このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

東京公園


【著者】 小路 幸也    【装丁】 新潮文庫 284頁
【価格】 438円+税   【発行】 平成21年8月

写真家を目指す大学生の圭司は、公園で偶然出会った男性、初島から奇妙な依頼を受ける。「妻の百合香を尾行して写真を撮ってほしい」というものだ。百合香さんは晴れた日に幼いかりんちゃんを連れて、都内の公園を散歩するのが日課である。
散歩に出かける前、百合香さんから初島さんへどこへ行くか電話がくる。そして、初島さんから圭司へ連絡が来るので、行先は容易につかめる。あとは気づかれないように撮影できるかどうかだ。
登場する公園は、水元公園(葛飾区)、日比谷公園(千代田区)、砧公園(世田谷区)、洗足池公園(大田区)、世田谷公園(世田谷区)、和田堀公園(杉並区)、行船公園(江戸川区)、井の頭公園(武蔵野・三鷹市)と都内全域にわたる。いずれも大規模で有名な公園である。
百合香さんは細身の美人だ。圭司は隠し撮りという立場でありながら、ファインダーの中で輝きを見せる百合香さんに惹かれていく。
初島さんの意図はどこにあるのか。






2012.1.4

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