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旅日記18 桜島と鹿児島ラーメンの旅

2日目 楽チャリで桜島一周



いねやの豚汁朝食 二日目です。朝6時に起きて外を見ると雨が降り続いており、かなり強く降っているようでした。本日は桜島へ渡るつもり思ったのですが、雨では魅力も半減してしまうので予定を変更せざるを得ないかもしれません。とりあえず朝食を取るため8:15頃一階のレストラン「いねや」に向かいました。レストランの中はサラリーマンの姿が多く、平日の朝だということが実感できました。
 朝食券は宿泊プランに付いていたため店員に渡すと席に案内されました。席にあったメニューには和朝食、洋朝食、おかゆ朝食そして豚汁朝食の4種類がありました。どれにしようかちょっと悩んで豚汁朝食を注文しました。しばらくしてやってきた豚汁定食は豚汁が鍋に入っていて下から火で暖めるタイプで、熱々のまま食べられるというちょっとうれしい仕掛けになっていました。中身で特徴的なのは何と言ってもさつまいもですね。ちょっと甘めになるのかと思ったのですが、思いの外おいしかったです。量もそこそこ多く朝から満腹で大満足です。



鹿児島中央駅外観 朝食の後部屋に戻ると雨が上がっていました。天気予報でもこのあと晴れてくるということでしたので、桜島へ行くことにしました。ホテルは本日も連泊となるため、着替えなどの荷物は部屋に置いて出発しました。ホテル近くの金生町のバス停から市バスに乗って鹿児島中央駅へと向かいました。
 JR九州では「楽チャリ」というレンタサイクルのサービスがあり、電動自転車が手軽に借りることができるので、今回これを使います。桜島にもレンタサイクルのお店はあるのですが、桜島は勾配がきつい坂が多いとのことなので電動自転車ならば楽になるかと思い、こちらのサービスを利用します。駅のみどりの窓口で自転車の空きがあるかどうか確認してもらい、楽チャリ利用券を購入します。実はこの楽チャリ、JRのきっぷと同時にチケットを購入すると割引になり、4時間以上の利用の場合1500円→900円になるのです。17:00までに返却しなければならないという制限はありますが、お得感がありますね。明日利用するきっぷも購入し外に出て一階にある駅レンタカーのお店へと向かいました。お店では楽チャリ利用券を渡して契約書の記入と免許証を提示します。それが終わるとようやく自転車にご対面です。



電動自転車 自転車は赤いボディでちょっと目立つタイプですが、電動機が付いている割にはペダルは軽く電源を切っていても全然重たく感じません。電源は左ハンドルに付いているので、必要に応じてON/OFFの切り替えができます。一回の充電で通常の道ならば60キロ近くも使えるそうなので、うまく電源をコントロールすれば桜島を一周しても大丈夫そうですね。唯一心配があるとすれば、それは私自身で普段の運動不足に加えて自転車に乗るのも数ヶ月ぶりなので、体力が続くかということですね。
 鹿児島中央駅から鹿児島港方面へ走らせて、高見馬場の交差点にあるファミリーマートでおにぎりとパンとペットボトルのお茶、それと突然の雨に備えてビニール傘を購入しました。



ドルフィンポート 市電通りをまっすぐに進み突き当たりまで行くと、そこにドルフィンポートがありました。以前来たときにはなかったと思うのですが、ずい分と大きな施設ですね。中にはいろいろな飲食店が入っているようです。



カゴシマシティビュー フェリーターミナルに向かう途中で信号待ちしている時に、カゴシマシティビューを見ることができました。レトロでおしゃれな車体ですね。



鹿児島港から見た桜島 そういえばまだ今日は桜島を見ていなかったので、海沿いへ行くとそこは前回来たときに訪れた場所であることに気付きました。前回は夕立が降る直前で天気が悪く、桜島も雲がかかって全体が見えませんでした。今回もちょっとよく見えませんね。

(右下の画像は前回訪れた際に見た桜島)前回の訪れた時の風景



桜島フェリーターミナル 今桜島を見た場所のすぐそばにフェリーターミナルが見えました。はて、どうやってフェリーに乗ればいいのかな?とりあえず正面に行くと車両の入口が北側にあり、そこまで200mほど道を行って戻ってこないといけないようなので、ぐるっと回って車の並んでいる場所で待機しました。どうせなら自転車はショートカットできるようになっているといいですね。
 ゲートが開いて乗用車が乗ってからのんびりとフェリーに乗り込むと、自転車をどこに置いたらいいのかわかりませんでしたので、船員聞いて端っこに置いて客室へと階段を上りました。



フェリーの客室 客室に入ると座席がたくさんあってのんびりとした時間が流れているようでした。よく考えてみたらここまでお金を払っていないことに気付いて不安になってきたため、売店で聞くと後払いであることを教えてもらい安心することができました。



