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鉄道ニュース2004年10・11月号




●JR九州、「つばめ」・「きりしま」延長運転延長へ(10/15)
JR九州は、9月17日から実施している鹿児島中央発川内行き「つばめ202号」の新水俣への深夜延長運転を11月末まで1カ月延長することを発表した。延長の理由として、これまでより約1時間滞在時間が増えて好評のためとしている。一方、日豊本線鹿児島中央〜国分(霧島神宮)間の特急「きりしま24号」と折り返して運転する「きりしま3号」も宮崎との延長運転を11月末まで期間延長することも発表した。
●JR東日本、特急「新雪」 リバイバル運転 へ(10/15)
JR東日本は、冬の臨時列車概要発表でかつて上野から上越方面のスキー専用特急だった特急「新雪」を2月11・12日に上野〜石打間で走らせることを発表した。全席指定で、きっぷは運転の1ヶ月前に全国のみどりの窓口等で一斉発売される。使用車両は、10月のダイヤ改正で特急「さざなみ」「わかしお」の運用を離脱した189系特急型列車6両が使用される。特急「新雪」は、昭和44年に初設定。当時は、スキーブームもあり年々、運転本数を増発していく物の昭和60年3月に東北・上越新幹線の上野開業により利用客数が新幹線に流れ込む結果になり、昭和62年の運転を最後に廃止されている。尚、リバイバルとしては平成16年3月20日に新潟支社の団体臨時列車として一度、上野〜水上間を走っている。
●JR北海道、冬の臨時列車概要発表(10/15)
JR北海道は、12月1日〜’05年2月28日までの冬の臨時列車概要を発表した。
・道南関係・
スキー専用列車として特急「ニセコスキーエクスプレス」を上下2本ずつ設定した。また、ドラえもんイベントに合わせて特急「ドラえもん海底列車」を函館〜吉岡海底間に。SLでは、「SLクリスマスin小樽」号を札幌〜小樽間で期間中に設定した。
・道東関係・
本格的な流氷シーズンに合わせて、特急「流氷特急オホーツクの風」を札幌〜網走間を2月5日から毎日運転する。更に「流氷ノロッコ」号も知床斜里〜網走間を上下2本ずつ、SLでは「SL冬の湿原」号」を釧路〜川湯温泉・標茶間に期間中増発する。
・道央関係・
スキー専用列車として特急「フラノスキーエクスプレス」を札幌〜富良野間をクリスマス〜年始にかけて運転。札幌〜新得間では、特急「トマムサホロスキーエクスプレス」を上下1本ずつ12月23日から期間中、毎日運転する。更に、帰省シーズンに合わせて、 帯広駅で特急「スーパーとかち」「とかち」と同じホームで乗り換えの出来る特急「リレーとかち」を帯広〜釧路間で上下2本ずつを初設定する。
・本州関係・
夜行特急としては、特急「北斗星」を1往復と特急「エルム」を増発する。
●JR東日本、冬の臨時列車概要発表(10/15)
JR東日本は、12月1日〜’05年2月28日までの冬の臨時列車概要を発表した。
◎新幹線関係◎
東北新幹線関係では、「はやて」を下り7本・上り9本を増発する。「こまち」では、下り9本・上り10本を増発する他、「つばさ」を下り8本・上り10本を設定した。更に、蔵王方面のスキーに便利な「つばさ」を下り1本を毎週土曜日に運転する。上越新幹線関係では、12月11日にOPENする「ガーラ湯沢」駅のアクセスとして、ガーラ湯沢発着の臨時列車を設定したほか、越後湯沢発着の「たにがわ」をガーラ湯沢まで延長運転をする。加えて、混雑が予想される1月・2月の土曜日には、高崎で分割している「Maxたにがわ」を越後湯沢まで運転する。長野新幹線では、2月の平日を中心にスキーやショッピングに便利な「あさま」を1往復設定した。
◎在来線◎
◆盛岡・秋田支社◆
東北新幹線に接続する特急「つがる」を年末・年始を中心に下り6本・上り7本を設定した。年末・年始の帰省に便利な583系を使った夜行特急「ふるさとゴロンと」号(秋田車・N22編成)を昨年に引き続き、上野〜浪岡間(浪岡〜弘前間は「快速」)に設定した。
◆仙台支社◆
首都圏から蔵王へのスキーアクセスとして、583系(仙台車・旧N21編成)を使った快速「ゲレンデ蔵王」号を年明けから2月4日までの毎週金曜日と2月の連休中に設定した。磐越西線では、「SL郡山会津路」号と「磐梯会津路」号を設定した。
