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施設名称 日本煉瓦製造株式会社旧煉瓦製造施設 旧変電室
設計者名 不詳
施工者名 不詳
建 築 年 明治39(1906)年
構 造 煉瓦造
階 数 平屋建て
所 在 地 埼玉県深谷市上敷免89
備 考 ◆建築面積:22.3m2
◆指定基準:(二)技術的に優秀なもの
日露戦争(明治37・1904年2月6日 〜 明治38・1905年9月5日)の後の好景気で土木・建築事業が盛んになり、煉瓦の需要が増加した。そのため、日本煉瓦製造株式会社は設備投資し、電力の導入(蒸気機関から電動機への転換)を開始した。
明治39(1906)年8月、日本煉瓦製造株式会社は高崎水力電気株式会社と契約し、電灯線を架設して電動機を導入した。旧変電室は、この時に建設された。この時期は、多くの産業で電灯・電動機の使用が広がりつつあったが、一般家庭にはまだ電灯はなかった。当時の深谷町の一般家庭にも電灯はなく、最初に電灯線が架設されたのは日本煉瓦製造株式会社のようである。
現在は、変電室内にあった設備は既に失われているが、当時の煉瓦業界の隆盛を物語る貴重な近代化遺産となっている。平成9(1997)年には国の重要文化財に指定され、現地で大切に保存されている。
参考文献一覧
◆ 国指定文化財等データベース
( http://www.bunka.go.jp/bsys/index.asp )
◆ 日露戦争 - Wikipedia
( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%9C%B2%E6%88%A6%E4%BA%89 )
◆ 産業技術遺産探訪〜旧・日本煉瓦製造会社・煉瓦製造施設
( http://www.gijyutu.com/ooki/tanken/tanken2000/nichiren/nichiren.htm )
◆ 旧変電室(日本煉瓦製造(株)所有)
( http://mobile.city.fukaya.saitama.jp/mobile/i/index.cgi?page=355&uid=NULLGWDOCOMO )
【 作成:2007(平成19)年10月4日 】
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