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勇者の必殺技について考える。

勇者シリーズの見所といえば、必殺技のシーンである。
大張作画によって描かれる必殺技の数々には、目を見張るものがある。
という訳で、今回はその『勇者の必殺技』について、考えてみたいと思う。
ちなみに家にある映像が、以下の6作品だけなので、ジェイデッカーとダグオンについては、入り次第掲載しようかと。


その1 構えをとる。


  

  

  

エクスカイザー ・・・・ 裾のカバーが開いて、カイザーソードが射出。手にもって構える。「カイザーソォード!!」

ファイバード ・・・・ 背中の機首が開き、フレイムソードが射出。手にもって構える。「フレィムソォード!!」

ダ・ガーン ・・・・ 腰サイドアーマーからダ・ガーンブレードの柄を取り出す。「ダガーンブレェード!!」

マイトガイン
 ・・・・ 腰から動輪剣の柄を引き抜く、同時に刃が現れる。「動輪剣っ!!」

ゴルドラン ・・・・ 腰の鞘からスーパー竜牙剣を引き抜き、構える。「スゥパァー竜牙剣!!」

ガオガイガー ・・・・ 大きく手を広げ、攻撃エネルギーと防御エネルギーをチャージ。「ヘルッ!アンド!ヘヴンッ!!」

変形合体の時と同じように、エクスカイザーファイバードの構えは酷似している。
やはり、二作目ということで、同じ構図を多用し、他作品との差別を計ったのだろうか?
そして、ダ・ガーンだが、ダ・ガーンには必殺技のダ・ガーンブレードが様々な斬り方をする為、一概に「コレ」といったバンクセルが無い。
ある時には空を飛びながら、ある時は突き刺したり、などなど。
そして、どの作品も、背景が暗ぼったい色で統一されており、カッコよさを際立たせている。
(マイトガインに至っては、必殺技になると、空の色が変わり始める)
ちなみに、勇者シリーズで一号メカが剣を使わないのは、ジェイデッカーガオガイガーだけである。



その2 振りかぶる、もしくはポーズを取る


  

  

  

エクスカイザー ・・・・ カイザーソードを頭上に掲げると、カイザーソードの刃とつばが伸びる。

ファイバード ・・・・ フレイムソードを頭上に掲げると、フレイムソードが炎に包まれる。「フレイムソード!!チャァージアァップ!!」

ダ・ガーン ・・・・ ダ・ガーンブレードの刃が伸び、剣を構える。

マイトガイン ・・・・ 動輪剣のつばが開き、剣身が伸び、ブースターで飛び上がる。

ゴルドラン
 ・・・・ 敵の懐に向かって、滑るように走りこむ。「一刀両断斬りぃぃぃぃ!!!」

ガオガイガー ・・・・ 両手を合わせて、前方へ突き出す。敵は緑色の竜巻にホールドされる。「ゲム!ギル!ガン!ゴー!グフォー!」


エクスカイザー、ファイバードは、先程のマイトガインの形に非常に似通ったポーズを取る。
言わば、この「頭上に剣を構える」ポーズが、勇者シリーズの基本形なのだろう。
ちなみにダグオンのファイヤーソード、ファイバードのフレイムソードに似通った感じなのだが、同じ炎系統だから仕方の無い事か?
マイトガインは、構えまでは似ているものの、その後、ブースターで飛び上がり、さながらダイナロボの稲妻重力落としのような形になる。
ガオガイガーは、やはりリアル思考なのか、敵を完全にホールドした後、必殺技をかけている。



その3 斬る!


  

  

  

