このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  (目次に戻る)

八ッ場ダム/シリーズ5<2017.7.14>
ーダム建設に翻弄される長野原町ー

<初めに>
 シリーズ4から「八ッ場ダムファン倶楽部会員」として見学することになり、今回は2回目になる。妻と同伴だ。集合場所は「道の駅「やんばふるさと館」で13時出発である。


道の駅やんばふるさと館

<見学行>
 見学場所は骨材プラントと、ダムサイトの右岸天端である。国交省マイクロバスに乗車して不動大橋を右岸に渡る。警備員が進入防止柵を開けて3kmのトンネルに突入する。
走行方面の右側にベルトコンベアが稼動していて骨材が運ばれている。巨大なトンネルを作ったのは、当初の計画が骨材をダンプカーで運ぶ予定だったからだ。しかし企業側からベルトコンベアによる輸送が提案されて採用された。


骨材プラントへ向かうトンネル

右側がベルトコンベア

 トンネルを抜けてしばらく走ったところが、東吾妻町大柏木地区の骨材プラントである。鉄鋼ストラクチャがあちこちに組まれ、ブルドーザーによって大きな石が運ばれて来る。クラッシャーで破砕され、ベルトコンベアで高みに運ばれ、さらに破砕されて小さくなっていく。


採石場からプラントへ運搬

骨材プラントのベルトコンベア




 最終的に四つの大きさの骨材に仕上げて、ベルトコンベアでダムサイトまで運ばれる。


骨材のサンプル

骨材はベルトコンベアでダムサイト(右側)へ

 トンネルから出てきた骨材はベルトコンベアで10kmの運搬経路を次々と変えてダムサイトへ向かう。
 不動大橋の斜面を吾妻川の川底へ下りていく。


トンネル出口から直角に右へ

吾妻川の河床へ下りていく

 河床には使わなくなった旧国道がそのまま残っており、コンベアはこれを有効利用して対岸に渡る。


上流側に八ッ場大橋

 ベルトコンベアは、旧JR吾妻線の鉄橋を渡ってから鉄構に支えられて崖上のプラントへ上がって行く。そこから先はシリーズ4の記事をご覧いただきたい。
 右岸の天端からコンクリート打設の模様を見る。


コンクリート打設現場

<終りに>
 巨大なトンネルはダム完成後に群馬県に委譲されることになっている。高崎市方面からのアクセスが格段に上昇する。環状ルートが増えることにより、首都圏からの観光客に利便性を提供できるに違いない。

(目次に戻る)  

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください