このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
● ここへ行ってきました ●
28.10.26-27奥日光-栗山郷-鬼怒川-日塩もみじライン-八方ヶ原 関越自動車道の沼田ICから国道120号をひた走る。左側に大尻沼・丸沼・菅沼と木の間に見えるのは葉が落ちているからだ。さらに走って金精トンネルを抜ける。昔、道路公団が有料道路として運営していた当時の金精道路という名称は、いまだ健在だ。眼下に湯ノ湖が見えて、湯元温泉の分岐点に出る。ここから下方は国道120号。このあたりの栃木・群馬の県境はすべて火山の山である。温泉豊富な地域だ。湯元温泉には休暇村をはじめ、宿泊施設が多い。湯ノ湖の水面に県境の山が映えている。
湯ノ湖の湖尻から轟音をたてて落ちているのが湯滝。前日の雨で流量も多いようだ。
戦場ヶ原の平坦地を過ぎて急坂を下ると竜頭の滝。湯川に架かる竜頭橋のたもとに駐車場がある。滝の長さは210mで急斜面の岩場を駆け下る。左岸の川沿いに散策路があり、ここから豪快に流れ下る景観が楽しめる。
滝の直下は岩塊によって二手に分かれ、滝つぼに落下する。観瀑台から見た滝の姿が龍の頭に見えるというのが名前の由来とされる。
中禅寺湖を見ながら走ると間もなく二荒山神社中宮祠。湖尻の交差点まで走ると大鳥居がある。二荒橋の交差点を右折して明智平へ向かう。
明智平までは両面通行であるが、その先は第二いろは坂である。上り専用のため下るには今きた道を戻って、下り専用の第一いろは坂を下ることになる。そのため、明智平は最も渋滞する場所である。 ロープウェイで明智平展望台に昇る。海抜1,274m、このあたりは紅葉見頃だ。
風もなく展望は極めて良好。列に並んで乗車に時間をかけただけの価値はあった。中禅寺湖と華厳の滝。その右側に男体山。
道を戻り、湖畔の道に出る。立木観音堂を見過ごして中禅寺湖スカイラインを登る。そして半月山展望台駐車場。展望台そのもは山の上にあるのだが、駐車場からでも十分展望がきく。
来た道を戻って戦場ヶ原から光徳牧場へ。ホルスタインの乳牛がゆったりと草をはんでいる。
先を急ぎ山王林道を川俣へ。長いこと走って漸く到着。鬼怒川に架かる橋の上から上流側を見下ろすと、懐かしの露天風呂があった。50年ほど昔に泊まったことのあるホテルが健在であった。
このあたりから鬼怒川の上流までは鄙びた温泉宿が多く奥鬼怒温泉郷という。国土地理院の地形図を見ると温泉マークがやたら多い。今立っている橋の名前は噴泉橋といい、橋の下流側には蒸気が噴出している。間欠泉で橋の欄干よりに三脚を立てている夫婦に訊くと、中々チャンスに恵まれないらしい。対岸の展望小屋にも3人ほどが待ち構えている。僕らは先を急ぐのでそこを離れた。
湖水の切れ目が川俣ダム。トンネルの手前を左の道にそれると瀬戸合峡。アーチダムに並んで吊橋が架かっている。
峡谷が深く切れ込んでいて、日影が濃くて見えない。日が西に傾いてきた。
これから湯西川に行かなければならない。黒部ダム辺りで県道23号から同249号に乗り換え、逆戻りするように走る。3桁県道であるから、さすがに道は細い。早く走りたくてもカーブの連続で危なくて走れない。漸く民宿の多い集落にたどり着いたが、この間対向車はゼロ。さらに下り消防署湯西川分署を見てホッとした。ここから下流側は人の姿が見えて、いかにも生活圏である。
翌27日、日塩もみじラインを通って塩原温泉に向かう。紅葉はあまり綺麗ではない。紅葉寸前に早霜にやられたのかも知れない。
日塩もみじラインは国道400号に合流し、塩原温泉郷に入る。紅葉の最盛期は11月の初旬頃ではなかろうか。山肌はまだ緑だが、渓谷沿いは色づいている。今日は宿泊の予定はない。県道56号に入り、八方ヶ原を目指す。
ヘヤピンカーブを上り、一つ尾根を越した沢に下ると、小太郎ヶ淵というのがある。地図にも載っているから結構有名らしい。沢の小橋を渡ると、小太郎茶屋と言う茶店がある。岩棚に設えた桟敷に腰を据えて、草だんごを食べる風情が好まれるらしい。皿に丸棒状の草餅を輪切りにしたものが10箇、キナコ・アンコを添えて茶を飲みながら爪楊枝でつついて食べる。真夏には涼を求めて大勢来るらしい。
八方ヶ原に向かう。途中出合ったのがこの風景。幾筋も滝が流れ落ちている。千葉県野田市から来たという夫婦が、ポリタンクやペットボトルに水を汲んでいた。一か月分の飲み水だという。
八方ヶ原大間々台は矢板市に属す。30年ほど前に来たことがあり、懐かしくてここを再訪したのだが、すでに枯木の山と化していた。6月頃には一面のレンゲツツジで賑わう。昔、軍馬牧場があり、草木は食べられたが、毒のあるレンゲツツジだけが残ったという。はからずも、群落になって有名な観光地になった。我が赤城山の白樺牧場と同じである。
二日間の旅は快晴に恵まれ、つつがなく終わった。矢板ICから東北道-北関東道を経由、前橋南ICで下りて帰宅。 |
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