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12.8.6(日) 野反湖
- 渋川からカーナビが導いてくれたのは、沢渡温泉ルート。中之条町から県道55号を走るのである。暮坂峠に8時15分着。折りしも広島で平和記念式典が開催されており、原爆犠牲者を弔う鎮魂の鐘が鳴り出した。妻と僕は、しばし黙祷・・・。
- 峠を越えてすぐに、最近開通した世立を経由する高原道路を走り、大白砂川橋の手前で国道405号に合流。
- 富士見峠に着いたのが9時10分。太平洋と日本海の分水嶺である。1,561mの涼風が心地よい。野反湖の展望がすばらしい。空も湖水も視界の広がりを感じさせるロケーションである。マイカーもライダーもかなりの数だ。中には夏休みで昨日から来ていると思われる県外車も結構いる。八間山の斜面には、すでに一団の縦隊が登って行く。
野反湖
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- 登山口から、しばらく草原である。程なくコマクサの群生地に着く。地元、六合中学校の生徒たちが根付かせたものだ。一度は絶えたシラネアオイも、3,000株までに復元させたというから、その郷土愛に敬服するばかりだ。
- 5合目辺りまで色とりどりの花々を堪能する。オミナエシ・ハクサンフウロ・クルマユリ・ヤマアジサイ・ノアザミ・イブキトラノオ・ウスユキソウ等である。
ヤマアジサイと蝶
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- いつもそうだが、僕たちは、いくつかのグループを抜いて、1時間ほどで八間山の頂上に立った。とはいっても、車で高いところまで来ての山登りだから大したことはない。1時間30分程かけて周囲の展望を楽しみながら、ゆっくり登るのがよい。あいにく連日の雷雨で、山頂はべっとりと水を含んでいて、座るところもない程だ。
- 薄雲の中に白砂山から大高山等の峰々が見える。上州と信州の県境の山並みである。2,000m前後の山々がどんぐりの背比べをしている様が微笑ましい。めっぽう明るく、かつ安らぎを感ずるのが、野反湖の特徴である。
- 程ほどに頂上を後にして、同じ道を下山した。昼にはまだ早いが、3合目辺りのガレ場で、弁当を食べることにした。湖水は陽光を浴びて、エメラルドグリーンの輝きである。
- 車で堰堤の近くにあるロッジまで行くことにした。このところ、ひっきりなしに雷雨が発生しているが、山の天候は尚変わりやすく、高沢山からダムに向けて、シャワーのような降雨の輝きが広がってきた。富士見峠の方は晴れているから、陽光を反射しているのである。
- ロッジ周辺には、キャンプ場とバンガローがある。18年ほど前、ファミリーでキャンプに来たときのことが懐かしく想い出された。あの時は、テントを張って食事を済ませた頃、突如として雷鳴とともに豪雨が襲ってきたのである。まんじりともせず、雷雲の通過を待った。稲妻に怖い思いをした。
- 野反湖を後にして、花敷温泉・尻焼温泉に立ち寄った。尻焼温泉は、川原を堰きとめた緩やかな流れそのものが温泉である。最近は県外車の訪問が多い。
- 15時30分、余裕をもって帰宅した。
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