◆高崎支社◆
高崎線関係では、好評のSLを期間中運転するほか、上越方面へのスキーに便利な「シーハイル上越号」を大宮・宮原〜石打間に上下1往復ずつ設定した。
◆水戸支社◆
常磐線では、春さきどり号を高萩〜館山間に期間中設定した。また、初日の出見物に最適な「常磐初日の出」を大宮〜湯本間に設定する。
◆横浜支社◆
伊豆急行線関係では、好評の「フルール踊り子」号を今秋に引き続いて設定した。初日の出見物に最適な列車として、JT車を使った「熱海初日の出」号を大宮・新宿〜熱海・伊東などで走らせる。
◆千葉支社◆
内房・外房関係では、JT車を使った「お座敷内房」号と「お座敷南房総」号を、初日の出見物に最適な列車として、JT車を使った「外房初日の出」号を高尾・新宿〜千倉・太海間に、鹿島線関係では、「犬吠初日の出」号をそれぞれ設定した。
●JR東海、冬の臨時列車概要発表(10/15)
JR東海は、12月1日〜’05年2月28日までの冬の臨時列車概要を発表した。
◎東海道新幹線◎
好評の平日の朝に東京や新大阪駅から発車する「のぞみ」を期間中、上り5本・下り3本を増発する。
◎在来線◎
高山本線では、年末・年始や1・2月の3連休中を中心に「ひだ」を下り4本と上り2本を増発するほか、中央本線では、上下3本を設定した。加えて、チャオ御岳スノーリゾートに便利な快速「きそスキーチャオ」号を名古屋〜薮原間に1往復を増発する。 また、季節臨時急行「ちくま」を年末・年始の帰省に会わせて設定した。関西本線から伊勢方面に向かう特急は、「南紀」を期間中、上下2本と初詣に便利な特急「伊勢初夢」号を上下2本ずつ増発する。
●JR西日本、冬の臨時列車概要発表(10/15)
JR西日本は、12月1日〜’05年2月28日までの冬の臨時列車概要を発表した。
◎山陽新幹線◎
年末・年始など混雑が予想される期間中を中心に東京〜博多間直通「のぞみ」を最大22本を増発する。また、好評の金・日曜運転の「のぞみ」を上下3本ずつ設定したほか、火曜〜土曜日に設定している博多〜新大阪間の「のぞみ」を期間中、東京まで延長運転を行うほか 広島止めの「のぞみ」上下3本については博多まで延長運転を行う。
◎在来線◎
◆金沢支社◆
京阪神から北陸各地を結ぶ、特急「サンダーバード」を下り4本と上り5本を年末・年始を中心に設定、定期「サンダーバード」については、最大12本を12両編成で運転する。また大阪〜金沢間の「雷鳥」についても増発するほか、帰省に便利な新潟行き「ふるさと雷鳥」号も秋に引き続き、設定した。 更に北陸地方からUSJに向う特急「ユニバーサルエクスプレス」もクリスマスに設定された。一方、名古屋・米原を発着する特急「しらさぎ」も下り4本、上り3本が増発され、定期「しらさぎ」についても最大8本を11両で運転する。また、北陸から上越新幹線に連絡する特急「はくたか」号を年末・年始を中心に上下3本ずつ設定した。
◆京都支社◆
年末・年始の帰省シーズンにあわせて特急「きのさき」を上下1本ずつ運転をする。また、かにシーズンにあわせて、特急「たんば1号」を城崎まで延長運転を行う。更に初詣に向う終夜臨を12月31日〜1月1日に管内各線で運転する。
◆大阪支社◆
年末・年始の帰省シーズンにあわせて特急「はまかぜ」を上下1本と特急「北近畿」を上り1本を運転する。かに関係では、特急「かにカニきのさき」を上り1本と大阪から福知山線を通る特急「かにカニ北近畿」を上下2本、姫路から播但線を経由する特急「かにカニはまかぜ」を上り1本・下り2本、特急「かにカニ但馬」を上下1本ずつ増発した。 また終夜臨を12月31日〜1月1日に管内各線で運転する。
◆和歌山支社◆
紀勢線では、特急「くろしお」を年末・年始を中心に下り2本・上り4本を増発する。また、世界遺産に登録された「熊野古道」に便利な快速「きのくにシーサイド」を秋に引き続き、12月23日までの土・休日を中心に天王寺〜白浜間で運転する。
◆広島支社◆
山陽本線では、SLやまぐち号に連結されているレトロ客車を連結した快速「下関ふくフク」号を広島〜下関間に期間中の土・休日を中心に設定した。山口線では、SLやまぐち号を1月に5日間運転する。また、帰省シーズンにあわせて特急「おき」を1往復増発する。更に、管内各線で初詣臨を運転をする。
