バンダイ　爆竜合体アバレンオー

何だかんだでレビュー第二回・・・・・今回紹介するのは、前作アバレンジャーから爆竜合体アバレンオーです。
ＣＭでは勢いよくドリルが高速回転したり、大袈裟すぎるエフェクトを使ったり、
何と言っても玄田徹宵の、まるで断末魔のような大絶叫によって、強烈なイメージを与えてくれました。
本編の方でも毎回毎回恐ろしい数の隕石をバックに飛び上がったり、アクロバットな回転しながら合体していましたな。
そういえば本編の方なんだけど、前評判は良かったよね・・・・・何でだろう？途中で訳のわからないコラボしちゃって・・・。
どこぞの釣り好き中年親父が飛び出してきて、真面目に画面狭しと暴れまわってる姿を見た時には
真面目に凍りつきますた。
なんだか設定的にも無理があったし、キャラクターの個性も出てこなかった、喋りもぎこちなかった・・・・あぁ、それはいつもの事か。
それに、何でもかんでも「それは、ダイノガッツですよ！！」という解釈にも、首を捻るばかり。
唯一評価できるのは、爆竜くんたちと、最後の最後に美味しいとこ持ち逃げした中代先生。　その散り様は、失礼だが
トキめくどころか勇ましかったぞ。

という訳で、とっとトキめくとレビュー進めちゃいましょうか。



1.お前の勇気を見せてやれ
あれは今をさかのぼる事一年前・・・。俺は友達と一緒に寒風が吹き荒れる、まるで秋とは思えないかんかん照りの中を歩いていた。
徒歩で学校から駅に向かうまで数キロあるのだが、途中に一軒の玩具屋がある。　ここに少し立ち寄っては、いちゃモンをつけてくのが日課の様なもんだった。
いつものように少し嫌がる友達を後ろに引き連れ、いつものように店内を見回ろうとした瞬間の事だった。
店先に何やら赤い文字でつらづらと書き記されている。
何々・・・・アバレンジャー関係商品３０〜６０％引き・・・・・
さ、３０〜８０％引きィィィィィ！！！！？
ど、どうしちゃったんだよ、まだアバレンジャー終わるまで３、４ヶ月はあるぞ？
もう大勝負に出たのか？この店の店長は・・・・・。
急いで店内に入って売り場を確認。
俺が求めるはアバレンオー。そして、その在庫は今だ健在であった。
こ・・・・これは買うしかない、買わなきゃいけない・・・・。
俺は大急ぎで、本気で尻込みしている友達をよそに、アバレンオーの大箱をレジへとレッカー。
明日辺りの噂にされそうだが、これは『保護』というとても重要な事なんだ。気にしてなんかいられない。
「お前の勇気を見せてやれ」
レジには気前のよさそうなおっちゃんが、気前よさげに鼻歌を歌っておられた。
レジを通してレジスターに表示された金額は・・・
『デラックスバクリュウガッタイアバレンオー　¥２３２０』
よ、よりによってアバレンオーを６割引にしやがったぞ、この親父！！？
おお店長よ、貴方は神か？
にこやかな店長に見送られ、怪訝そうな顔をした友達を引き連れて、俺は一人悦に浸っていた。

・・・・廃価版とかじゃねえだろうなぁ？いささか不安になってきたぞ・・・。


２.アンバランス
さてさて、その箱の中身なんですが、コイツも梱包材は「津軽リンゴとか入ってそう」な紙製の梱包材。
発泡スチロールよりも硬いから、取り出すときにミシミシいって壊れそうになる。はっきり言って滅茶苦茶怖いぞ。

ギチギチに梱包されて、身動き一つ取ることを許されなかった爆竜くんたち。
プテラの羽は今にもちぎれそうになり、トリケラの首は何回ももぎ取れた。

真ん中から爆竜ティラノサウルス。荒々しいけど結構可愛いやつ。見た目通りアバレッドのパートナー。この中ではずば抜けてデカイ爆竜くん。妻子持ちだったみたいだけど、敵の軍団に殺されたそうな。
足の可動範囲は結構広い。単体でも結構遊べると思うぞ。
左に行って爆竜トリケラトプス。短い足でチョコチョコ歩いてるめっちゃラブリーなやつ。見た目どおりアバレブルーのパートナー・・・なんだけど、最初の頃は殆ど相手にされてなかったけど、一生懸命頑張ってた健気なコ。こっちは敵の軍団にお父さんとお母さんを殺されたそうな。
右に居ますは爆竜プテラノドン。一番ちっちゃいので、すぐに無くしそうなやつ。見た目通りアバレイエローのパートナー。
最終回直前に『敵軍団に恋人を殺された』と重大発言。あまり本編には変わり無かった。黄色いくせに地味な感じだ。

こう見てみると、「力合わせて地球を守れ」なんて言葉、出てくるはずも無いよね。
アンバランスもいい所だっての、体積的に７：２：１くらいじゃん。
ダメだ〜小沢さん・・・ダメだダメだぁ〜。
ま、まぁいいさ、合体させればそんな事も気にならない、気にならな〜い♪