フェリーから見た桜島 甲板へ出ると、真正面に桜島が見えました。甲板にも席があるのでここに座っている人もいました。確かにこの場所に座って近づく桜島を見ているのも風情があっていいですね。フェリーは9:50に鹿児島港を出発しました。



第十六櫻島丸 途中で第十六櫻島丸とすれ違いました。船体にはドルフィンライナーと書かれていますね。



まもなく到着 フェリーは桜島港に近づいてきました。まもなく到着です。



第十五櫻島丸 桜島港に入港すると、出発を待つ第十五櫻島丸が停泊していました。桜島フェリーには新旧さまざまなタイプの船があるようです。フェリーは11:00頃に到着しました。



桜島港フェリーターミナルの料金所1 到着後自動車がすべて出て行った後、自転車でのんびりと降りました。しばらく進むとそこには料金所がありました。ここで料金を払うわけですね。窓口で250円を払って外へ出ましたが、自転車に乗ったまま払うのも何だか不思議な感覚ですね。



桜島ビジターセンター 到着後まず最初に向かったのは桜島ビジターセンターです。ここでは桜島の観光案内が受けられるということで、窓口で地図がないか問いかけたところ署名のあと、自転車での島内の観光について説明してくれました。その内容というのは島は一周約40キロで観光スポットは島南部にかたまっており、黒神埋没鳥居がだいたい中間点であること、そして島北部は住宅が多いので観光スポットが少ないことから黒神埋没鳥居からは引き返してもいいということ、スーパーマグマロードの海沿いに溶岩なぎさ遊歩道ができており、約2.5キロで歩ききることができること、そして時間があれば戻ってきてから桜島マグマ温泉でひと休みするのもいいのでは、ということでした。やはり桜島は一周しないといけませんね。



桜島港近くから見る御岳 11:10頃ビジターセンターを出発しました。観光スポットが南にかたまっていて北には少ないのであれば、先に何もない北側へ行くことにしました。北回りであれば道路は左側、つまり常に海沿いとなるので走りやすいと思いました。確かに桜島港を過ぎてからは住宅が多いですね。



だんだん道が狭くなる 鹿児島港から20分ほど走ると2車線あった道が1車線になり狭くなってきました。このあたりは注意して通らないと危険ですね。そういえばところどころ道路の脇に避難所が設置してありました。おそらく桜島が噴火した際に落ちてくる石などから避難するための場所なんだと思われます。



海底電話ケーブル工事中 先ほど撮影した場所で見えていた船には、「海底電話ケーブル工事中」と幕が貼られていました。今調べてみるとどうやら前日訪れた磯地区とこの桜島に敷設されていたケーブルを撤去していたようです。



黒神埋没鳥居入口 しばらく同じような風景の中を走り、白浜地区を過ぎると初めて長い上り坂に差し掛かりました。そこには東白浜のバス停があり、桜島港から北回りのバスに乗ると終点がこの場所となります。しかしまだまだ坂は続きます。ここらへんでようやく電動自転車のスイッチを入れたのですが、なかなか進みません。どうやら電動自転車の機能を把握できておらず、ずっと一生懸命漕いでいたせいのようです。コツを掴むと楽ですね。自転車を降りずに少しでも進めるということは、通常の自転車よりもかなり楽だと思います。
 最初の大きな坂を登り切ると今度は長い下り坂です。これがまた面白くていいですね。曲がりくねった道の中、かなりのスピードが出るのでブレーキは必要になりますが、上り坂の苦労は忘れて一気に進んでいきます。その後も大きな坂がいくつもありましたが、電動アシスト機能のおかげで数回降りて休んだくらいで済みました。途中で抜かれた車の中から犬に吠えられたのはご愛嬌、といったところでしょうか(笑)。
 黒神地区に入ると雨が降ってきました。天気は回復気味だったのですが、傘を買ってきてよかったです。12:25頃ようやく最初の目的地である黒神埋没鳥居に到着しました。中間点までほぼノンストップで約1時間40分ですね。大きな坂がいくつもあった割にはいいペースですね。



黒神埋没鳥居 黒神埋没鳥居は大正3年の大噴火の時に火山灰などによって鳥居の上部を残して埋まったしまったそうです。その爆発で島だった桜島が大隅半島と陸続きになってしまったとのことです。しかし鳥居だって大きなものなのにこんなになるとは、噴火の恐ろしさを感じてしまいますね。
 埋没鳥居の入口は木が多く雨に濡れないことや、ここまで休憩もほとんどとっていないため、ここで昼食を取ることにしました。コンビニで買ったパンを食べていると、3組ほどの観光客が車でやってきました。人気の観光スポットですね。ここでペットボトルのお茶(500ml)を飲み干してしまったため、自動販売機でお茶を買いました。結構のどが渇くので脱水症状にならないように注意が必要ですね。そういえば今思い出してみると、桜島ではコカコーラ社の自動販売機ばかりだった気がします。12:40頃黒神埋没鳥居を出発しました。すっかり雨が上がって晴れてきました。