●JR四国、冬の臨時列車概要発表(10/15)
JR四国は、12月1日〜’05年2月28日までの冬の臨時列車概要を発表した。
・予讃線・
予讃線では、東京〜高松間の特急「サンライズ瀬戸」を年末・年始の期間中、松山まで延長運転を実施する。また、京阪神からは快速「ムーンライト松山」をクリスマス〜年始にかけて運転する。昼行特急では、特急「しおかぜ」を松山〜岡山間で8両編成で運転。これに伴い、宇多津駅で分割・併結している特急「いしづち」は多度津〜高松間のみの運転となる。
・土讃線・
土讃線では、大晦日から元日にかけ高松〜琴平間に初詣臨時普通列車を5本運転するほか、大晦日〜1月3日まで、岡山〜琴平間に初詣臨時普通列車「こんぴら初詣号」「こんぴら初日の出号」を増発する。京阪神からは、夜行快速「ムーンライト高知」をクリスマス〜年始にかけ毎日運転する。
・高徳・牟岐線・
初詣関係では、元旦から3日間、高松〜牟岐間に上下1本ずつ臨時特急「やくおうじ」を運転設定。大晦日の深夜、徳島〜日和佐間に初詣臨時普通列車を上下1本を運転する。牟岐線関係では、徳島県鳴門市の大麻比古神社に参拝客の利便性を図るため、板東駅に特急「うずしお号」を臨時停車させる。
●JR東日本水戸支社、急行「奥久慈」 リバイバル運転 (10/18)
JR東日本水戸支社では水郡線全通70周年記念を記念し、12月4・5日に水戸〜磐城石川間に急行「奥久慈」をリバイバル運転を実施することを発表した。全席指定で、きっぷは運転の1ヶ月前に全国のみどりの窓口等で一斉発売される。使用車両は、キハ58・28系2両編成が使用される。
●JR東日本、平成16年新潟県中越地震に伴う、交通情報(10/25)
10月23日夕方断続的に震度6強の地震を3度観測した、新潟県中越地震に伴いJR東日本新潟支社管内で以下のように影響が出ている。
新幹線運転状況
夜行列車運転状況
信越地方運転状況
関東地方運転状況
東北地方運転状況
●JR東日本新潟支社、急行「奥只見」復活運転中止へ(10/29)
JR東日本新潟支社は、11月13・14日に復活運転を予定していた急行「奥只見」の復活運転を中止すると発表した。中止の原因は、10月23日に発生した「新潟県中越地震」の影響で運転される小出〜只見間で運転の見合わせを行っている為。なお、ツアーの申し込みをされた方には順次ツアー中止の連絡が入る模様。
●JR東日本新潟支社、臨時特急設定へ(10/29)
JR東日本新潟支社は、不通になっている上越新幹線新潟〜越後湯沢間の輸送手段として越後線から信越線に乗り入れる臨時特急を新潟〜長野間で運転することを発表した。上りが1日5本、下りが4本運転される。一方、新幹線の復旧作業は27日午前発生した震度6弱の余震の影響で 中断されていることから復旧までかなり時間を要する見通し。
●JR九州、長崎新幹線開業後も上下分離方式でJR側が運転継続か?(11/6)
九州新幹線長崎ルート整備計画で課題となっている並行在来線(肥前山口〜諌早間)の経営分離問題で、JR九州の長崎支社長らが、県庁を訪れ案を説明した。それによると、肥前山口〜肥前鹿島間で長崎、佐賀両県がインフラを保有し、維持管理や赤字補てんをして、JRは運行だけする上下分離方式の提示だった。年間約1億円の赤字補てんが必要な佐賀県内の路線を長崎県が保有し、県民に負担を強いることになる事になる。県側は、JR九州が提示した打開案で、計画を推進する県は「こう着状態からの脱出の契機」と歓迎しつつも、分離に反対して打開案にも難色を示している地元・鹿島市など佐賀県側に配慮する形となった。長崎県側は、全区間の経営分離と第三セクター化を想定しており、肥前鹿島—諌早間だけの三セク化は想定外。金子知事が「三セクでも赤字は予想されたこと。具体的な話は10年先の話」と語るなど、三セクのあり方など細部の詰めは先送りし、合意を優先することになった。(毎日新聞から一部加筆)
●長崎新幹線、並行在来線問題で沿線自治体が協議へ(11/12)
