。きっぷの時間が朝の6:18で何か言われるかと思ったのですが、「はい、どうぞ」と言われただけで通れました。一応手には説明用の紙を持っていたのですが。ネットで探すと中には駅員とトラブルになるケースもあるようなので、きちっと説明できるようにしておいたほうがいいそうです。
 これで長かった一日が終わります。さすがにずっと電車に乗っているのは辛いですね。でも青春18きっぷなどを使って長い距離を普通列車で移動する人も多いようなので、今回の私の行程ではまだまだ甘いのかも知れませんね。さて、そろそろ夏も本番、夏休みも近いですし次はどこへ行こうかな。[終わり]



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