このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


子供の頃
 終戦前後の生活 ●

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芋虫退治

  1. 芋虫とは、一般にいうイモムシではない。ジャガイモの葉を食べることから僕達の村でそう呼んでいたに過ぎない。正式な名称はテントウムシダマシという。アブラムシを補食する天敵のテントウムシに似ていることから付いた名前である。同じような昆虫でも人間から見れば、片や害虫、片や益虫と言うわけだ。
  2. 成虫は半円球の甲虫で28個の斑紋があるところから、ニジュウヤホシテントウの名前が付いた。2種類いて、斑紋が大きいのか体が大きいのか、どっちだか分からないが、オオニジュウヤホシテントウというのがいる。

    テントウムシダマシ
    成虫
    テントウムシダマシ
    幼虫
  1. 芋虫はジャガイモだけでなくナス・トマト・キュウリ・カボチャ等にもたかるが、特にジャガイモは被害が大きかった。葉の裏側から葉肉をさざ波状に食害し、放っておくと葉は褐色に枯れてしまう。葉の裏などに黄色の卵をかたまって産卵し、幼虫のときから害を与える。
  2. とにかく収穫量に影響するので、むざむざ黙って食べさせておくにはいかない。で、僕達小学生のお出ましという訳である。発生時期には、先生から駆除の命令が出た。この芋虫をびんに入れて学校へ持って行く。そうすると農協か役場あたりから報奨金みたいなものが貰えて、教材の足しになったのだと思う。

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