このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

2012.9.29

文庫ライブラリ
MIST

【著者】 池井戸 潤         【装丁】 双葉文庫  381頁
【価格】 667円+税         【発行】 2005年7月

中部地方、U県に所在する標高500mの高原の町、紫野でおきた猟奇事件。
上松五郎は、この町の駐在所に勤務する巡査である。普段は事件らしい事件のないこの町で、ひとりの経営者が殺害された。大手電機メーカーの下請けで羽振りがよかったはずだったが、実は台所は火の車だったらしい。町の旅館には商工ローンの取立屋が宿泊しており、警察に任意同行を求められたがアリバイがあり、すぐに解放された。この商工ローンからは立花ハイカラ堂という地元スーパーも融資を受けていて、こちらも借入金返済の目途が立っていない。
ところがあろうことか、この取立屋二人も最初の被害者と同様の手口で殺害されてしまう。喉を鋭い刃物でえぐられるという方法だ。
捜査は県警刑事部の手にわたり、上松は手を出すことはできないが、それでも上松は、自力で真相解明に乗り出す。
その後も殺人事件が連続する。犯人は地元の人間としか考えられないのだか、霧(MIST)の彼方にいてなかなかたどり着くことができない。
やっとたどり着いたと思ったら、どんでん返しが待っている。





このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください