このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

上州スポット
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27.10.15 天神平・一ノ倉沢 

 水上ICをおりて直ぐに、「ようこそ水上温泉郷」の歓迎看板があり、ここから谷川岳の双耳峰が遠望できる。


谷川岳の双耳峰

 天神平・一ノ倉沢ともに谷川岳の一角と思えばいい。天神平は冬はスキー、夏は谷川岳へのアプローチとして尾根歩きが楽しめる。標高は2,000mに満たないが、山岳美は他に引けを取らない。一ノ倉沢は、いわずと知れたロッククライミングの名所として一世を風靡した。その岩壁を下部から見上げることが出来る。


谷川岳周辺図(mapion)

 みなかみ町から国道291号を北上する。行き着くところが谷川岳ロープウェイの発着所である。麓の駅を土合口駅といい、山上の駅を天神平駅という。立体駐車場の7階からロープウェイ乗場に誘導され、最速7分で天神平駅に到着。
 谷川岳への登山者はここから登山道を登ることになるが、紅葉目的の観光客はここからスキーリフト兼用のペアリフトに乗り継ぎ、天神峠まで直行する。ここに屋上の展望台があって、周囲の山容を360度で見渡すことが出来る。
 麓からここまでアッという間の高度稼ぎであるが、それだけに周囲の景観は緑色から黄色になり、赤色が増えて、紅葉観賞の醍醐味が堪能できる。

 次第に高度を上げる。下を流れる谷川は湯桧曽川。対岸には日当たりがよく山が鮮明に見える。


土合口駅(上りゴンドラから)


対岸の山

 紅葉が増していく。カエデ・ウルシ・ナナカマド・ガマズミ・イタドリなど、まさに色々だ。


紅葉見頃


西黒尾根

 天神平駅に到着。続いてリフトに乗り継ぎ天神峠駅に着く。


笠ケ岳 朝日岳 白毛門


天神峠駅から天神平駅

 天神峠の展望台から谷川岳が鮮明に見える。右がオキノ耳(1,977m)、左がトマノ耳(1,963m)。オキノ耳のほうがトマノ耳より低く見えるが、遠方にあるためで実際には14m高い。

 この日は天高く快晴で無風状態。こんな日は滅多にない。天神尾根を辿って、トマノ耳への尾根筋が天空に映えている。そして左へ上越国境の稜線オジカ沢ノ頭へと続く。


谷川岳

 オジカ沢ノ頭からさらに左、万太郎山へと続く。この直下に関越自動車道が貫通している。


中央は万太郎山

 ロープウェイの土合口駅に戻る。ここから、一ノ倉沢まで3.3kmの林道を歩く。歩行困難な人は、電気バスを利用すると便利だ。


電気バス

 途中にマチガ沢がある。


マチガ沢の説明板

 路傍に案内板があってこう書いてある。

 『その昔、マチガ沢の出合には三軒ほど宿があったらしく、畑や墓石が残っている。清水峠を越えて越後から山道を夕暮れ時に疲れて下ってきた人が、この辺りで灯火を目にして「ああ、町が見える」と喜んで発した言葉がマチガ沢の由来といわれている。』

というのである。


マチガ沢の紅葉

 一の倉沢に着いた。大岩壁が威圧するかのように聳えたっている。説明板にはこう書かれている。

 『当地方の方言で岩や岩壁のことを「クラ」と呼んでいるが、この岩場は、世界でも最も困難な数えられ(グレード6級)、日本アルプスの剱岳、穂高岳とともに日本三大岩場として知られており谷川連峰随一の岩場であるところから「一ノ倉」と名付けられている。』


説明板

 空は晴れているのに、沢の右岸側に切り立つ壁に陽光を遮られて、二条の陰影を放っている。肉眼で見るには光量に応じて瞳孔を調節できるが、カメラでは難しい。時間は13:08。写真を撮る最適時間は10時頃だろうか。曇天下のほうがいいかも知れない。


万年雪も見える

 翻って湯檜曽川の左岸を見ると、こんなふうに綺麗に撮れる。


笠ケ岳・朝日岳・白毛門

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