このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


子供の頃
 終戦前後の生活 ●

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醤油しぼり

  1. 味噌と同じく、醤油も自家製であった。醪(もろみ)の原料は、その年に収穫した大豆と小麦を麹に加工して樽に仕込み、毎日一回は、かき回して翌年まで保存する。
  2. 三月の末、庭先で醤油しぼりが行われる。醪から醤油を搾る作業は、醤油麹の製造を頼んだ所から職人に来て貰って行なう。
  3. 醤油しぼり機や大釜を庭に据え、前年に仕込んだ醪を釜に入れて煮る。60度ほどに温めたら麻袋に詰めて、しぼり機の舟槽に積み重ねる。ジャッキのハンドルを回して、盤木を徐々に沈めていく。あたりに甘酸っぱい香りを漂わせて、舟槽の下部から醤油が流れ出る。出が少なくなったら、更にハンドルを回して搾る。

    醤油しぼり
    醤油しぼり
  1. 醤油は大釜に移し、火入れを行って泡を取り除き出来上がる。熱気をさまし、物置の大樽に移して以後、呑口から必要量を一升瓶に取って使った。

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