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H16.10.12更新
昭和30年代は、一台の機械で一種類の印刷済みの乗車券をセットして発売していた。
昭和40年、数種類の印刷済みの券を発売出来る多機能式券売機を試用する。
昭和41年、ロール紙を1枚ずつカットし、発売のつど印刷する印刷券売機を試用する。
昭和43年、山手線内、大阪環状線内各駅発行の近距離の乗車券はすべて券売機で発売。
初期の印刷券売機は、油製の黒インクで印刷するスミインク式であった。 インクの乾きが遅く指などを汚し苦情が多かった。
片道乗車券 地図式 淡紅色 Aサイズ 神田駅発行 S42.9.13 | 片道乗車券 金額式 淡紅色 Aサイズ 安善駅発行 S47.3.17 |
試験的にリコピーで代表される湿式複写方式を導入した。 コストが高かった。
その後、化学反応で発色されるキレート式に変わった。 しかし、発色が遅く、不鮮明等の問題があり、 そして長時間経つと酸化分解して文字が消えてしまう。
鮮明ですぐに発色する感熱式〔サーマル式〕の自動券売機が開発された。
片道乗車券 金額式 淡紅色 Aサイズ 三ノ宮駅発行 S56.11.22 |
そして現在もJR各社でサーマル式の自動券売機が使用されている。
片道乗車券 金額式 淡褐色 Aサイズ JR東日本上野駅発行 H11.7.4 | 片道乗車券 金額式 淡紅色 Aサイズ JR北海道函館駅発行 H13.7.24 |
片道乗車券のほかに往復乗車券、回数乗車券や自由席特急券等も発行出来る券売機もある。また一部の駅には、MV型マルス端末という、指定券自動券売機が導入されている。 自動券売機は、数多くのタイプがあり、全国で広く使用されている。
回数乗車券 淡褐色 Aサイズ JR東日本指扇駅発行 H14.2.14 (同一ものが11券片発券される) | 往復乗車券 淡褐色 Aサイズ JR東日本日光駅発行 H14.4.26 (往路用、復路用で2枚発券される) |
B自由席特急券 淡褐色 JR東日本水上駅発行 H13.12.6 | 片道乗車券 薄緑色 JR東日本長岡駅発行 H11.10.24 (新幹線自由席特急券用自動券売機) |
昭和45年より本格的に導入された機械で、窓口で係員が操作し、乗車券・急行券・自由席特急券・自由席グリーン券・入場券などの各種乗車券類を発行出来るが、指定席券・指定席特急券・寝台券は発券できない。
昭和54年に定期券乗車券併用印刷発行機が登場した。印刷発行機で発行される券を特殊共通券と呼ぶ。
需要の少ない区間、経路が複雑な区間、又は発行駅以外の駅から有効な乗車券類は、発駅、又は着駅名、経路、有効期間等を手書きで記入して発行していた。補充式の乗車券等に相当する。〔運賃、料金の金額は印刷してあった。〕
その後、マルス301の機能をフルに発揮して国鉄線全区間の乗車券、指定席券類、周遊券、企画乗車券を発行出来るM端末に、そして定期券も発行する能力を持つMⅡ端末に変わり、平成の初期に乗車券印刷発行機は消えていった。
片道乗車券 函館駅発行 S58.9.6 | 片道乗車券(補充式) 新宿駅発行 S54.8.15 | 普通入場券 旭川駅発行 S55.7.24 |
急行券 仙台駅発行 S57.6.17 | 自由席特急券 (乗継) 鳥取駅発行 | 新幹線自由席特急券 名古屋駅発行 S56.5.5 |
普通列車グリーン券 (補充式) 恵比寿駅発行 S60.12.6 |
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