気にならな〜・・・・・・・。
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やっぱアンバランスだよ・・・・・赤の比率８に増えたで？
ダメだ小沢さん・・・ダメだダメだぁ〜。
変形に関してはティラノだけ、戦隊シリーズには珍しくなかなかこった変形をする。説明書を見なければどこがどうなるのか分からないだろう。　他は論外。(笑）
そうそう、最初にこのデザインが発表された時、俺の周りでは結構賛否両論が激しかった。
大半は否定派で、『ケレン味が強すぎる』とか『腕が無いじゃん』とか『恐竜帝国の機械獣みたい』とか、結構な言われ様だった。
俺は結構斬新でいいと思ったけど・・・・まぁ確かにケレン味は強いね。
ブライガー顔負けのカギ爪ハンドとか、ゲッターライガーも驚きの尻尾ドリルは、ちょっと刺激が強いかも。
　　　
コイツらも十二分にエキセントリックな格好してるけどな・・・・。


さて、この爆竜合体アバレンオー。電池を入れることによって、必殺技のギミックを再現できるのだ。
アバレンオーの必殺技って言えばもちろんアレ！
漢なら燃えなきゃならねぇ！電撃ドリルスピンだぜ！！
筋書きや説明なんていらねぇ・・・・・
早速スイッチオンだぜぇ！！！
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うぃんうぃんうぃんうぃん・・・・・

・・・・・・・・・遅っ！！！
ＣＭでもギュルルルルルルぐらいの勢いで回ってたのに・・・もしかして俺のだけ？
電池だって新品のアルカリパワー使ってるのに・・・・安全基準が許してくれなかったんだろうか？
・・・・・速さはともかく、これはなかなか面白い。どんな角度にしても回るし。
他にも、トリケラの襟飾りの裏側のレバーを動かすことによって、カギ爪ハンドが動いたりもする。
プテラは・・・・持たせることの出来ないブーメランになる。

ちなみに、別売りの爆竜くんを取り付けることによって、各々のギミックを再現できる。
取り合えず、爆竜ディメノコドンを取り付けてみた。
他にも数種類出てるけど、一体一体が１５００円もするから買ってられないのが現状。

既にどうでもいいようなデザイン。腕なんて領域に留まっていては玩具界には生きていけないのであろう。



3.ダンダダダダン

爆竜ティラノサウルスの動力関節をはじめ、各可動関節のジョイントは同規格である。
よって同じようにパチパチと取り外してくっつけたりも出来る。
爆竜ティラノサウルスは尻尾と腕及び腰、両足が取り外す事が可能だ。
ここまで分解できるとなると、二号ロボとの合体が大いに期待された。

爆竜ティラノサウルスは、ここまでバラバラになる。鋼鉄ジークもビックリだ。

そうして出来上がったのが、二号ロボ『キラーオー』との合体、『キラーアバレンオー』
その姿はまた後ほどキラーオー紹介の時に。

ちなみに腕がないと思われていたアバレンオーであるが、尻尾の先を取り外すと、拳が現れる。
同様に右腕もトリケラの首を取り外す事によって腕が現れる。・・・なんていうえげつない事を考えるんだ・・・。
取り外したティラノ尻尾とトリケラ尻尾を組み合わせると、まるで棍棒のような剣が完成、取り外したトリケラの頭はシールドになる。

でも、二の腕が無いデザインだから、何とも言えない感じだぞ。

あと、本編にも出てきた、プテラ無しバージョンにも出来たりする。
『アバレンオージ』って言うネーミングセンスは良くない・・・ってか名付け親が凌駕の時点でセンスを求めちゃいけないんだよな。
カブトがなくなった分、頭が小さくなって身体はマッシヴで・・・・さらにバランス悪くなったぞ。
でも、プテラが居ない分、可動範囲が増えたぞ。

・・・・どうにもコメントしづらいものが完成してしまったぞ。

デカレンジャーロボと比べて、その刺々しい格好とトリケラの尻尾で随分と大きく見えるアバレンオー。
でかすぎるティラノの頭がさらに迫力を増しているぞ。

　
うぐぅ・・・・右側のはれっきとした対比図だよ〜・・・オマケにぼやけて見えにくいよ〜・・・・うぐぅ。

と言うわけで、激しいデザインの好きな人には好まれるだろうアバレンオー。
金をかけて爆竜合体シリーズを全種類集めれば、きっと面白い・・・・・でも大体の人が途中で諦めるだろうアバレンオー。
何てったって一体１５００円じゃ、なかなか手が出せないってモンだ。・・・・・でもパキちゃんは本編でも十分カワエエから、買ってもいいかも。
しかし、一体だけではプレイバリューが少ないにしても、ティラノの変形は素晴らしいし、ギミックも十分凝ったものになっている。
こういう一味が戦隊シリーズには斬新で良いのかも知れない。
ただ合体して楽しむよりも、合体させて動かして遊ぶ方が子供にも受けるだろうしね。
今となっては、その激しすぎるデザインもひたすらにカッコいい。
そして、そのデザインに相応しくない「整った爽やかな顔」さえも、カッコよさを後押ししている。
なんかもうね・・・・破天荒すぎて大好きよ。
身体の色アンバランスだけど・・・・いさぎ良くていいんじゃない？　もう。

それでは以上、レビューしてるうちに、だんだんカッコよく思えて来てしまった、爆竜合体アバレンオーでした。