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26.3.09-10 富士宮市〜浜松市〜静岡市 <旅行計画>
1月に申し込んだバスツアーを楽しみにしていた。しかし2月15日、異変が起こった。居住地の前橋市が大雪に見舞われたのである。積雪量は前橋測候所の統計に残る118年間に、最多の73cmと発表された。この大雪は群馬県・埼玉県・東京都の関東地域と山梨県・長野県の甲信地域に未曾有の被害をもたらした。
交通機関がストップし、除雪をしようにも雪の置場がない。山間地は陸の孤島と化し、自衛隊の出動とあいなった。カーポートや雨樋の破損が多発。農業ハウスが潰されスーパーやコンビニから生鮮食料品が姿を消した。テレビ画面には大雪のテロップ情報が一週間以上も続いた。報道機関は『関東甲信の記録的大雪』との見出しで連日報じた。特に山梨県は積雪量が最も多く、ツアー旅行のバスルートは富士山の西麓を通るため、旅行は駄目だろうと、なかば諦めたのである。幸いにも見学内容を一部変更して、予定のツアーは実施された。
<富士山本宮浅間大社-富士宮市>
昨年10月に富士山麓周遊の旅をしたときに立ち寄った所だ。本殿の右側に湧玉池という富士山の豊富な湧水が大きな池を作っている。かつて富士山へ登る人々が、ここで身を清めてから山を目指したそうだ。
富士山本宮浅間大社 |
湧玉池 |
この日は日曜日なので、大社周辺は各種の屋外イベントがあり、チアリーディングや太鼓の演奏などが行なわれていて賑やかだった。
冨士太鼓の演奏 |
門前のお宮横丁には「富士宮やきそば」という店が軒を連ねている。御当地人気料理特選に選ばれている。B級グルメの人気を決めるB-1グランプリにおいて、第1回と第2回は第1位、第3回は特別賞になっている。
富士宮やきそば学会の暖簾 |
屋外テーブル席の賑わい |
<掛川花鳥園>
当初の予定では富士宮市にある富士花鳥園を見学することになっていた。ところが、記録的大雪によってハウスが潰れる被害があったため、同じ系列の掛川花鳥園に変更になった。
花の中で鳥と遊べるテーマパークである。全天候型ハウスの大温室の中に、熱帯性のフクシアという小低木やベゴニアが咲き誇り、沢山の水槽が配されている。
水鳥や珍しい魚が泳いでおり、空中にはインコが飛び回っている。鳥と人が触れ合うイベントも催されていた。檻の中には、世界の珍しいフクロウが何種類もとまっている。
屋外の展示エリアもあり、それぞれ特徴をもったフクロウの展示で充実している。屋外の池には各種の水鳥が泳ぎ、柵囲いの森にはエミュー牧場やヘビクイワシという珍鳥などが飼育されている。花の中で鳥と遊べるテーマパークである。
入口を入ると賑やかにお出迎え |
天井からぶら下がっている |
スイレン1 |
スイレン2 |
エボシドリ |
名前? |
黒鳥 |
ペリカン |
ヘラサギ |
インコ |
フクロウ |
オシドリ |
<浜名湖オルゴールミュージアム>
浜名湖を見下ろす大草山の上にある。先ずは今夜の宿となる、舘山寺温泉のホテル ウェルシーズン浜名湖にチェックインし、荷物を下ろす。館内を通って隣接する遊園地の浜名湖パルパルかんざんじロープウェイに乗って大草山に到着すると、その駅舎がオルゴールミュージアムだ。
100年程前のアンティークオルゴールや、自動演奏ピアノ、自動演奏オルガン、オートマタなどが展示されている。素晴らしい音響空間の中で、解説員による約20〜30分間のオルゴールの実演会が行なわれる。想像していたよりも素晴らしかった。
ロープウェイより浜名湖 |
内浦を渡る遊覧船 |
<浜松市楽器博物館>
全国で唯一の公立の楽器博物館である。基本コンセプトが、世界のあらゆる楽器を収集展示し、楽器を通して人間の文化を紹介することとあり、中々のものだと感じた。
さらに続いて、シンボルメッセージが、「楽器は、その素材や形、音の出し方や音色、さらにはそこから生み出される音楽を通して、それぞれの地域と時代に生きた人びとの智恵や感性を、鮮明に映し出してくれるというのである。
常設展示は、アジア、アフリカ、オセアニア、アメリカ、ヨーロッパ、日本の6地域と、ヨーロッパの鍵盤楽器、日本製の西洋楽器、電子楽器、体験ルームに分かれている。
さすがは「楽器の町・浜松」というだけのことはある。
<三保の松原>
三保の松原は、静岡市清水区の三保半島にある景勝地。日本三大松原の一つとされ、国の名勝に指定されている。世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産に滑り込みセーフで登録された。
三保半島は、安倍川から海へと流された土砂が太平洋の荒波に運ばれ、日本平を擁する有度山を削りながら出来た砂嘴である。何百年にわたり流された土砂(漂砂)が静岡海岸、さらには清水海岸に幅百mを超える砂浜を作り、現在の清水港を囲む三保半島、および三保の松原の砂浜を形成した。
三保の松原 |
羽衣伝説の舞台でもあり、浜には天女が舞い降りて羽衣をかけたとされる「羽衣の松」があるが、根っこしか残っておらず憐れである。
羽衣の松2代目 |
一泊二日のミニ旅行であったが、予定通りの見学をこなして無事帰宅した。
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