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八ッ場ダム/シリーズ6<2017.9.22> <初めに> <見学行>
やんば見放台から吾妻川のダムサイトが見える。クレーンや、各種の機械が動いている。コンクリートの打設は、ダム高116mに対して約30%(35m)を突破しているとのこと。
見放台から上流側の八ッ場を見る。真ん中の橋脚の下にコンクリートサイトが茶色く見えるが、ここは旧川原湯温泉駅があったところ。真ん中の橋脚と右側の橋脚の間に吾妻川を渡る廃線となった鉄橋が見える。
「道の駅やんばふるさと館」に着いたころ小雨が降ってきた。見学バスにたったの7人が同乗し、不動大橋を右岸に渡る。
河床の村はもはや廃村になり、バス停留所が残っている。旧国道の橋も健在である。
吾妻川沿いの旧国道は浸食崖で景色の良い場所であるが、もうこの景色は見られなくなる。車窓から撮ったので、バス天井の照明器具が写ってしまった。
別の場所でも発掘調査が行なわれていた。
ダムサイトに着いた。足場だらけである。19日に報道陣に公開されたのがこの場所。グリーンの台車の上からゆっくりとスライドされて二つの放流管が設置された。
放流管とは洪水調節が目的である。大雨が予測されたときに、予めダムの貯水量を減らしておけば、大雨のときの増水を防げる。
ダムの底に仮排水路なるものがある。湖水側から放流側に設けたもので、築堤が高くなっていくに従い、ダムに水が貯まるのを防ぐためのものである。ダムの築堤が完成すれば、仮排水路は不要になるので、コンクリートを充填して塞いでしまう。
放流側左岸には水力発電所の工事が行なわれている。上毛かるたに「♪理想の電化に電源群馬」という札がある。また一つ自然エネルギーの電気が生産されるのだ。発電所の方流水は吾妻峡を潤すことになる。右側の崖は小蓬莱(しょうほうらい)の見晴台でダムと対峙する位置にある。
ダムサイトから引き上げてバスに乗り、上流側に戻る。車窓から廃村になった旧国道を眺める。発掘現場の至近距離には旧JRの踏切りが残っている。
バスの後窓から下流側を見る。手前に旧JRの鉄橋、すぐ向うに八ッ場大橋。吾妻川の拠水林に挟まれた浸食崖を早瀬が流れ下っている。
旧道を高みに上がると第一小学校の古い校舎が残っていた。新校舎は道の駅やんばふるさと館の上にある林地区の河岸段丘に新築移転されている。
<終りに> |
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