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2007年7月15日

『世界最長の木造歩道橋』流される(静岡・蓬莱橋)

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 台風4号(2007年7月)による大雨の影響で静岡県島田市では、大井川にかかる「世界で一番長い木造歩道橋」として知られる蓬莱(ほうらい)橋の一部が倒壊しているのが見つかった。全長約897メートルの同橋は、南岸から50メートルの部分から約50メートルにわたって押し流されていた。島田市などで、被害状況の確認を急いでいる。台風4号は15日、紀伊半島・潮岬をかすめ、東海や関東の一部を暴風域に巻き込み本州の南岸沿いを東に進んだ。15日午後、風速25メートル以上の暴風域はなくなり、房総半島の南東海上に抜けた。

 蓬莱橋は、江戸期に東海道23番目の宿場として、大井川の氾濫(はんらん)で足止めされた旅人でにぎわった左岸の街・島田と、お茶の生産地として有名な右岸の牧之原台地を結んでいる。元禄9(1696)年に確立された「川越制度」(川会所で川札を買い、川越人足の肩や連台に乗って渡る制度)が、明治維新を向かえて廃止。職を失った川越人足や徳川慶喜とともに駿府入りした幕臣たちが、明治3(1870)年に牧之原へ入植し、対岸の島田との行き来が活発になったために、蓬莱橋が架けられた。増水すると、橋脚が流失したり沈下するため、昭和40(1965)年に橋脚のみをコンクリート製とした。近くの島田大橋が開通(平成6年・1994年)するまでは、地元の会社員や学生・農民が、島田と牧之原との往復に毎日利用していた。平成9(1997)年には、「世界一の木造歩道橋」として、ギネスブックにも認定された。

 

 

◆ 参考文献一覧 ◆

7月15日21時3分配信 産経新聞

   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070715-00000908-san-soci

蓬莱橋:イザ!

  http://www.iza.ne.jp/izaword/word/19286/definition/%25E8%2593%25AC%25E8%258E%25B1%25E6%25A9%258B/

 

 

                                           【 作成:2007(平成19)年8月18日 】

 

 

 

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