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幾 寅 駅
根室本線の幾寅駅に行ってきました。
1999年に公開された映画「鉄道員 ぽっぽや」の舞台、「幌舞駅」として使われた駅で、現在でも撮影当時のまま保存され、観光地になっています。
「鉄道員」は、浅田次郎氏原作の同名小説を降旗康男氏の手によって映画化されたものです。幌舞駅駅長・佐藤乙松役に高倉健さん、妻・静枝役に大竹しのぶさん、娘・雪子役に広末涼子さんなどが出演しています。
また、炭鉱夫役として志村けんさんが映画に初出演ということで注目を浴びました。
・・・・・妻を亡くした日も、一人娘を亡くした日も、駅長は駅に立ちつづけた・・・・
"鉄道員 ぽっぽや"として、自分の使命を信じ、立ちつづけた・・・・
・・・・という悲しいお話なんですが、詳しくは映画(レンタル化されてます)を見るか、本を読んでください。
もうここは「幌舞駅」、映画の世界に入った感じです。
「幌舞駅」の駅舎です。
数ある北海道の駅の中から、原作のイメージに合うこの駅が選ばれたそうです。
「幌舞駅」の駅名票です。
撮影中はホーム側にあったものと思います。
ところでその駅名票、次の駅を表すところの片方が空白ですよね。
そう、この「幌舞駅」は終着駅という設定だったのです。
実際の幾寅駅は普通の中間駅ですが、撮影中には線路に車止めが設置されるなど、終着駅の演出がされていました。
駅舎の中は、撮影当時のセットがそのまま残されています。
出札口があって、今にも駅員さんが出てきそうな感じですが、あいにく幾寅駅は無人駅なのです。
運賃表は現実の世界のものです。
駅舎の中の、住居(駅員と家族が住むところ)があったところは、映画の資料館になっています。
撮影で使われた台本から小道具まで、いろいろなものが展示されています。
出演者のサインがありました。
高倉健、小林稔侍、広末涼子、田中好子、志村けん・・・・
いかりや長介さんのサインもありました。
何の役で出演されたか思い出せませんが、ドリフターズのメンバーが二人、ここに集まりました。
駅周辺にも、撮影用に造られた建物が残っています。
これは理髪店で、 夕張炭鉱跡に実際にあった理髪店をモデルにしているそうです。
「だるま食堂」
幌舞はむかし炭鉱で栄えた街で、この食堂は多くの炭鉱夫たちの憩いの場になっていました。
雑貨店もありました。
どの建物も、老朽化した感じを出すように建築されています。
「幌舞駅」に列車がやってきました。
高倉健演じる佐藤駅長が見つめた風景とまさに同じアングルです。
この白い気動車で、現実の世界に戻されます。
なお、左側に見える腕木信号機は映画用のダミーです。
もう一人の主役、映画用に「キハ12-23」という気動車が用意されました。
この写真の白い気動車をわざわざ映画用に改造したものですが、この日は旭川駅で見かけました。
映画で出演した、ほとんどそのままの姿で道北を走っています。
映画が公開されすでに6年経っており、当初ほどのにぎわいはありませんでしたが、それでも何グループかが自動車で訪れていました。
駅を見るのに自動車で来るなどけしからん!!と思ってしまうのですが、根室本線の富良野〜幾寅〜新得間は特急などもなく、普通列車自体少ないため、列車で訪れるにはけっこう厳しいものがあるかもしれません。
私も列車の都合で20分ほどしか滞在できませんでした。下り列車で来て、すぐの上りで帰る、という感じです。
まぁ20分もあれば一通り見ることはできるのですが、もう少しその雰囲気を味わいたかったものです。
富良野からすぐです、、、というより、富良野市のとなり、南富良野町にあります。
富良野観光のついでに「幌舞駅」もどうですか?
ぜひ近くに行った際は、この駅にも立ち寄ってみてください。
訪問日:2005年3月27日
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