九州新幹線長崎ルートの並行在来線である、JR長崎線肥前山口〜諌早間の沿線1市6町でつくる「JR長崎本線存続期成会」の臨時総会が、鹿島市で開かれることになった。JR九州が先日に県に提示した、並行在来線のうち肥前山口〜肥前鹿島間に特急を運行させることなどを盛り込んだ経営分離案について7市町の首長らが協議する。桑原会長は既に「我々はあくまで並行在来線すべての区間でJR経営のままの存続を求めている」とJR案に反対の立場を表明。臨時総会でも反対で足並みをそろえることは確実とみられる。一方、JR九州は県に対し、11月20日までに地元の同意を取り付けるよう要望しているが、鹿島市企画課の期成同盟会側は「JRの言う“タイムリミット”は念頭に置いていない」としている。(毎日新聞から一部加筆)
●整備新幹線、3線開業だとJR収益増?(11/15)
整備新幹線の政府・与党ワーキンググループは、与党が新規着工を目指している北海道新幹線などの3線が開業すれば、営業主体のJR各社は年間45億−80億円の増益になるとする国土交通省の試算の報告を受け、了承した。国交省は、新規着工区間の開業によりJR東日本も、東北新幹線の利用増などで年間610億円の受益が出ると報告。会合で「(東日本の)受益を整備新幹線の建設費に将来は充てるべきだ」との意見が複数出た。試算によると、開業後30年間の年平均利益は、北海道新幹線の新青森−新函館(北海道)を営業するJR北海道が45億円、北陸新幹線富山−金沢を営業するJR西日本が80億円、九州新幹線・長崎ルート武雄温泉(佐賀)−諫早(長崎)を営業するJR九州はスーパー特急方式で45億円(フリーゲージ方式は75億円)それぞれ増える。今後は、建設費の負担で、東日本はこれまで「増益分は法人税で収めるのが筋」と猛反対しており、12月中旬ごろに同グループでまとめる申し合わせに、JRの受益負担をどう盛り込むかが調整の焦点となる。
●JR東日本、上越新幹線不通区間12月末に復旧(11/20)
新潟県中越地震の影響で現在、不通となっている上越新幹線越後湯沢〜長岡間について、来月28日をめどに運転を再開させると発表した。年末年始の帰省ラッシュにあわせて復旧する必要があると判断した。これにより、上越新幹線全線の指定席販売は、運転再開日の10日ほど前から開始する予定。当面の間、越後湯沢〜燕三条間では時速110キロで走行するため、越後湯沢〜新潟間の所要時間は通常より約15分増となる。また東京〜新潟間の運転本数は、昨年同時期に比べ少なくなる見込み。来年1月中旬からは通常運行に戻るとしている。上越新幹線は地震でトンネルに大きな被害を受けたが、余震のため調査が進まず、復旧の見通しが立たない状況が続いていた。今週に入って調査が完了、トンネルの底にあるコンクリートが地山と密着していることが確認され、補修の必要がないことが分かった。浦佐−長岡間にある5つのトンネルのうち損傷が深刻なのは魚沼・妙見トンネルで線路が盛り上がる被害が出たが、路盤のコンクリートを削るなどして高さを調整し、補強工事を行うことにした。一方、在来線では只見線小出〜只見間が今月20日、信越線柏崎−長岡間が今月29日に再開予定。これにより、復旧のめどがつかないのは上越線の小出〜長岡間と飯山線の十日町〜越後川口間の一部となった。(産経新聞より一部加筆)
●寝台特急「さくら」「あさかぜ」来春ダイヤ改正で廃止へ(11/27)
JR東日本・東海・西日本・九州など4社は、現在東京〜下関間を結んでいる寝台特急「あさかぜ」と東京〜長崎間を結んでいる同特急「さくら」を来年3月のダイヤ改正で姿を消す事を発表した。廃止の原因は、東海道・山陽新幹線の高速化や航空各社の国内線値下げ、増便により利用者が激減したため。これにより、来春からは東京から九州方面は富士とはやぶさの2本、山陽・山陰では出雲・サンライズ出雲、現在季節運転となっているサンライズゆめの3本、関西圏から九州方面はなは・彗星、あかつきの3本となる。特急「あさかぜ」は国鉄時代の1958年10月に登場。20系車両などが最初に使用され寝台特急の代名詞となった「ブルートレイン」は「青い車体の列車」から採られた。平成にはいると、東京〜博多間を結んでいた”博多”あさかぜが廃止され、平成12年年末には臨時の「あさかぜ81・82号」も運転されていた。一方、「さくら」は、1959年7月に東京〜長崎間でデビュー。佐世保行きも一時期連結されていたが、00年春の改正で廃止されていた。(毎日新聞より一部利用)

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