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国 登 録 有 形 文 化 財  第 0 9 − 0 0 0 1 号

真岡市久保講堂(旧真岡小学校久保講堂)

平成9(1997)年5月7日 登録

 

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  施設名称  真岡市久保講堂(旧真岡小学校久保講堂)

  設計者名  遠藤新

  施工者名  不詳

  建 築 年   昭和13(1938)年

  構    造   木造

  階    数  2階建て

  所 在 地   栃木県真岡市田町1345−1

  備    考   ◆屋根:瓦葺き  ◆建築面積:651m2  ◆左右塔屋付

       ◆登録基準:造形の規範となっているもの

       ◆参考書類:日本近代建築総覧

 

img1.kubo3.gif 久保講堂は、久保六平が自身の80歳を記念して4.8万円を投じ、昭和13(1938)年5月に建設された真岡小学校の旧講堂である。設計者は遠藤新(えんどう あらた)。帝国ホテルを設計するために来日した米国人建築家フランク・ロイド・ライトに心酔し、自由学園目白講堂、甲子園ホテル(現在の武庫川学院甲子園会館)や目白ヶ丘教会を設計している。

 当時としては斬新な、インターナショナル・スタイル(国際様式)の建物であった。正面には、水平線を強調したバルコニーが切妻屋根よりも低い位置に設けられ、その左右には展望用の塔屋が立ち上がっている。水平線(バルコニー)と垂直線(塔屋)を強調した左右対称のシンプルな意匠に特徴があり

、遠藤新の作風がよく現れている。外壁は、淡黄色のモルタルで平坦に塗られている。内部は広く明るい板敷きで、両側及び背後の2階にギャラリーがある。

 真岡小学校には体育館が新築され、一旦は取り壊しの危機に直面したが、建物の学術的価値や文化施設としての利用価値が認められ、昭和62(1987)年に現在地へ移築・保存された。

 現在は、真岡市の文化施設として活用されている。

 

 

参考文献一覧

◆ 国指定文化財等データベース

  ( http://www.bunka.go.jp/bsys/searchlist.asp )

◆ 真岡市久保講堂

  ( http://www.iris.dti.ne.jp/~nickey/en_mooka.htm )

◆ 遠藤新 - Wikipedia -

  ( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A0%E8%97%A4%E6%96%B0 )

◆ 真岡市久保講堂(旧真岡小学校久保講堂)

  ( http://www.tochigi-c.ed.jp/bunkazai/bunkazai/list/172.htm )

 

【 作成:2007(平成19)年9月25日 】

 

 

 

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