エクスカイザー ・・・・ 頭上に伸びたカイザーソードを、そのまま敵に向かって振り下ろす。「サンダーフラァァッシュ!!」

ファイバード ・・・・ 炎を纏いながら、敵の懐へ走りより、一閃。「おぉぉぉぉぉぉ!!てぇやぁぁぁぁっ!!!」

ダ・ガーン ・・・・ 敵に近づきながら、すれ違い様に一閃。

マイトガイン ・・・・ 上昇しきった所で、そのまま敵目掛けて、動輪剣を振り下ろしつつ、落下。「縦ッ!!一文字斬りッ!!!」

ゴルドラン ・・・・ 敵に近づき、すれ違い様に一閃。「せいッ!!!」

ガオガイガー ・・・・ 拳を敵の身体に減り込ませ、体内にあるゾンダー核を引きずり出す。


エクスカイザーは、伸びた剣をそのまま振り下ろし、巨大な敵を一刀両断する豪快な技。画像を見れば、どれだけ剣が長くなっているか分かるだろう。
この形は、後にグレートマイトガインの「真っ向唐竹割り」にも使用されている。
ファイバードは、前作の雰囲気を殺さないためか、グレートエクスカイザーのサンダーフラッシュに似た斬り方になっている。
しかし、ビジュアル的には数段の進歩が覗える。
ゴルドランは、ファイバードとほぼ同じ斬り方をするが、ゴルドランはシンプルに刀で切り捨てる感じになっていて、カッコいい。シンプルイズベストとも言えるだろうか。
ガオガイガーは、相手のゾンダー核を引きずり出す為、今までの勇者シリーズとは大分異なった形になっている。

参考資料



ファイバードGエクスカイザーの斬り方は良く似てる。



その4 決めポーズ


  

  

  

エクスカイザー ・・・・ カイザーソードを裾に収納し、炎を背景にガッツポーズ。

ファイバード ・・・・ フレイムソードの炎が消え、フレイムソードを背中に収納し、炎を背景にガッツポーズ。

ダ・ガーン ・・・・ 敵とすれ違った後、宙をXの字に斬り、敵が爆発。ダ・ガーンブレードを腰に収納する。

マイトガイン ・・・・ 敵が爆発した後、爆煙の中から現れ、動輪剣を腰に収納し、額のシグナルが輝く。

ゴルドラン ・・・・ ワルターが捨て台詞を言った後、スーパー竜牙剣を鞘に収める。

ガオガイガー ・・・・ ゾンダー核に纏わりついているコードなどを引き千切り、ゾンダー核を頭上に掲げる。ゾンダーメカが爆発四散する。


ダ・ガーンは、決めポーズとして、この画像が一番多用されていたため、これを決めポーズとした。
ただ、他にもポーズはある。
全体的に見ても、剣の収め方は、「敵を倒した後に収める」これは皆同じのようだ。
エクスカイザーはスネ部分に、ファイバードは背中に、ダ・ガーン、マイトガインは腰に。
しかし、ゴルドランは専用の鞘があり、剣をしまう時も、一回剣を払うようにして収める辺り、「剣を極める者」を感じさせる。
ゾンダーは、核を抜かれると爆発するので、ガオガイガーの場合では、必殺技が決まったと同時に爆発が起きる。
そして、全体を通して見ると、マイトガインの斬り方が、なかなか凝っている事に気付かされる。
特にブースターで飛び上がる時、敵が慄く辺りは、実に秀逸であるし、最後に敵の爆煙の中から顔をヌッと出す辺りは、作画も細かく、非常に美しい。
俺がひいきしているファイバードは、力強さと言うよりかは、素早さをよく表現していると思う。



考察

勇者シリーズの技はどれも強烈なイメージを与えてくれるが、さて、その中で一番強烈なのはどれだろうか?
つまりは、一番強い技はどれであろうか、という事だ。
必殺技を、いかに確実に決めるか、以下の3つで考えてみたいと思う。

1. 攻撃力  コレが高くなくては、必殺技にはなり得ない

2. 素早さ  敵に逃げられてしまっては、必殺技にならない。

3. 印象  敵が感じる恐怖も、重要なポイントになってくる。

と、まぁ、こんな感じで。


攻撃力については、どれも高いものだと思われる。
中でもエクスカイザー、マイトガインの両者は、自分の何倍もある敵を、一刀両断にしてしまう為、かなりの切れ味を持っていると言えよう。
ゴルドランも、他の勇者とは違い、剣をエネルギーでコートしたり、炎を纏ったりしていない為、素の刀で敵メカを切り捨てる辺り、かなり切れ味が良いと言える。
ガオガイガーは、己の拳を使うにしても、敵の外殻を砕き、内部の核を引きずり出すので、思ったほど威力は高くないように思える。
よって、

