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ゲテモノ
- 食糧難の時代であったから、食べられる物は何でも食べた。動物性食品を少し紹介しよう。
- シマヘビは先ず頭をちょん切る。そして首から尻尾に向けて皮を剥ぐ。次は3センチほどに切断して、竹串にさし囲炉裏の灰に突き刺して焼くのである。僕はハラワタが好きだった。竹串に臓物を巻きつけて焼くのであるが、子供には食べやすかった。
- ヒキガエルは、ドンビキともいって太ももの肉はササミのように美味しい。
- 蚕のサナギは僕の大好物であった。学校から帰るとおやつとして食べていた。家で蚕を飼っていたから食材としては十分にあった。これをフライパンで炒るのである。
- 地中に巣をつくる地蜂の幼虫ハチノコ。これはもう最高である。僕の村ではヂスガリという。これを捕るのに、幸い僕のうちは雑貨屋だったので、花火の煙幕をつかって親蜂をまさに煙に巻いた。フライパンで炒ったあと、ご飯に炊き込んで食べるのである。これはゲテモノというよりも今はグルメである。諏訪湖サービスエリアで、蜂の子の缶詰を売っているのをご存知の方は多いと思う。
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