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群馬県安中市は「まちかど美術館・博物館」への転用を検討している旧松井田町役場庁舎(安中市松井田新堀)の耐震性を調査する。安中市議会9月定例会に提案する補正予算案に、費用を盛り込む。
同庁舎は著名な建築家、故白井晟一氏の設計によるギリシャ神殿風の2階建て。昭和31(1956)年に建設された。その豪華さと美しさから「畑の中のパルテノン」と呼ばれた。ベランダには初期の白井作品に多く見られる「はちのす」状の装飾があり、ごつごつした石張りの外壁、太く力強い柱といった荒々しい部分がありながら、緩やかなカーブからは優しさが感じられる。正面玄関から中に入ると、白井が好んで用いた螺旋階段が目に飛び込んでくる。耐震・耐久性が懸念されるために調査し、補強方法などを検討する予定。
同庁舎の1階は、現在は埋蔵文化財の調査・保管場所として使われているが、他の施設への移転を検討している。
安中市は市街地再生の一環として、建築的な価値が評価されている同庁舎の1階を美術館に、2階を博物館に活用する方針。2008年度に整備を行い、2009年度当初のオープンを目指している。
【 作成:2007(平成19)年8月19日 】
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