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H16.10.13更新
指定券を発行するためのオンライン・システム。昭和35年に登場し、昭和39年にマルス101で指定席券発行が行われるようになった。そのシステムで発券した切符をマルス券と呼ばれる。正式には特殊指定共通券と言う。
昭和35年2月、試験的システムで、2往復の特急こだま号の予約サービスを開始。能力は4箇列車、3600座席、15日分の予約が出来た。端末機の能力は空席情報の表示のみで発券は、出来なかった。設置は東京駅ほか6駅。のちに東京、名古屋、大阪の12ヶ所に端末を増置した。
縦型の券で、発行の際にゴム印押しや発車時刻の記入など手作業の部分があった。V型は、地方の駅で昭和50年代後半まで使用されていた。
マルス101 〔Y型、X型〕
昭和39年2月使用開始、42箇列車の予約が可能となった。
マルス102〔W型〕
昭和40年10月使用開始、全指定席の70%の予約が可能となった。全国152駅に「みどりの窓口」
を設置。
マルス103 〔V型〕
昭和43年10月使用開始、20万座席の予約能力を持ち、全指定席の94%の予約が可能となった。
マルス104 〔V型〕
昭和45年1月使用開始、マルス103と同じ能力を持つ。マルス104導入により、マルス101は使命を終えた。
V型 | ||
Y型 | W型 | |
座席指定券〔1等〕 函館駅発行 S42.5.4 | 急行券・グリーン券 別府駅発行 S50.10.24 | 連絡船用グリーン券 洞爺駅発行 S52.12.29 |
昭和47年より使用され、 端末装置はN型、 印刷機を高速化したHN型。 券は横型で赤紫の枠の中に列車名 ・ 駅名がカタカナで表示してあった。 自由席特急券や普通乗車券なども発行する事が出来る。
特急券 〔つばめ4号〕 徳山駅発行 S49.5.31 |
昭和52年から枠の縦線が 無くなり下の様式の券になった。
特急券・B寝台券 〔ゆうづる1号〕 上野駅旅行センター発行 S62.6.16 |
普通乗車券 三次駅発行 S56.4.3 |
昭和52年に亜幹線で指定席券の発売枚数の少ない駅用にN型を簡単にした端末で、まず初めに利用客の季節波動が大きい御宿駅、石打駅など設置されました。 しかし、不都合が多く全国に広まることは無かった。
特急券・B寝台券 〔ゆうづる10号〕 紋別駅発行 S55.8.7 (m.masa氏蔵) |
昭和61年より、、M2型端末を導入するほどの需要がない中小の端末機未設置駅の窓口業務の省略化の為、導入された。この端末装置は中央装置との直接の専用線が必要無く、既設の鉄道電話回線を使用出来、低コストで導入出来た。機能はN型と同じ。この端末機
により、「緑の窓口」のある駅が増えた。
特急券・グリーン券〔オホーツク3号〕 久喜駅発行 S63.7.5 |
昭和44年6月使用開始、団体予約専用のシステムで、マルス201は、昭和44年6月使用開始。
マルス202は、昭和50年5月使用開始。
マルス201 |
特急券〔あさま2号〕 上野駅旅行センター発行 S52.9.28 (Y氏蔵) |
昭和60年は従来のマルス101〜105と団体予約用のマルス201・202を統合したマルス301の使用開始。
端末装置M型で 国鉄全線全区間の乗車券・指定券類・入場券・各種企画切符・イベント券など全て発券できる。昭和57年には、定期券も発行する能力を持つMⅡ端末が導入された。
MⅡ端末は、パネルにピンを 差して列車名や駅名を指定していたが、ブラウン管モニターとタッチパネルのMR2型端末、 マウスやキーボードで操作するMR12(MR10)型端末、ディスプレイとタッチパネルが一体化したMR20型端末が登場した。
MV型端末は、一部の新幹線停車駅と都心部の特急停車駅に導入され、予め定められた路線、又は列車の特急券を発売できる指定券自動券売機。窓口と同じ様式の券が発券される。
急行券・指定席券 〔大雪号〕 北千住駅発行 S62.6.17 |
平成.9年頃から偽造防止策としてカラーコピーすると「JR」という文字が浮き上がってくる
特殊な券紙を使用。その後、自動改札機対応化により指定席券・特急券・寝台券なども
定期券サイズに変わり始めた。
特急券 〔北斗14号〕 札幌駅発行 H10.7.27 | |
急行券・指定席券 〔能登号〕 東武トラベル北千住発行 H11.6.20 |
連続乗車券〔有効日数が入力されていない、券面には手書きで記入する〕や個室券などは、
自動改札機に対応しないので、従来通りの横長サイズの券が発行される。
特急券・B寝台券〔2人用個室〕 北斗星小樽号 栗橋駅発行 H13.6.22 |
連続乗車券 東武トラベル北千住発行 H11.7.3 |
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