このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
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27.9.24 志賀草津高原ルート
現在、噴火警戒レベル2によって湯釜火口より半径1km圏内を含む2.5km区間は駐停車禁止の措置がなされている。白根山レストハウスは閉鎖され、殺生河原駐車場から万座三差路までの区間は駐停車できない。しかも通行可能時間帯はAM8:00〜PM5:00で夜間は閉鎖される。
そこから遊歩道を下って行く。突然あたりの紅葉が眼前に広がって、木の間から池が見える。池の周囲に木道が敷設されていて、写真を撮る人がチラホラいる。不思議なことに高原ルート全体はまだ濃緑に覆われているのに、武具脱の池周辺だけが錦秋の趣きを呈している。
以下、しばし木道からの景色をご覧いただきたい。
池を一周して駐車場に戻るまで1時間もあれば充分である。スニーカーでも歩けるハイクが堪能できる。 ここから噴火警戒の交通規制の区間に入る。駐停車禁止であるから車から降りて写真を撮ることはできない。ところどころにある、撮影ビューポイントには、警備員が立っており、ときどきパトロールカーが巡回している。車窓から景色を眺めながらドライブを楽しもう。白根山レストハウスも完全に閉鎖されており、本白根への分岐路や弓池にも入ることはできない。 車を進めて万座三差路まで来ると、交通規制の区間は終了する。高原ルートは群馬と長野県の県境尾根を着かず離れずして北進する。それとともに視界は白根山の西斜面から北斜面へと移動する。
さらに北進する。
ルートは高度を上げつつも白根山から遠のいて行く。そして眼下に芳ケ平が望める日本国道最高地点(2,172m)に着いた。右手に噴煙と雲とが一体となってしまった。
日本国道最高地点から少し先へ行くと渋峠である。群馬県と長野県の県境に渋峠ホテルが建っていて標高は2,152m。今でこそ高原ルートを車がスイスイ走っているが、それ以前は渋峠が峠越え道路として重要な役目を果たしていた。 『白根山の東に北の方信州高井郡渋村へ越ゆる路あり、渋峠七里という。信州の人は殊に此路を頼む。此路昔よりあり、初め入山村より此路を越ゆるを三等県道と定めたりしたが、止みて今、草津路の方を修むといへり』 とある。入山村とは旧六合村(くにむら)に属していた。平成22年(2010)に合併し、現在の群馬県吾妻郡中之条町入山を指す。 その芳ケ平であるが、27年5月29日「芳ケ平湿原群」としてラムサール条約湿地登録簿に登録された。 さて、渋峠を越えると、長野県側の景色が見える。雲海が遠くの山を覆っているが、天気さえ良ければ北アルプスの山並みが見られる。
車は高度を落とし、笠越で左に分岐し、笠ケ岳(2,076m)の林道に入る。峠を越えるとまもなく山田牧場が見える。 黒和牛がたむろしている。朝食を終え、座り込んで反芻をしているところだ。
白根山塊の信州側も温泉の宝庫である。秋には松川渓谷が紅葉の名所となる。 <参考文献> |
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