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施設名称 烏川上流砂防堰堤
設計者名 不詳
施工者名 不詳
建 築 年 昭和26(1951)年
構 造 重力式コンクリート造
所 在 地 群馬県高崎市倉渕町川浦
備 考 ◆堤長67m・堤高18m・貯砂量36万m3
◆登録基準:国土の歴史的景観に寄与しているもの
鼻曲山を水源とする烏川の上流部は、明治43(1910)年や昭和10(1935)年の大災害を機に、砂防対策が講じられた。さらに上流部に堆積した岩屑の流出を防止するために、烏川本流の最上流部の岩盤上に、大規模な越流式堰堤が建設された。これが『烏川上流砂防堰堤』である。
本体は粗石コンクリート、表面は矢羽小谷積による練石積、天端は張石が施されている。国土交通省が管理する高さ15m以上の練石積みによる大規模な堰堤は、群馬県内に5基ある。これらは、高度な積み石技術が用いられたことや日本に対する米国援助見返り金が導入され、工期約1年で完成させるために、多くの先端技術が用いられた。
築後50年以上の現在でも、烏川流域の防災の要として重要な役割を果たしている。また堰堤の近くには小園地が整備され、渓谷の緑の中で水景を作り出している雄大な姿は、来訪者の目を楽しませている。
参考文献一覧
◆ 国指定文化財 データベース
( http://www.bunka.go.jp/bsys/index.asp )
◆ 事務所紹介
( http://www.ktr.mlit.go.jp/tonesui/work/sabo/sabou/bunkazai.htm )
◆ 産業技術遺産探訪 〜 烏川上流砂防堰堤(烏川上流ダム)
( http://www.gijyutu.com/ooki/tanken/isan2006/karasugawa/karasugawa.htm )
【 作成:2008(平成20)年2月8日 】
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