攻撃力強  エクスカイザー、マイトガイン、ゴルドラン

攻撃力中  ダ・ガーン、ファイバード

攻撃力弱  ガオガイガー

というような結果になる・・・・・ガオガイガーの評価が低いからって怒らないでね。


素早さについて考えると、合体時間が明確にされているダ・ガーン(合体時間は3秒程らしい)から考えるに、剣を抜いてから斬るまで、かなり短い時間で済ませる事が出来る。
また、ゴルドランもチャージする必要も無いので、抜いて、寄って、斬る、これが素早く出来るハズだ。
ファイバードはチャージするのに多少時間が掛かるものの、空中の敵や、水中の敵をいとも簡単に切り捨てている所を見ると、機体自体の素早さが高いと思われる。
これに対してエクスカイザーは、エネルギーをチャージし、完全に伸びきった後振り下ろす為、時間が掛かってしまう。
しかし、それを補助するものとして、カイザーフレイム等と併用することもある。
同じく、マイトガインも構えた後、剣のリーチが伸び、ブースターで飛び上がり、落下して斬りつけるため、時間がかなりかかると思われる。
ガオガイガーは、敵をホールドするので、ホールドを解かれない限り、素早さに対して心配は無いだろう。
よって、

素早さ速  ダ・ガーン、ゴルドラン、ファイバード

素早さ遅  エクスカイザー、マイトガイン

素早さ無関係  ガオガイガー

というような結果になる。


印象を考えてみよう。
まず、エクスカイザーのとてつもなく長く、デカイ剣には誰でも恐れをなすであろう。
マイトガインは、実際に敵が恐れおののく所を描いているために、印象的な効果は非常に大きいと思われる。
ガオガイガーの場合も、こっちは全く動けないのに、大技を繰り出される。そう考えると、相当の効果があるに違いない、が、素早さ等には何のプラスマイナスも無いので、微妙な所である。
ゴルドランやダ・ガーンは、そういった「飾り」的な物が少ないために、気付かないうちにバッサリ・・・・といった感じだろうか。
毎回ワルターがぎゃあぎゃあ言ってるのは、ワルターがビビリ過ぎなんだと思う。
ファイバードは、チャージするときに現れる、巨大な火の鳥に、多少なりとも効果があるだろう。
よって、

印象強  マイトガイン、エクスカイザー、ガオガイガー

印象中  ファイバード

印象弱  ダ・ガーン、ゴルドラン

という感じになる。

おまけ資料

いつもぎゃあぎゃあ言ってるワルターの、仲良し3人組



この三つの結果をそれぞれ総計して見る。
(「強い、速い」は3点、「中」が2点、「弱い、遅い」が1点、「無関係」は「強い、速い」と同点と測定する)

エクスカイザー  7点

ファイバード  7点

ダ・ガーン  6点

マイトガイン 7点

ゴルドラン  7点

ガオガイガー  7点

という事になってくる。
う〜ん・・・・・統計的に見ても、みなほぼ同じ強さなのだなぁ。


考察2

補助技を使ったらどうなるか?

即ち、補助武装によって、自分の必殺技の隙を減らすのだ。
(各勇者の補助技紹介の一番右側に記されている分、今の自分にプラスされると考える。)
各勇者の補助技は以下の通りである。

エクスカイザー ・・・・ カイザーフレイム 敵を高熱の炎で包み、身動きを取れなくさせる。 (速度が無関係に)

ファイバード ・・・・ サンスライサー 敵目掛けて飛んでいき、敵をかく乱させると同時に、斬りつける。(劇中で必殺技を補助をした事は無い)(速度に+1)

ダ・ガーン ・・・・ ブレストアースフラッシュ 胸のエンブレムからビームを発射。敵の目をくらませたり、多少のダメージを与える。(攻撃に+1)

マイトガイン ・・・・ ツバメ・ロケット 敵の周りを縦横無尽に飛び回り、敵に隙を作らせる。(劇中一回だけ使用)(素早さに+1)

ゴルドラン ・・・・ アームシューター 腕から発射される、小型エネルギー弾。敵の牽制などに使用。(速度に+1)

ガオガイガー ・・・・ ドリルニー 膝のドリルで敵の装甲を打ち破る技。(ヘルアンドヘヴン中に使用できるかどうかは不明)(攻撃に+1)


これを加味して考えてみると・・・・。

エクスカイザー ・・・・ 9点

ファイバード ・・・・ 8点

ダ・ガーン ・・・・ 8点

マイトガイン ・・・・8点

ゴルドラン ・・・・8点

ガオガイガー ・・・・8点

なんとエクスカイザーが僅かにリードしている。
しかも、カイザーフレイムと、サンダーフラッシュは時々併用している。実用性も十分だ。
これから考えて、エクスカイザーのサンダーフラッシュは、歴代の勇者の中でも最強の必殺技だと言えるだろう。
さすが初代勇者、貫禄があったな。


(* これは俺の独自の判断なので、本気にしないで下さいよ?)





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