このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


 ここへ行ってきました 

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2017.3.16-17三島-土肥金山-西伊豆堂ヶ島-下田-伊東-小田原

 群馬県バス会社が企画した伊豆半島めぐりのツアーに参加した。伊豆半島は静岡県であるが、圏央道が整備されて群馬県からもアクセスしやすくなった。

<三島スカイウォーク>
 スカイウォークは三島市の箱根西麓に位置する大吊橋である。全長400m・高さ70.6m・主塔の全高44mある。歩行者専用吊橋としては日本一の長さというのがキャッチフレーズである。


大吊橋

 平成25年、静岡県の「内陸のフロンティアを拓く取り組み」に賛同し、三島市が吊橋の建設許可を得た。それには周辺の農家も協力を惜しまなかった。吊橋のみならず、「スカイガーデン・SKYWALK COFFEE・SKYWALK SHOP」などの施設を併設して、農業・観光のコラボによって継続的に集客しようと考えた。


手前から向うに渡る

 環境にも留意し、希少生物の生態観察と保護にも努めることにした。景観を良くする為に多くの針葉樹を伐採をしたが、山崩れを防ぐ為に切株は敢えて残した。そしてサクラやモミジなど箱根山に自生している7種類の樹木4,000本を植樹した。間伐財も無駄にせず、障害者の方々がflower dropを作っている。
 そもそも三島市がこの計画を練った発想には、2014年に伊豆縦貫自動車道の開通を控えていることにある。三島が単なる通過点となってしまうことを危惧したからである。危機感を持ったがゆえに三島大吊橋は2012年に着工、2015年に完成したのである。

<ポリネジアンショー>
 
伊豆の国市にある全天候型のリゾート施設である。ポリネジアンショーのほか、植物園・レストラン・ショップなどがある。植物園の曲がりくねった細い道を潜り抜けて行くと、その最奥に20m×8mの大型ステージがあり、両側の袖から入れ替わり立ち代りいくつもの演目が踊られる。


植物園

フラダンス

 ダンサーのフラガールは地元出身の12名で構成されている。フラ&タヒチアンダンスでポリネジアンショーを観覧できる。かつて南洋の島【 伊豆半島ジオパーク 】であった伊豆半島はハワイとの共通点も見つかり、ハワイのイメージを重ね合わせてきた地であるという。

<土肥金山>
 土肥金山は、江戸時代に第一期黄金時代を、明治から昭和にかけて第二期黄金時代を迎え、佐渡金山に次ぐ生産量を誇った。推定産出量は金40t、銀400t。


金山入口

ここから坑道

 金山は昭和40年に閉山し、その後は観光坑道として利用され、現在は江戸時代の採掘作業の風景を等身大の電動人形で再現している。台詞や解説の音声も流れる。


電動人形

電動人形

 黄金館は金山の資料が展示されている。ショーケースに囲まれて250kgの巨大金塊が燦然と輝いている。世界一の金塊でギネスにも認定されている。


黄金館

世界一の金塊

<堂ヶ島>
 宿泊のホテルは堂ヶ島ニュー銀水。どの部屋も海を見下ろすオーシャンビューだと売り込んでいる。


ニュー銀水

部屋からの景色

 10月中旬から3月上旬までは「日本の夕陽百選」に選ばれている。ラウンジからこれを眺めることができる。夕食は太鼓ショーなどのアトラクションを楽しんだ。


駿河湾の夕陽

太鼓ショー

 翌日は海岸線に沿って南下する。車窓から小島や岬が連続して眺められて飽きない。


車窓からの絶景

車窓からの絶景

 松崎町で左折し県道15号を山岳部に入る。峠のトンネルを抜けると下田市である。

<下田港内めぐり>
 
黒船サスケハナ号で下田港を周回する。1854年アメリカからペリー率いる7隻の黒船が来航。湾内にある犬走島付近に錨を下ろし、日米和親条約(下田条約)を締結した。その結果、函館港とともに日本開国の発端となった。下田柿崎の玉泉寺に日本初の米国領事館(初代総領事ハリス)が設置された他、ロシア提督プチャーチンの来航(日露条約締結)など数々の歴史が下田の町に刻み込まれた。

 しかし5年後の1859年、日米修好通商条約により神奈川港が開港したことにより、下田港は1860年1月4日開港が解かれた。その後は観光港として今日に至っている。


埠頭

埠頭のカモメ

 下田港は港湾の区分で避難港・地方港湾として位置付けられている。避難港は「暴風雨に際し小型船舶が非難のため碇泊することを主たる目的とし、通常貨物の積卸または旅客の乗降のように供せられない港湾」と定義されている。
 地方港湾は、「重要港湾以外の港湾」と位置付けられている。

 それを知った上で、港湾の風景を眺めてみると、コンテナやクレーン、大型の客船・貨物船などは見当たらない。


海上保安庁 大型巡視船

黒船サスケハナ号

 専ら、遊覧船がのんびりと回遊しているのみである。


遊覧船周回 港の風景

遊覧船周回 犬走島



遊覧船周回 港の風景

 下田港を離れて海岸線に沿って北上し、河津町・東伊豆町ヘと向かう。車窓から海洋の絶景が見える。


東伊豆町の砂浜

東伊豆町の磯

 遠くに伊豆大島の島影が見える。


伊豆大島

<徳造丸>
 徳造丸というのは、船の名前ではなく会社名である。本社は東伊豆町稲取にある。伊豆稲取漁港で金目鯛を主とした漁師として大正末期に創業した。現在、海産物・網元料理・回転寿司など伊豆の水産物専門店として伊豆東海岸で営業している。この日立ち寄ったのは、伊豆高原店。試食も十分にできる。


伊豆高原店

<道の駅 伊東マリンタウン>
 伊東市湯川にある。施設は観光案内所・レストラン・お土産・シーサイドスパ・遊覧船・マリーナと幅広い。さすがに内陸の道の駅に比べて海産物が多い。面白いのはカラフルな建物が目に付いた。近づいてみると「幸せの黄色いトイレ」と書いてある。ハンカチをもじったのだろうか。とにかく清潔さのあるトイレであった。


道の駅 伊東マリンタウン

幸せの黄色いトイレ

 観光地訪問はこれで終わった。小田原まで東伊豆の海岸沿いをひた走る。右手に初島がはっきり見える。


伊東市付近の風景

初島



熱海市付近の風景

<小田原鈴廣>
 最後に立ち寄ったのは「鈴廣かまぼこの里」。箱根駅伝の中継基地としても有名だ。ここは神奈川県であるが、伊豆周遊の帰りにはトイレ休憩の立ち寄り場所として適地である。

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