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国 登 録 有 形 文 化 財  第 1 0 − 0 0 2 9 号

旧 中 山 郵 便 局

平成10(1998)年9月2日 登録

 

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 施設名称 旧中山郵便局

 設計者名  不詳

 施工者名  不詳

 建 築 年   江戸時代末期

 構    造   木造

 階    数  2階建て

 所 在 地   群馬県吾妻郡高山村中山103−1

 備    考   ◆屋根:鉄板葺き  ◆建築面積:158m2

      ◆登録基準:再現することが容易でないもの

 

 

 三国街道の中山宿には、2つの本陣があった。本宿と新田宿のそれである。旧中山郵便局がある平形家は、新田宿の本陣であった。そして旧中山郵便局は、本陣の表門と駅逓所として、江戸時代末期に街道に面して建てられた。外観は、伝統的な町屋建築に似ている。

 明治6(1873)年、本陣の表門の一部分を郵便局舎とし、中山郵便局となった。山間の地に開設された初期の郵便局舎の様子を示す、類例の少ない事例として貴重である。

 

    ◆駅逓所とは?

       交通が不便な地に駅舎と人馬を備えて、宿泊と運送の便をはかるために設置された施設。

 

    ◆郵便制度について

       江戸時代は「飛脚」を利用して飛脚問屋に手紙を託し、人と人とを繋いで手紙を渡していた。当時は、

      身分制度により住む場所や職業などが決められていたため、身分によって収入に差があった。そのために

      飛脚を利用できたのは、政府関係者や身分の高い人などの限られた人だけだった。飛脚制度は料金が高く

      届くのも遅いなどの不便な点が多かった。

       これに対して明治政府が実現した郵便制度は、国営なので料金とサービスが全国均一・・・つまり料金の

      安定化・スピードアップなどが可能となった。また一般市民も信頼して郵便を利用することができ、郵便

      制度は急速に浸透していった。

 

 

参考文献一覧

◆ 国指定文化財 データベース

    (http://www.bunka.go.jp/bsys/searchlist.asp )

◆ 平形家住宅門屋(旧中山郵便局)

    ( http://www.manabi.pref.gunma.jp/bunkazai/48554.htm )

◆ 旧島松駅逓所

    (http://www.ne.jp/asahi/north/dreams/simamatuekitei.htm )

◆ 新田本陣の大けやき(新田本陣の大ケヤキ)

    (http://web01.joetsu.ne.jp/~stein/shinden-honjin-keyaki.html )

◆ 日光例幣使道

    ( http://www.t-mainichi.jp/gunma/kaidou_box/kaidou/3_mikunikaidou.html )

◆ 明治時代の通信手段

    ( http://www2.otani.ac.jp/hi/student/2004/sotsuron/0148046/index.html )

 

【 作成:2007(平成19)年9月7日 】

 

 

 

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