長い下り坂 埋没鳥居からちょっと坂を下ってからは再び長い上り坂となりました。坂を登り切ると今度は長い下り坂となりました。天気もよくなったし、風を切って楽しいですね。



桜島口付近 その後もいくつかの下り坂を下りると、12:55頃に停車しているバスが見えてきました。その付近には市営バスの黒神口があり、そこからちょっと歩くと鹿児島交通の桜島口のバス停があります。その間を歩けば桜島港からバスで一周することができるそうです。当初の計画ではバスで一周する予定だったんですよね。桜島口は鹿児島市桜島町ではなく、垂水市に入っているそうです。いつの間にか大隅半島に入ってしまいました。
(画像は桜島口付近から撮ったもので、バスの向こう側、つまり画像中央奥の坂を下ってきました)



桜島港と日南・鹿屋方面を示す標識 今度は桜島港と日南・鹿屋方面を示す標識が見えてきました。この次の道はまっすぐ進みますが、また長い上り坂になってますね・・・。



坂を上っています 坂を上りはじめて海をみると、大隅半島がどんどんと遠ざかって行きました。



溶岩道路の標識 桜島南側を通る道は溶岩道路というネーミングになっています。先程までの北側の道と異なり通行する車やトラックが多いですね。そして標識の下にあるお知らせには、桜島爆発の噴石が落下してくる恐れがあると書かれています。こんなところで注意しろって自転車じゃ無理ですよね。



噴石 道路から山側を見ると大きな噴石がゴロゴロとしていますね。こんなのが降ってくるのかと思うとちょっとゾッとしますね。



有村溶岩展望所入口 13:15頃に有村溶岩展望所の入口に到着しました。ここで自転車を降りて展望台へと階段を上っていきます。ちょっと足が疲れてきていますが、がんばって上りますよ。
(この後画像の奥に写っている二人にデジカメでの撮影を依頼されました)



有村溶岩展望所から見た南岳 有村溶岩展望所の階段を上りきると、360度景色が見える場所に到着しました。南岳をみると相変わらず雲がかかっていて頂上付近が見えません。



有村溶岩展望所から見た海 今度は海の方を見ると大隅半島も見えますね。屋根が付いた休憩所でまだ食べていなかったおにぎりを食べました。



有村溶岩展望所にある大きな噴石 休憩所から階段を下りていくと、そこには大きな噴石がゴロゴロした場所がありました。そこは集合写真を撮影するためのベンチが置いてあるので、団体旅行で来るとここで集合写真を撮るわけですね。 そして自転車に戻り13:35頃に有村溶岩展望所を出発しました。



古里観光ホテルの温泉は清掃中 7分ほど進んで古里観光ホテルに到着しました。この古里観光ホテルには龍神温泉という大きな露天風呂があるということでしたが、入口を入ったところにあった立て札には清掃中であり、利用できないと書かれていました。残念ですが露天風呂は諦めて進むことにしました。



桜島国際火山砂防センター 14:05頃に桜島国際火山砂防センターの前を通過しました。



西郷岩 しばらく進むと、溶岩道路とスーパーマグマロードとの分岐点があり、スーパーマグマロードへ入りました。14:15頃に西郷岩の前に到着しました。ただ何が西郷岩なのかよくわかりませんでした。



叫びの肖像 西郷岩からちょっと行くと叫びの肖像が見えました。叫びの肖像は道路沿いにはなく、ちょっと海側に入ったところにありました。この叫びの肖像は鹿児島出身の長渕剛氏が2004年8月21日にここ桜島でライブを行ったことを記念して建てられた碑だそうです。



烏島展望所 14:20頃に烏島展望所に到着しました。ちょっと疲れてきたのでここはパスです。
 桜島に徒歩で観光するのならば、フェリーターミナルから叫びの肖像まではそれほど離れていませんし、スーパーマグマロードにはこれら以外に文学碑や溶岩なぎさ遊歩道なんかもありますのでのんびりと歩くにはよさそうですね。



袴腰の信号 14:30頃に桜島ビジターセンター、そして袴腰の交差点へと戻ってきました。約3時間半くらいかかりましたかね。かなり疲れましたが、電動自転車のおかげで予定していた4時間半よりも早く戻ってくることができました。そういえば島内は信号が少なかったですね。



桜島にあるローソンの看板 袴腰の交差点から溶岩道路の坂を上っていくと、ローソンの看板が見えてきました。通常のローソンの看板は水色がベースの配色となっていますが、景観を損ねないように溶岩の色に合わせて茶色になっているそうです。



桜島にあるローソン ローソンの店舗の看板も茶色ですね。



道の駅 火の島めぐみ館 今度は道の駅である火の島めぐみ館にやってきました。実は道の駅に入るのは生まれて初めてなんですよ。ちょっとわくわくしますね。



桜島小みかんソフト 道の駅ではいろいろなお土産が売っていました。自宅用に桜島大根の漬け物(スライスでも大きい・・・)と職場向けに小みかんキャンディー(超安上がり!!)を購入しました。
 そしてのども渇いてきたので桜島小みかんソフトを購入して食べました。みかんの味も濃いし、ほどよい酸味でおいしかったです。このあとトイレに行ったのですが、鏡を見たら顔がすごい日焼けしていてビックリしました。



桜島にあるファミリーマート 坂を上っていて気付かなかったのですが、ローソンや道の駅とは反対側にファミリーマートがありました。ファミリーマートの看板も黒か茶色ですね。



桜島にあるファミリーマートの看板 袴腰の交差点のところにもファミリーマートの看板がありました。こちらは緑色で、青色がありませんね。



桜島港フェリーターミナルの料金所2 15:05頃にフェリーの料金所に戻ってきました。250円を払って中に入りました。



フェリーの客室 行きと同じように自転車をフェリーの端っこに置いて客室へと向かいました。このフェリーはバリアフリータイプになっていることから最新の第十八櫻島丸のようです。席に座って一息つくと寝てしまいました。フェリーは15:15頃に出発し15:25頃に鹿児島港へと到着しました。



城山展望所から見た桜島 返却時間まで時間がちょっとありますので、昨日行けなかった城山展望所へ行くことにしました。展望所への道は最初は平坦だったのですが、長い上り坂が続いて電動自転車でも一度降りて休まないと登り切れませんでした。坂の頂上からはトンネルを抜けると城山展望所と城山観光ホテルの入口へと到着しました。ここまでの上り坂は歩きではちょっとつらいですね。自転車をお土産店の脇に置いて歩いて行き、展望台には15:55頃に到着しました。天気はすっかりと回復していますが、桜島は相変わらず雲がかかっていました。展望台は多くの団体客が訪れているようで人が多かったです。



電池残量 城山展望所からは自転車で急坂を一気に下りました。やっぱり下り坂は面白いですね。そろそろ返却時間も迫っていますので、鹿児島中央駅へと戻りました。まだ電池残量がありますので平地でも使用してみましたが、走り出しが楽でいいですね。でも一気にスピードが出るので人が多いところでは使用しない方がいいですね。
 鹿児島中央駅へは16:25頃に戻ってきました。電池残量は3段階中の2段階を示しており、使い切りませんでした。駅レンタカーのお店の前に自転車を止めると店員が出てきてその場で返却手続きが完了しました。



くろいわラーメン外観 鹿児島中央駅からは市電に乗って天文館で下車しました。車内は通勤通学客でずいぶんと混雑していました。天文館電停からは本日の夕食処であるくろいわラーメンへと歩いて向かいました。くろいわラーメンには17:00過ぎに到着しました。



くろいわラーメンのラーメン くろいわラーメンは鹿児島市内でも人気のラーメン店だそうで、今回一番外せないお店としてリストアップしていました。お店に入ると食券をレジで購入してプラスチックの札を受け取ります。そして席に座ってカウンターに札を置いて待つと、しばらくしてラーメンが出てきました。ノーマルのラーメンながらネギやもやしがたくさん乗っていてボリュームたっぷりですね。スープは結構こってりしていそうでしたが、飲んでみると意外とあっさりしていて飲みやすかったです。麺は中太でコシがあって食べ応えありますね。ずっと自転車に乗っていてお腹が空いていたこともありますが、一気にスープまで飲み干してしまいました。いやぁ、おいしかったです。

【店情報】
店名くろいわラーメン 本店
住所鹿児島県鹿児島市東千石町9-9
営業時間10:30〜21:00
定休日無休




ミネラルウォーター くろいわラーメンからは歩いてホテルに戻りました。部屋には17:40頃に帰ることができました。室内の電気を付けるとテーブルにはミネラルウォーターが置いてありました。ペットボトルのラベルを見ると、エコロジー清掃へ協力したお礼として置かれていたようです。確かに出かける際にシーツの交換不要と書かれた札をドアに貼っておいたことを思い出しました。
 部屋に戻ってからはテレビを見ながら過ごし、23:00頃に寝ました。これでとても疲れた二日目が終わりです。



3日目 指宿枕崎線とまぐろラーメンへ



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