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施設名称 三沢川砂防堰堤
設計者名 不詳
施工者名 不詳
建 築 年 昭和13(1938)年
構 造 重力式コンクリート造
所 在 地 群馬県高崎市倉渕町川浦
備 考 ◆堤長28m・堤高5.0m・副堰堤及び護岸付
◆登録基準:国土の歴史的景観に寄与しているもの
三沢川砂防堰堤は、昭和10(1935)年に水害で荒廃した三沢川の最下流部に、昭和13(1938)年に建設された。
本体は粗石コンクリート、表面は矢羽小谷積による練石積、天端は張石が施されている。十分な支持力がない基礎地盤に築かれたため、規模を小さくし、付帯施設として副堰堤が設置された。また両堰堤間には、延長10mの護岸が敷設されている。
本堰堤・副堰堤のどちらも、水通し天端から袖にかけて半径の大きな曲線を描いて石積みがなされている。これは、「なわだるみ」の要素が水通し部両端の曲線となって継承されたものと伝えられている。しかも、本堰堤・副堰堤の曲線の形が同一で統一されており、形態的な美しさが強調され、周囲の景観とも調和している。
築後70年を経過した現在でも、周囲の渓谷景観と調和し、砂防の機能も十分に果たしている貴重な歴史的建造物である。
参考文献一覧
◆ 国指定文化財 データベース
( http://www.bunka.go.jp/bsys/index.asp )
◆ 事務所紹介
( http://www.ktr.mlit.go.jp/tonesui/work/sabo/sabou/bunkazai.htm )
◆ 群馬県
( http://www.jsce.or.jp/committee/hsce/2800/list_whole%20(2800)/09_gunma.htm )
【 作成:2008(平成20)年2月7日 】
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