絵手紙
長野県塩尻市の贄川にある観音寺。正面の山門を潜ると境内、その奥に本堂がある。境内で葬列の輪がぐるぐる廻る。一人の持ち手が直立させた竹ざおを回転させると、てっぺんの駕籠からバラバラとお金が落ちる。こども達はそれを拾って、葬儀の続きを山門の二階から眺める。そんな儀式は今もあるのだろうか。当時は土葬で、死者は二つに腰を曲げられて棺桶に入れられ、荒縄を付けて穴の中へ静々と下ろされた。
No.68