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片道乗車券 (常備式)  等級制 S24.6.1〜S44.5.9

2005/10/30更新



普通乗車券

   片道乗車券、往復乗車券、連続乗車券の総称


片道乗車券

   運賃計算経路が連続した区間を片道1回乗車する場合に発行する券

常備式

   発着駅名、運賃など必要事項がすべて印刷してあり、日付を入れればすぐに発行出来る券


 


3等級時代 

昭和24年6月1日、日本国有鉄道が発足。1等、2等、3等の3等級で地色は1等淡黄色、2等淡青色、3等淡紅色。地紋は「JNR こくてつ」

昭和33年10月、東京・大阪付近の電車区間(東京電車環状線内、東京都区内、大阪市内)相互着発の乗車券以外は全て途中下車可能だったが、20km以内の乗車券は途中下車無効に改正。

昭和35年6月1日、特急「つばめ」「はと」号の電車化により1等車廃止。  

昭和35年7月1日、等級名称変更より、旧2等→新1等、旧3等→新2等に変更(2等級制へ)





金額式片道乗車券 

 昭和24年の日本国有鉄道発足当初は資材不足の為、軟券の金額式乗車券が使用された。 昭和30年代に近郊電車区間は地図式、又は矢印式の硬券乗車券に変更される。

  
〔3等〕 大人用 淡紅色
四ツ谷駅発行 S25.5.6
  〔3等〕 大人用 淡紅色
  渋谷駅発行 S27.8.-



一般式片道乗車券

 乗車券の中で最も代表的な様式で 「から ゆき」と表示した券。

  
〔2等〕
大人小児用 淡青色 Aサイズ
湯河原駅発行 S31.6.4
  〔3等〕
  大人小児用 淡紅色 Aサイズ
  上野駅発行 S32.4.15

*東京電環〔東京電車環状線〕は、 山手線のことで
昭和47年9月1日より現行の東京山手線内の表示になる



 近距離用(通用発売当日限り・途中下車前途無効の区間用)は、Bサイズの券を使用。

〔3等〕
大人小児用 
淡紅色 Bサイズ
三ノ宮駅発行
S34.7.3



相互式片道乗車券

 発駅と着駅の間を両矢(発駅⇔着駅)で結んだ様式の券で、往復乗車券の往片・復片として使用も出来る。 

  
〔2等〕
大人用 淡青色 Bサイズ
東京駅発行 S31.11.22
  〔3等〕
  大人小児用 淡紅色 Bサイズ
  大口駅発行 S33.2.6



矢印式片道乗車券

 発駅と着駅の間を矢印で結んだ様式の券で片矢式(発駅→着駅)と両矢式(着駅←発駅→着駅)の2種類ある。

〔3等〕 両矢式 
大人小児用 淡紅色 Bサイズ
小机駅発行 S34.6.18
〔裏面〕






〔3等〕片矢式
大人小児用
淡紅色 Bサイズ
大阪駅発行
S29.3.23



地図式片道乗車券

 大都市で同一運賃区間の駅が多数ある場合に乗車券の種類を減らし、窓口業務簡素化の為、着駅を地図で表示した券。

〔3等〕
大人用 淡紅色 Bサイズ
東京駅発行 S34.5.2
〔裏面〕







2等級時代

昭和35年7月1日、等級名称変更により、旧2等→新1等 ・ 旧3等→新2等に変更。 *地紋・・新1等薄緑色、新2等淡青色

昭和37年頃、関東近郊の2等10円区間のみ様式を変更。 *淡紅色地紋(濃紅色文字)のBサイズ

昭和41年3月、通用発売当日限り途中下車前途無効の区間が30kmに拡大。
          
          関東・関西地方、乗車券の様式を変更。
            *通用発売当日限り・途中下車前途無効の切符は、淡紅色地紋(黒色文字)のBサイズ
            *通用発売日共2日以上・途中下車可の切符は、淡青色地紋(黒色文字)のAサイズ

昭和44年5月、1.2等制廃止(等級廃止)し、モノクラス制ヘ。




一般式片道乗車券

  
〔1等〕
大人小児用 薄緑色 Aサイズ
京都駅発行  S36.7.30
  〔2等〕
  大人小児用 淡青色 Aサイズ
  八日市場駅発行 S38.9.8



 近距離用(通用発売当日限り・途中下車前途無効の区間用)は、Bサイズの券を使用。

  
〔2等〕
大人小児用 淡青色 Bサイズ
京都駅発行 S38.1.4
  〔2等〕
  大人小児用 淡青色 Bサイズ
  琴似駅発行 S43.8.14



着駅併記式片道乗車券

 一般式片道乗車券の種類を減らし、窓口業務簡素化の為、同一方向の同一運賃区間の着駅を2駅以上表示した券。

〔2等〕
大人小児用
淡青色 Aサイズ
北本駅発行
S42.6.9



相互式片道乗車券

  
〔2等〕
大人用 淡青色 Bサイズ
相模湖駅発行 S40.5.9
  〔2等〕
  大人小児用 淡青色 Bサイズ
  阿佐ヶ谷駅発行 S38.8.9



矢印式片道乗車券

 発駅と着駅の間を矢印で結んだ様式の券で片矢式(発駅→着駅)と両矢式(着駅←発駅→着駅)の2種類ある。 

〔2等〕両矢式
大人小児用 淡青色 Bサイズ
札幌駅発行 S39.7.27
〔裏面〕




地図式片道乗車券

 大都市で同一運賃区間の駅が多数ある場合に乗車券の種類を減らし窓口業務簡素化の為、着駅を地図で表示した券。

〔2等〕
大人用 淡青色 Bサイズ
水道橋駅発行 S41.9.9
〔裏面〕

  



 昭和37年頃から関東近郊の2等10円区間のみ、地紋が淡紅色、文字が濃紅色に変更。

〔2等〕 大人用
淡紅色〔文字濃紅色〕 Bサイズ
新宿駅発行 S40.8.17
〔裏面〕




 昭和41年3月、通用発売当日限り・途中下車前途無効の区間が30kmに拡大し、関東 、関西地方の通用発売当日限り・ 途中下車前途無効の乗車券を淡紅色地紋に変更。                

〔2等〕 大人用
淡紅色 Bサイズ
蒲田駅発行 S42.7.18
〔裏面〕



金額式片道乗車券
 

 着駅を記入しないで運賃の金額のみを表示した券。地図式片道乗車券は運賃改定のたびに図版も改める必要があり手間が掛かり、金額式乗車券は運賃改正の前後に使用された。 

  
〔2等〕
大人用 淡紅色 Bサイズ
東京駅発行 S41.4.8
  〔2等〕
  大人用 淡青色 Bサイズ
  大阪駅発行 年月日不明



 昭和41年、補充式片道乗車券が、大型の軟券に変更となり、不用となった硬券の補充片道乗車券にスタンプを押し金額式乗車券として東京周辺の駅で使用された。

〔2等〕 大人用 淡青色 Dサイズ 
有楽町駅発行 S41.5.11




硬券のサイズ・・・Aサイズ 3.0 X 5.75cm、Bサイズ 2.5 X 5.75cm、Dサイズ 3.0 X 8.7cm

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