このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

国 登 録 有 形 文 化 財  第 1 0 − 0 0 0 5 号

桐 生 倶 楽 部 会 館

平成8(1996)年12月20日 登録

 img1.kiryuu.kurabu.gif  

 

  施設名称  桐生倶楽部会館

  設計者名  清水巌

  施工者名  清水組

  建 築 年   大正8(1919)年

  構    造   木造

  階    数  2階建て

  所 在 地   群馬県桐生市仲町2−9−36( 電話:0277-45-2755 )

  備    考   ◆屋根:瓦葺き  ◆建築面積:485m2

       ◆登録基準:造形の規範となっているもの

 

 明治33年、株式会社四十銀行の森宗作頭取らを中心に、「桐生懇話会」が発足した。大正時代に入ると、桐生産業界は輸出織物の好況を迎えた。そして大正6年、「桐生懇話会」は「社団法人 桐生倶楽部」へと発展した。平和(PEACE)・幸福(HAPPY)・親睦(FRIENDLY)を旗印としており、地方都市には珍しい企業家の社交場である。その活動の中心となったのが、桐生倶楽部会館である。

 この建物は、野間清治(講談社の創設者・桐生出身)の紹介で建築家・清水巌が設計した。木造2階建て・寄棟造・瓦葺、外壁にリシンを吹き付けた瀟洒な造り。赤い色の瓦屋根・上げ下げ窓・小さな切妻の屋根をのせた4本の煙突・オーダーの見られる列柱の玄関ポーチ・上部を半円形の欄間とした出入口など、スパニッシュ・コロニアル様式が見られ、織物で栄えたモダンな桐生を代表する建物である。また、社交施設の規範となる作品として評価されている。

 ここに集まった機屋の旦那衆は、西欧風な企業家としての交わりを学び、桐生の文化水準の向上に大きく寄与した。現在も「社団法人 桐生倶楽部」が建物を所有しており、講演会の開催や『桐生地方史』などの出版活動も行っている。

 

 

参考文献一覧

◆ 桐生倶楽部

( http://www.kiryu.co.jp/machikado/building/club.html )

◆ 桐生倶楽部

( http://www.city.kiryu.gunma.jp/web/home.nsf/0/7eaec94fc1b46bc549256b270028bbb2?OpenDocument )

◆ 桐生倶楽部会館

( http://www.city.kiryu.gunma.jp/web/home.nsf/42fed222e9b38157492568fd002b273a/bb90e71b185a695e49256fa10020e04f?OpenDocument )

◆ 桐生倶楽部会館 1棟

( http://www.manabi.pref.gunma.jp/bunkazai/03517.htm )

◆ 絵葉書に見る桐生市の歴史

( http://www.sunfield.ne.jp/~kawasima/kiryu/kobetu/40bank/40bank.html )

◆ 国指定文化財 データベース

( http://www.bunka.go.jp/bsys/searchlist.asp )

 

 

【 作成:2007(平成19)年9月8日 】

 

 

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください